高次脳機能障害と生きる音楽家・GOMAの覚悟「“紙一重でつながった”僕が果たすべき役割」
<p> 2009年11月、首都高で追突事故に遭い、記憶障害や身体のまひなどの症状に見舞われる高次脳機能障害を負ったディジュリドゥ奏者のGOMA。過去10年ほどの記憶を失い、一時は復帰が絶望視された彼が、リハビリを経て再びステージに立つまでの姿を描いた映画『フラッシュバックメモリーズ 3D』(松江哲明監督)は、12年の「第25回東京国際映画祭」で観客賞を受賞し、各所で話題となった。</p>
<p> 現在も記憶障害などの後遺症を抱えているGOMAだが、事故から約6年9カ月がたった8月、『失った記憶 ひかりはじめた僕の世界 ―高次脳機能障害と生きるディジュリドゥ奏者の軌跡』(中央法規出版)を上梓した。前回のインタビュー(<a href="http://www.cyzo.com/2013/01/post_12334.html"target="_blank">参照記事</a>)から3年半、その後のGOMAに迫るべく彼を訪ねると、以前と変わらず、穏やかな表情で迎えてくれた。</p>