人気は一瞬だった! 業界人が名指し、ブレイクしたのに“賞味期限”が切れたタレント

 2015年上半期のテレビ出演本数女性部門1位に、タレントの小島瑠璃子が輝いた。その本数は半年で226本と、ほぼ1日1回は姿を見ている計算になる。小島のこの露出についてある関係者は、「完全に矢口真里のポジションを奪いましたね。VTRを見るときのリアクションの良さから、一時期ワイプ女王とも呼ばれるほどバラエティ番組に引っ張りだこだった矢口でしたが、例のスキャンダルで芸能活動を自粛。復帰後もイメージが回復せず、もはや凋落。その隙間に、小島がうまく入った形になっています」と語る。

 そんな生き馬の目を抜く生存競争が厳しい芸能界にあって、一時期もてはやされたものの「賞味期限切れ」と陰でうわさされる、「旬が一瞬で過ぎ去った」タレントが存在するという。果たして誰なのだろうか?

 まずは意外にも、元サッカー日本代表・前園真聖の名が挙がった。前園といえば13年、酒に酔った際にタクシーの運転手に暴行を加えて現行犯逮捕され、謹慎。しかし、その後活動を再開し、現在はバラエティで引っ張りだことなっている。

「前園がブレイクしたきっかけを作ったのは『ワイドナショー』(フジテレビ系)の出演から。司会のダウンタウン・松本人志のムチャぶりに対し、緊張のあまりとんちんかんな発言をすることから他番組でも起用されるようになりましたが、そもそも頭の硬い前園は松本のイジりを本気で嫌がっています。例えば、元プロスポーツ選手でも、司会や俳優などマルチに活躍した板東英二や、川合俊一のようなタレント性もそれほどない。主要なテレビ番組への出演は一周しましたが、思ったほど爆発力が見込めないというのが同業者の間でのもっぱらの評判で、結局、『ワイドナショー』だけの活躍で終わってしまいそうです」(某番組のチーフディレクター)
 
 続いて、今やお昼の顔ともいうべきあの毒舌タレントを挙げたのは、大手制作会社のデスクだ。

「坂上忍さん、ですかね」

 坂上と言えば今年の4月から、もともと月曜日のみの出演だった『バイキング』(フジテレビ系)のMCを月曜から金曜まで全ての曜日を務めることになったが、視聴率を見込まれての起用ではないのだろうか?

「坂上さんが毎日出ているおかげで、散漫な印象のあった番組が若干見やすくはなりましたが、かといって坂上さんでなければならない理由もない。多分誰がMCを務めても同じでしょう」

 とはいえ、どんな相手にもひるむことなく切り込んでいく坂上のMCスタイルは健在なはずだが……。

「確かにそれは貴重でしょうね。マツコ・デラックスが、周囲の反応を気にして、日和見主義的なコメントが多くなっているのに対し、この人はまだ一貫しています。でも、『視聴率男』とマスコミに喧伝されるほど潜在視聴率があるわけではない。そもそも、月曜『バイキング』の視聴率が良かったのも、単に振替休日が多かったからのことでしょう。冠番組『坂上忍の成長マン!!』(テレビ朝日系)が深夜12時をゆうに越えていたのに最高視聴率8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東)を記録していたのも、その前の時間帯に放送されていた『アメトーーク!』の恩恵ですしね。実際、日曜日の夕方に枠移動した後は、5%台と低迷。結局、半年で打ち切られました」
 
 マスコミに祭り上げられてしまった坂上だが、バラエティタレントのイメージが付きすぎて、本業の俳優になかなか戻りづらいのではないだろうか。

 最後にテレビ局員が挙げたのは、タレントのLiLiCoだ。

「歌手を目指したものの貧乏が極まり、マネジャーと車中生活をしていたという話や母親との確執を各局こぞって取り上げた時期もありましたが、ほかにこれといって目立った話題もなく、まさしく失速しましたね。“肉食系タレント”という呼び名を誰も使わなくなりましたし。また自分で考えた企画を持ってきて売り込むのはいいんですが、忙しいさなかにそれに付き合わなければならないので、彼女を敬遠している業界人もいます」

 またLiLiCoは、最近ではプロレスデビューをするなど、自身も今後の身の振り方を案じている節が見受けられるという。

 いずれにしても「旬の空気」をどう持続するか、もしくは別の武器を手に入れるのか、タレント生命を保つのは至難の業のようだ。

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