「珍級グルメハンター」の記事一覧(4 / 5ページ)

天から降って来たのか、はたまた古代からの贈り物か……豪快だけど痛快に食べられない『かき揚げタワー丼』

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いったいどうやって揚げたのか、不思議な巨大な物体が目の前に。

 パッと見、これ何に見える? ベニヤ板じゃないよ!!

 引きの画像を見ても一瞬「?」と思うかもしれないけど、これ、かき揚げなんです! しかも、製法特許を所得した、すんごい「海鮮かき揚げ丼」なのだ! 

 三つ葉散らばる丼の上にそそり立つ円柱状のかき揚げは、まるで、パルテノン神殿を支える柱のようでもあり、ご飯にめり込むその重量感は、同じ方角を向いて鎮座するイースター島のモアイ像のようでもある。果たしてどんな食感と味なのか……。

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魂ゆさぶる絶妙のカリカリ加減と甘酸っぱさ 一球入魂みたいな『巨大肉団子』

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 この写真、なんだかわかる?

 エアーズロックでなければ、猛暑で汗まみれの部長のズラでもない。引きの写真を見ると、そう、肉団子だ。でも、その縮尺具合が、なんかちょっとヘンじゃない? チャーハンが半チャーハンなんだろって?

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メニューにはミニチャーハンもあるが、これは普通盛り。

 答えはその逆! この肉団子、静岡県清水市にある中華料理屋「らいみん」の名物メニューで、1個約150gあるジャンボ肉団子なのだ!

 普通の肉団子は1個40~50gくらいなので、これは3~4倍の大きさがある。でも、メニューには“ジャンボ”とか、“巨大”とか、“名物”なんて文字1個も書かれてないので、知らない人がフツーに頼んじゃったら、えらいことになる。

 ちなみに、一人前は6個入りだけど、注文は2個から可能と優しい。

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ちょうどカウンターにあった野球の公式ボールと比較しても、ちょっと小さいだけって感じだ。

 そして、肝心のお味はというと、メガとか巨大グルメにありがちな、

「フツーの大きさならオイシイのにねー」

 っていう残念なヤツではなく、これがホントに超うまい! 表面の揚げ具合といい、甘酢餡の絶妙加減といい、さすが「名物」だけのことはある。常連になると、肉団子1人前(6個)に、ご飯というお客さんもいるらしい。

 しかし、残念なこともわかった。

 実は、肉団子担当の女将の腰の具合が悪く、この肉団子が食べられるのも、今夏いっぱいだという。偶然とはいえ、いい時に食べられてしあわせでした。「らいみん」のジャンボ肉団子が食べたければ、夏休みの間だけだぞー!

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店の前には駐車場もあり。パンダの看板が目印っちゃあ、目印。ちなみに、暖簾が裏返しだった。

らいみん 押切店「肉団子」1個170円(注文は2個から)

インパクト ☆☆☆
味     ☆☆☆!!
店     ☆☆

(写真・文=よしよし)

ファストフードかスイーツか!? 博多っ子の小腹を満たすひょうきんなヤツ「むっちゃん万十」

<p>「博多に来たら、絶対コレ食べて!」</p>

<p> 博多出張の際、福岡在住の知人に勧められたのは、ラーメンではなく、もつ鍋でもないコレだった!! </p>

<p> どうよ、ひょうきんな顔したかわいいヤツでしょ。これは、「むっちゃん万十」と呼ばれる博多名物の逸品だ。</p>

<p> 「むっちゃん」と</p>

やかんにうどんを入れるのって、めんどくさがりなのか画期的なのか『博多ずぼらうどん』

<p> 休みの日、ひとりで家にいるとき、</p>

<p>「昼メシ、何にしよっかな~。インスタントラーメンでいっか」</p>

<p> って、丼も使わずに鍋か</p>

【怒濤の名古屋3連珍】その3 名古屋の新パワースポット発見! お花畑にカフェオレの雨が降る【動画アリ】

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店内には花咲き乱れる店は、旧中村遊郭、現中村のソープ街の入り口にある。まさに、天国の入り口……。

 日本列島は今年も梅雨の季節に入り、亜熱帯の季節がやってきた。今回行ったのも、1年中花咲き乱れる、まるで天国のお花畑みたいな喫茶店だった。その喫茶店の名物が、超有名なカフェオレなのだ!

 もちろん、フツーのカフェオレではなく、琥珀色と白の2つの川が、まるでエンジェルフォールみたいに天空から小さなカップめがけて降り注ぐ、奇跡の一杯! その高さ、なんと約250センチメートル!! さらに、その滝を注ぐイケメンマスターの笑顔は、亜熱帯の花園に咲く一輪の野菊のように超さわやかだった。

親子二代に引き継がれしこの技。注がれているのはコーヒーかミルクか。

「実はこのカフェオレ、コーヒーが男性で、ミルクが女性なんです。それがカップの中でひとつになることから、縁結びのご利益があるんですよ」

 ホェ~、ホンマですか、マスター。てことは、天から降り注がれていたのはカフェオレではなく、“愛情”だったってことですねっ。

「しかもこの泡、30分間消えないんですよ! まぁ、それまで待ってたら冷めちゃいますけどね(笑)」

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コーヒーカップの下はさぞビショビショだろうと思ったら、さすが。

 なるほど、待ち過ぎた結果も“恋”と同じってことか。ちなみにこのカフェオレ、嵐や剛力彩芽、具志堅用高も飲んだことがあるという。

 ご利益はあるわ、芸能人も飲んだことあるわって、もうそこまで行ったら名古屋名物のひとつに認定してもいんじゃね? ちなみに、彼女募集中の記者は、その後も以前と同様に暮らしていますが……。

 愛情たっぷりのカフェオレ、うもうございました。

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他にも抹茶コーヒーやうめぼしコーヒー、しょうがコーヒーなどもある。うしろにあるのはモーニングのCセット600円。

喫茶「つづき」カフェ・オーレ500円
インパクト ☆☆☆!!
味     ☆☆☆
店     ☆☆☆!!

(写真・文=よしよし)

【怒濤の名古屋3連珍】その2 フライにされたツチノコ発見!? ナイフにも伝わるその美味さとは

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パッと見、なんのフライだかわからないくらい、わらじライク。

「ワレ、ツチノコヲ発見シタリ。ソノ味、美味ナリ」
 
 そんな電報を打ちたくなる珍級グルメは、やっぱり名古屋にあった!
 
 鍋焼きうどんのはずなのに、煮えてないように硬かったり、パスタに餡をかけてみたり、トンカツに味噌をつけて食べたりと、独自のセンスが光る名古屋グルメ。その街で見つけたのがこのフライだった!

 まるで、ツチノコをさばいて揚げたような太い身に、小さな尻尾が。その尻尾はエビのようにも見えるが……。

「ポン酢と、もみじおろしで食べてね」

 女将さんにそう言われ、ナイフを入れると、んんん……?

 その弾力は、ナイフを入れる手にも伝わってくるほどで、舌で味わう前に手が、「うもうございます!」って言っている。

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プリップリで弾力あるエビが、でらうまい。

 そして、その断面を見る限りはやっぱりエビだ。

 にしても、なんでこんなに身が平べったくて太いのか? 実はこの「わらじフライ」と名付けられたフライは、特大のブラックタイガーを開きにして揚げたフライなのだ。
 
 ナイフにさえ伝わる弾力は、頬張ると、半身であるにもかかわらずプリップリの食感が。東京出身の記者的には、あっさりしたポン酢やもみじおろしよりも、濃厚なタルタルソースで食べたい逸品だった。

 さすが、エビフリャーの街だけに、

「でらうみゃーでかんわ」。

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とんかつがメインで、エビフライは大、中、普通、わらじがある。バス停の目の前で至極便利。

ひょうたんや
「わらじフライ」1,700円(+350円で赤出し付きの定食に)
インパクト ☆☆☆!!
味     ☆☆☆!!
店     ☆☆

(写真・文=よしよし)

あのファストフード店がまたやりやがった! 見ている間に自然崩壊する『絶品ハンバーガー』とは

名古屋3連珍とか言っておきながら臨時ネタです!

 ラーメンバーガーにつけ麺バーガー、最近ではエビなしのエビバーガーでおなじみの我らがロッテリアが、性懲りもなくまた新たな珍バーガーを期間限定で発売開始すると発表した。その名も“全部のせバーガー”だ! 早速、発売当日の4月27日、近所のロッテリアに行き、全部乗せバーガーを注文した。

 全部のせバーガーの具材は、下の写真をひと目見てわかるとおりだ……。まるで、地滑りでもしているかのように、自然崩壊するほど具沢山なバーガーとなっている。

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積み上げた具材のバランスというよりは、ソースが潤滑油となって地滑りするように見る見る崩れていった。

 具体的に言うと、ハンバーガー(うまみート)をベースに、下からエビパティ、リブパティ、絶品チーズパティ、半熟タマゴ、ベーコン、そしてレタスを最上段に据えている。そしてその具材の間を濃厚にして芳醇なソースたち(からしマヨネーズ、タルタルソース、てりやきソース)が埋め尽くす。

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このバーガーの核となるのは、ミートパティーではなく、エビパティーだ。

 両手でそれらを抱え、かぶりつく!!

 肝心な味はというと、肉とタマゴが口中で濃厚なハーモニーを奏でる合間に、プリプリしたエビの食感と香りがサブリミナル的に割り込んできて、不思議にも、くどさを感じさせないのだ。たとえるなら、いろんな味が口の中で混ざって、そう、お好み焼きだ!

 この塊を食べきったあとも、もうひとつくらいならイケそうな気がするほど軽く感じてしまったのは、かつて、タワーチーズバーガー5枚乗せを食べた際の食後感とは真逆のものだった。

 成長したじゃねえか、愛すべきロッテリア。

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再現した全部乗せハンバーガー。具材をひとつひとつアドするかたちでも同様のものが食べられる。

 宿敵を讃えるように心の中で拍手をし、バラした具材を確認しながら再び積み上げ、全部のせバーガーを再構築していたとき、衝撃の事実が判明した。

 ピ、ピクルスとキャベツがない……。それに、レタスもたったこの量で50円???

 結果、またしてもロッテリアにみごとにやられてしまったようだ。ロッテリアとの戦いはまだまだ終わりそうにない。とりあえず今回は、うもうございました。

 つづく……。

ロッテリア「全部のせバーガー」1230円
インパクト ☆☆☆
味     ☆☆
店     ……

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ロッテリアホームページより。風俗でこれだけパネマジ感たっぷりだったら、客は暴れるだろう。

(写真・文=よしよし)

【怒濤の名古屋3連珍】その1 パンの耳か割り箸か!? どんぶり一面に浮かぶ『謎の物体』

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パッと見た目は、完全にパンの耳に見えてしまった。隣で大盛りを注文した女性の丼は、ほぼ表面張力の状態だった。

 ん!? ナニこれ? 割り箸にしちゃ短いけど……。あそっか、パンの耳!? でもなんでパンの耳がラーメン丼に?

 さて、今回から名古屋の珍級グルメを3連発で特集するが、今回はその1発目。ハテナだらけの謎の丼があるのは、名古屋市営地下鉄桜山駅から徒歩10分ほどのところにあるラーメン屋「好陽軒」だ。和モダンでシンプルな構えの店に入ると、

「いらっ~さいまぁ~せぇ~」

 と、歌うように迎えてくれた。

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一面をメンマで覆われた丼に箸をいれ、天地返しすると底から中太の麺があらわれた。

 その歌声の主は厨房で忙しそうに腕前を振るうご主人なのだが、きちっと七三に分けたヘアースタイルと、そのダンディーな顔つきは、最近流行のコワモテのラーメン屋の大将とはほど遠い、公務員か銀行マン、もしくは腹話術の人形みたい(失礼)に端正な顔つきだ。もっとラーメン屋っぽい言い方をすれば、“ラーメンの鬼”故・佐野実に、たっぷりの愛嬌をトッピングした柔和な大将なのだ。

 で、肝心の謎の丼だが、もちろんパンの耳でも短い割り箸でもなく、その丼を埋め尽くしていたものは、支那チク=メンマだった!

 実は以前、都内で有名な細切りメンマラーメンを食べたことがあるのだが、その際、メンマのコリコリした食感が、食後もずっとアゴに残り、それ以来、メンマが若干、トラウマになりつつあった。しかし、好陽軒のメンマは柔らかく煮込まれているにもかかわらず、適度な歯ごたえがある。口に放り込むとコリコリ、シャグシャグと心地いい音色が店中に響いているように聞こえてくるのだ。

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醤油味の澄んだスープの底には、叉焼も発見した。

 さらに、メンマを楽しませてくれるのが、スッキリとした醤油スープと中太の麺、そして、
「ありがとーございましたー、またどーぞー」
 と、帰る客も歌うように送り出す店主と店員さんのハーモニーだった。ひょっとしてこの店のウリは、メンマラーメンよりも店主のこの歌声のような挨拶なのかもしれない。
 たいへん、うもうございました。

桜山好陽軒メンマラーメン「竹」1100円
インパクト ☆☆
味     ☆☆☆
店     ☆☆☆

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メンマラーメンもうまいが、ニコやかな店主と店員の笑顔が何よりのトッピングだった。

(写真・文=よしよし)

これはいったい、何!? 雪の季節到来を知らせるような、白くて辛くてふわふわで温かい……

 北国では初雪の季節を迎えた地方もあるようですが、東京はまだまだ“秋深し”という時期です。しかし、日に日に空気の冷たさが肌身に伝わる人恋しい季節になると、うまいんだかまずいんだかわからないギャンブル的な珍級よりは、確実に温かくておいし~いものが食べたくなる時期でもある。

 そんな癒し系グルメを求めてやって来たのは、恵比寿にある和食屋さん。そこの名物がこの丼の中に鎮座している。

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某サイトの口コミを見ると、ほぼ全員のお客さんがこれを食べている人気グルメ。

 黒い丼とは対照的に、まるで淡雪のように白くてふわふわしたこのグルメ。何なのかはたして予想がつくだろうか? 

 オムレツではなく、親子丼でもデザートでもないその正体は……

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生クリームは低脂肪を使用しているのか、柔らかくてなめらかな舌触り。若干ニガいのは炭酸ガスのせい?

 そう、白い淡雪の下に隠れていたのは温かいうどん。しかも、色や外見からはまったく予想できない“カレーうどん”なのだ!

 そしてこの目を引く淡雪の正体はというと、生クリームにすりつぶして裏ごししたジャガイモと出汁を混ぜたムースである。

「生クリームとうどんをよーく混ぜて食べてくださいね」
 
 店員にそう言われたが、ムースを少しだけ舐めてみると、ウン、たしかに生クリームだ。そして、言われたように天地返ししながらよーく混ぜて食べると、見た目の白さからは想像もできないカレー味のうどんに大きくうなずいてしまった。

 舌触りと歯ごたえ、のどごしもつるつるしこしこで、こりゃ参った。

 肩寄せて歩くこれからの季節、雪が降り積もったようなカレーうどん屋でデートなんてカップルも増えるんでしょうね。

 ひとりで食べても、うもうございました。

恵比寿「初代」カレーうどん950円
インパクト ☆☆
味     ☆☆☆
店     ☆☆☆

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こっちは「そばの刺身」。平べったいそばの切り身をわさび醤油でいただく。香りを味わうオトナのグルメだ。

突き刺さったソフトクリームと、食べられるグラタン皿のある喫茶店

 暮れなずむある初秋の夕刻、鴬谷の某所に変わったコーヒーフロートとグラタンを出す喫茶店があると聞いて、行って来た。まずは、そのメニューを見ていただきたい。

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「ソフトクリームがアイスコーヒーに逆さまに突き刺さってる! どうやったの、コレ!?」

 正直、このコーヒーフロートを最初に見た時、どうやって乗せたのかまったく理解できなかった。

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逆さまに突き刺したんじゃなくて、単純にコーンを逆さまに乗っけただけ。それでもけっこうインパクトがある……?

 しかし、とんがり帽子のコーンを取った瞬間、そのネタがわかった。

「なーるほど、そういうことか……(恥)」

 小学生でもわかりそうなネタにも驚く大人げないオトナ。そしてメインは手前にある1斤まるごとのトースト。なんじゃこりゃ?

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グラタンとクリームシチューの違いは、表面を焦がしてあるか否かだけ?

 中身をくり抜かれた1斤の食パンの中にたゆたゆと波打っているのは、小エビにタマネギ、マッシュルームがたっぷり入った熱々のグラタンなのだ。見るからに熱そう!

 まずは横に添えられたトーストでグラタンをすくって、ひとくち……。

「ゥアチッ! でもウメ~」

 濃厚でクリーミーでまろやかで、まさに秋の夕暮れにピッタリの和みの味でありました。

 しかし、ここでひとつ小さな疑惑が。これにそっくりの地元グルメが台湾の台南地方にあるけど、それのパクリじゃ? そう思って帰り際、マスターに聞いてみた。すると、

「以前、お客さんにグラタンが食べたいって言われたんだけど、グラタン皿がなくってね。こうやって出したのが始まりです。だからグラパンです(笑)」

 なるほど、ネーミングもいいね。カレーやビーフシチューでもウマいかも。

 ちなみに、残っていたコーンにグラタンを入れて食べてみたが、コーンはふやけるし熱くて持ってられない。予想のパリパリトローリの食感は、もろくも崩れ去ったのでした。

 グラパン、うもうございました。

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この直後、熱くて持ってられなくなった。コーンは冷たいもの専用で。

鴬谷 喫茶「デン」 グラパン850円 コーヒーフロート550円

インパクト ☆☆☆
味     ☆☆☆
店     ☆☆

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