「隔たり」の記事一覧(4 / 6ページ)

【女と男の隔たり】元カレが忘れられない女:後編

 ラブホテルの延長をしたのは、人生で初めてだった。初めての出来事を体験した時は、その内容がどうあれ、自分が少し成長したように感じる。自分の成長を実感できるのは気分が良い。

【女と男の隔たり】元カレが忘れられない女:前編

 このカバンのブランドってなんだっけ。そう思ったとき、女の頬に涙が流れた。古い造りを誤魔化すようにリフォームされた、安いラブホテルの一室。壁はペンキが上塗りされてキレイになっているけれど、床や風呂にはまだ古さが残っている。まるでセックスをするためだけに整えられた部屋。その部屋の中で、女は泣いている。

【女と男の隔たり】挿入手前までの関係:後編

 目が覚めると、頭に鈍い痛みが走った。脳を締め付けるようなギンギンとした痛みに、体を起き上がらせることができない。その痛みが治るまでうずくまっていようと体勢を変えると、今度は吐き気に襲われた。目を強くつむり、その痛みを忘れるようにと、再び眠りにつく。

【女と男の隔たり】挿入手前までの関係:前編

 やや右に曲がりながらも、天に突き上げるようにまっすぐ勃ったモノに、女性の後頭部が被さる。後頭部、モノ、後頭部、モノ。そんな景色が、女性の頭が上下するたびに繰り返される。何度も後頭部が被されていくと、現れたモノはだんだんと女性の唾液でテカり始めていた。その規則正しい上下運動に、僕はただ見とれている。

【女と男の隔たり】セフレと恋人の境目 ~最終夜~

 別れ。それはいつだって唐突に訪れる。人は出会った人としか別れることはできない。つまり、僕らは出会った瞬間に別れの可能性を抱えながら関係性を築いているということだ。

【女と男の隔たり】セフレと恋人の境目 ~第3夜・後編~

 生で挿入した時の気持ち良さは、いつだって想像を超えていく。たった0.03ミリの薄い膜があるかないかだけの違い。挿入の快楽において、その0.03ミリという差は圧倒的に大きい。

【女と男の隔たり】セフレと恋人の境目 ~第3夜・前編~

 下半身の違和感で目が覚めた。目をこすり、顎を引くようにして顔だけ上げると、裸の七海がベッドに腰掛けていた。七海の手は布団の中に潜り込んでいる。

【女と男の隔たり】セフレと恋人の境目 〜第2夜・後編〜

 挿入よりもキスが好きだ。キスをしていると、もう挿入なんてしなくていいと思ってしまう。なんなら、たくさんキスをしたいという理由で、セックスがしたいとさえ思うこともある。

【女と男の隔たり】セフレと恋人の境目 〜第2夜・前編〜

 セックスした次の日の目覚めは早い。それは興奮の名残によって眠りが浅くなるからだ。七海と触れ合った感触がまだ、身体の至るところに残っている。

【女と男の隔たり】セフレと恋人の境目 〜第1夜〜

 暖かさを感じるのは、寒さを知っているからだ。裸でベッドに寝転がっていると、肌に触れている部分が冷たく感じる。ベッドには体温がない。人の肌は、人の肌に触れた時だけ、暖かみを感じる。そして肌の奥にある、人の内側に触れると、そこは火傷しそうなほど熱い。今、下半身だけが、熱い。

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