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「ジャンプ」で“また”サッカーマンガ打ち切り! 『LIGHT WING』『少年疾駆』……サッカーマンガの歴史を振り返る!

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「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。

 2月27日に発売された「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2017年13号で、サッカーマンガ『オレゴラッソ』(作:馬上鷹将)が最終回を迎えた。わずか12話、最終話直前に物語が7年後に飛んだ末での連載終了となったため、どう見ても打ち切りのように思えてしまう。“やはり”「ジャンプ」におけるサッカーマンガは鬼門のようだ。

「ジャンプ」のサッカーマンガと言えば、世界的に大ヒットした『キャプテン翼』(作:高橋陽一)があるのだが、それが偉大過ぎてか、その後のサッカーマンガが短命で終わりがち。

 最近の例を挙げていくと、02年連載スタートの『NUMBER10』(作:キユ)が10話で打ち切り。08年連載スタートの『マイスター』(作:加地君也)が10話で打ち切り。10年連載スタートの『少年疾駆』(作:附田祐斗)が15話。同じく10年連載スタートの『LIGHT WING』(作:神海英雄)が21話。11年連載スタートの『DOIS SOL』(作:村瀬克俊)が17話。そして14年連載スタートの『TOKYO WONDER BOYS』(原作:下山健人、漫画:伊達恒大)が10話で連載終了を迎えている。

 比較的長く連載が続いた作品として91~92年にかけて連載されたにわのまことの『超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田』といった作品や、98年から02年にかけて全216話が連載された『ホイッスル!』(作:樋口大輔)といったヒット作もあるが、打率はかなり低めといえるだろう。

『LIGHT WING』の神海英雄はその後、吹奏楽をテーマにしたマンガ『SOUL CATCHER(S)』を「ジャンプ」で連載開始し、その後掲載誌を変えながら全89話を連載。『少年疾駆』の附田祐斗は現在好評連載中の料理マンガ『食戟のソーマ』で原作を担当するなど活躍しているので、「ジャンプ」でサッカーマンガを描いたマンガ家たちのスキルが低かったというわけでもない。

「ジャンプ」におけるサッカーマンガの敗北の数々はもはやネット上でネタ化しており、今回の『オレゴラッソ』打ち切りに対しても「ホント長続きしねえなwww」「ジャンプでサッカー漫画は悲しくなるからもうやめて」「まーたつきぬけてしまったか」といった声が。

 しかし、バスケマンガ界では『SLAM DUNK』(作:井上雄彦)という超偉大な作品と比べられながらも、『黒子のバスケ』(作:藤巻忠俊)が大成功を収めることができたため、いつか大ヒットするサッカーマンガが出る可能性は十分にある。

 サッカーは現実世界では世界的にもトップクラスの人気スポーツであるため、「ジャンプ」は何度打ち切りをだそうとも、ヒットした時の旨味を考えると、これからもサッカーマンガを量産し続けるだろう。メッシ、ジダン、ネイマール、ロナウジーニョ、インザーギ、フェルナンド・トーレス、デル・ピエロ、ハメス・ロドリゲスなど、世界最強プレイヤーたちに愛された『キャプテン翼』の跡を次ぐマンガはいつ誕生するのだろうか。

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不死身が悩みの種!? アメコミ“ベスト・オブ・グロテスク”シーンを大公開!『ローガン』

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『Wolverine:Old Man Logan』(Marvel)

 前回は今年公開の映画『ジャスティス・リーグ』が原作とどう違ってくるのかなどを取り上げた。今回は同じく映画公開(6月)が待ち遠しい『ローガン』に登場するある能力、描写についてお話ししたいと思う。

『X-MEN』シリーズでも登場したヒーロー「ウルヴァリン」が、自身の特殊能力を失いつつある晩世を描くという異色作『ローガン』。原作コミックは『Old Man Logan』(MARVEL)だ。

 主人公でミュータントであるウルヴァリンは、鋭い爪を持ったイメージが強いが、本来の力はどんな怪我からも回復することができる、治癒再生能力「ヒーリング・ファクター」。傷ついたり壊れたりした細胞を、人間よりも早く再生する治癒能力で、直接命にかかわるような部分でなければ、銃弾を受けた傷も数分で治せる。さらに、治癒能力の高さゆえ、毒物なども効かず、投薬しても解毒され、老化そのものも遅くなるために普通の人間と比べて寿命も長い。ただ、今回の映画では年月とともに治癒能力が弱くなったウルヴァリンが登場する。

「ヒーリング・ファクター」は、ウルヴァリンだけの能力ではない。ウルヴァリンの宿敵である「セイバートゥース」、ウルヴァリンの息子「ダケン」、ウルヴァリンの女性型クローンの「X-23」。ウルヴァリンの命を狙い続ける「レディ・デスストライク」などウルヴァリン周辺にたくさんいる。

 この無敵の「ヒーリング・ファクター」は、グロテスクな描写で描かれることが多い。腕がとれるなんて序の口。再生能力を使い、傷を負いながらも戦っている。

 アメコミにグロテスクな描写はつきものだが、映画化などをする際、ほとんど再現はできず、そのシーンは企画の段階でお蔵入りになってしまうという。ちなみに、『ローガン』はR指定ということが決定しており、過剰な暴力シーンやグロテスクな表現があるに違いない。

 長くなってしまったが、アメコミにおける“グロテスクな表現”を今回はご紹介。血しぶき撒き散らすそのさまを、ぜひとも堪能してもらいたいと思う。

 今回、私が腕によりをかけて選ぶ“ベスト・オブ・グロテスク”は……『デッドプールvs.カーネイジ』(小学館集英社プロダクション)より“血しぶきバトル”。『スパイダーマン:ブランニュー・デイ2』(同)より“悪役「フリーク」のグロすぎる姿”。『ULTIMATUM(アルティメイタム)』(MARVEL)より“33人以上のヒーローが序盤で死亡”だ。

 まず一つ目は『デッドプールvs.カーネイジ』。この作品は、マーベルコミックのキャラの中でも特にイカレた“2狂”が対決するというもの。デッドプールは、昨年映画化も果たしたが、「カーネイジ」を知らない人も多いだろう。彼は、スパイダーマンに登場する悪役で地球外寄生生物シンビオートが殺人鬼を宿主にした結果、大量殺人を繰り返すというトンデモない殺人狂だ。対するデッドプールの素っ頓狂さといえば、映画を見た方にはお分かりいただけるだろう。

 そんな2人がぶつかるってもんだから、カーネイジも赤けりゃデッドプールも真っ赤っか。内臓は飛び出すわ、街は火の海。女子供も容赦なしに殺されるという目を覆いたくなる展開の連続。とにかくやりすぎなのだが、デッドプールがいるおかげ(?)でどこか笑えるのは、読者のこちらも狂ってしまったからなのか……。

 次に『スパイダーマン:ブランニュー・デイ2』。ヒーロー活動を休止していたスパイダーマンが活動を再開するシリーズの2作目。ヒーローであるスパイダーマンが、連続殺人事件の容疑者としてマークされるなど、次々と災難が降りかかる。

 この作品の中で、ニューヨーク市民を脅かす新たなヴィランの「フリーク」。麻薬中毒者の男がクスリを求めるあまりに、たまたま侵入した研究所で勘違いして幹細胞血清を打ってしまい、異形の化け物「フリーク」と化して街で暴れ始めるという内容だが、そのビジュアルが凄まじいまでのグロさ。筋肉丸見えの人体模型のような容姿だが、それは第一形態なのだ。

 フリークは“一度死亡すると、その死に至った要因(弱点)を克服して復活する”という厄介な能力を持っているため、復活するたびにフォルムがよりグロテスクになっていく。

 そして最後は『ULTIMATUM(アルティメイタム)』。映画『アベンジャーズ』の原案としても知られている同シリーズだが、『アルティメイタム』は衝撃の展開とグロさで、アメコミファンの間で知られている。

 この作品のグロさ、それは序盤で33人以上のヒーローが死亡する超絶鬱展開。ファンからは賛否両論も多かったが、耐性があるはずの自分も読んで思わず「マジか!」と声を上げてしまった。

 簡単に説明すると、ニューヨークを大洪水が襲い、一夜にして数100万人の市民が死亡。全国民が氷漬けになったり、火山が爆発したりする。さらに、各地で自爆テロが横行するなど、まさに世紀末。これらがすべてX-MENの宿敵「マグニートー」が仕掛けたものだと判明し、X-MENとアベンジャーズたちが立ち上がるというものだ。

 しかし、序盤で大量のヒーローが無残にも死亡。内臓が飛び出した状態で死んだり、巨大な敵に頭をもぎとられるわ、爆弾で四散するなど、とにかく次々と殺されていく。ほぼ不死身のウルヴァリンでさえ、味方の誤射を浴びたあげく敵のマグニートーにとどめを刺されて死亡。あちこちでヒーローたちが死にまくる、死屍累々のスプラッタ展開の作品も珍しいので逆に必見だ。

 今回はグロテスクな作品を3つ紹介したが、アメコミはまだまだ奥深い。精神的にグロテスクなものもたくさん。もちろんグロテスクではないものも。最近では日本の漫画界でも、絶望感たっぷりのグロテスクな表現の作品も人気になっているので、好きな人にはぜひ見てほしい作品を選んでいる。気になった人はご一読を!
(文=大野なおと)

アメコミ実写化奇譚の過去の記事はこちら

女優の素のかわいらしさを引き出すのが天才的にうまい! 今泉力哉監督の新境地『退屈な日々にさようならを』

女優の素のかわいらしさを引き出すのが天才的にうまい! 今泉力哉監督の新境地『退屈な日々にさようならを』の画像1
松本まりかをはじめ、女優陣の美しさが目に焼き付く注目の映画『退屈な日々にさようならを』。

 SFアニメ『蒼穹のファフナー』や人気ゲーム『FINAL FANTASY X』などで声優としても活躍する女優・松本まりかがメインキャストを演じている実写映画『退屈な日々にさようならを』は注目の作品だ。本作を撮ったのは『こっぴどい猫』(12年)、『サッドティー』(13年)、『知らない、ふたり』(16年)など恋愛をテーマにしたユーモラスな群像劇を生み出している才人・今泉力哉監督。本作もまた今泉監督ならではの、人を好きになることのおかしみと切なさが巧みにブレンドされたオリジナル作品となっている。

『退屈な日々にさようならを』は、売れない映画監督・梶原(矢作優)のダメダメな日常生活から始まる。梶原は監督業では食べていけず、同棲中の彼女・佐知子(村田唯)との関係も怪しい雲行きに。自主映画仲間の上映会に顔を出しては一方的にダメ出しして、みんなから嫌われまくる始末。悪酔いしてサイテーの一夜を過ごす梶原だが、その夜に知り合った男の紹介で、新人女性タレント(カネコアヤノ)のミュージックビデオを撮ることになる。だが、せっかくの仕事も、売れない監督ならではの妙なこだわりを発揮して、暗礁に乗り上げてしまう。

 一方、とある田舎。亡くなった父親の後を継いで造園業を営んでいた太郎(内堀太郎)だが、景気の悪さから店を畳むことに。実家でまったりとした日々を過ごしていると、太郎の双子の弟・次郎の彼女だという青葉(松本まりか)から連絡があり、「彼が姿を消した」と知らせてきた。次郎は18歳のときに実家を出てから音信不通状態だったので、次郎が東京で生きていたことを知って、太郎たち一家は青葉の知らせに逆に安堵する。まったく関係ないと思われた梶原のミュージックビデオの撮影と田舎で暮らす太郎たちの生活が、青葉を接点にして思いがけない方向へと転がっていく。

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映画監督の梶原(矢作優)が悪酔いから目を覚ますと、そこは若い女性だらけの謎のコミュニティーだった。

 今泉監督は女優をかわいらしく、美しく撮り上げ、さらに他の監督たちがまだ見出していない隠れた素顔を引き出すことに天才的な才能を発揮する演出家だ。本作でも、今泉作品に初参加となった松本まりかの魅力をぐいぐいとスクリーン上に押し広げてみせる。東京でインディペンデント系の映画を撮っていた次郎(内堀太郎2役)は、地道に女優活動をしている青葉と一緒に暮らしていた。恋する2人の回想シーンがあまりにも素晴しい。ただ2人がアパートで朝食を摂るだけの場面なのだが、わがままな青葉が食パンの耳を残して、パンの柔らかい部分だけを食べている様子を次郎は愛おしそうに見つめ、次郎は自分の食パンの耳を外して、彼女に渡す。テーブルには2枚の食パンと一人分の牛乳があるだけのシンプルな設定ながら、恋愛期にある恋人たちの心の満たされ加減を200%表現してみせている。ちなみにこのシーンの2人のやりとりは、撮影現場でのアドリブだったらしい。

 男と女の感情の機微をこれまで笑いを交えて描いてきた今泉監督だが、今回は人間の生き死にについて言及した、これまでになく陰影のあるドラマとなっている。実は今泉監督は福島県出身。6年前に大災害を経験した故郷の人々の喪失感に、そっと寄り添う作品に本作を仕立てている。試写会場のロビーに佇んでいた今泉監督はこう語った。

「特に震災を意識して撮った作品というわけではありませんが、僕が生まれ育った福島を舞台にした映画はずっと撮りたいなと考えていたんです。2015年に僕は初めての舞台『アジェについて』を上演したんですが、そのときの内容が人間の生き死にと記憶についてのものだったので、そのテーマをより掘り下げた形で映画化したのが『退屈な日々にさようならを』なんです。映画に出てくる太郎の家は僕の実家で、近所の公園は僕が子どもの頃に遊んでいた思い出の場所です(笑)」(今泉監督)

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青葉(松本まりか)は次郎がいなくなったことを次郎の兄・太郎(内堀太郎)に伝えに現われる。

 物語の後半、太郎の家を青葉が訪問する。弟の恋人が思いがけず美人だったので、あわてふためく太郎。弟が行方不明だというのに、「彼の生まれた街を見てみたかった」という青葉のために、あれこれと地元の名所を案内しようと張り切る。太郎一家に歓迎され、青葉も笑顔をこぼす。ところが、行方不明中であるはずの次郎はすでに他界しており、青葉は太郎たちに嘘を吐いていたことが明るみになる。

「死んだことを知らなければ、知らない人の中では生きていることになるのではないか。死んだことを知らない人たちが暮らしている街に行けば、もしかしたら生きているあの人に逢えるんじゃないかと思った」と青葉はおかしな理屈で弁解する。次郎の死をなかったことにしようとする青葉の行為は、世間の常識から大きく逸脱したものだし、青葉が吐いた嘘は太郎たち家族をぬか喜びさせ、彼らの感情を弄んだことになる。でも、嘘を吐いている青葉自身が大切なパートナーを失ったことに対する心の整理がまだできていない状態であり、太郎たち家族と一緒に次郎の不在を哀しみ、そして生前の次郎の思い出をお互いに共有しあうことで彼の死を少しずつ受け入れていこうとする。

 映画というメディアは、どうしようもなく過去を映し出していくものだ。どんなに輝いている人を撮っても、カメラに記録した瞬間からどんどん過去のものとなっていく。映画を愛するということは、過ぎ去った記憶を愛するということでもある。恋愛感情は時間の経過と共に次第に冷めていくことは否めないが、でもその人を愛したという記憶は一生心に残る。すでに失われた愛も、これから始まるかもしれない恋も、すべてを等価値として温かく包み込む包容力が、今泉監督作品には備わっている。
(文=長野辰次)

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『退屈な日々にさようならを』
監督・脚本/今泉力哉
主題歌/カネコアヤノ「退屈な日々にさようならを」
出演/内堀太郎、矢作優、村田唯、清田智彦、秋葉美希、猫目はち、りりか、安田茉央、小池まり、疋田健人、川島彩香、水森千晴、カネコアヤノ、松本まりか
配給/ENBUゼミナール 2月25日(土)より新宿K’s cinemaほか全国公開
(c)ENBUゼミナール
http://tai-sayo.com

カツオがワカメのために頑張るも、「余計なことするな」と怒られる! 『サザエさん』ファミリーのカツオへの仕打ちが酷い

『サザエさん』公式サイトより。  2月19日に放送されたTVアニメ『サザエさん』(フジテレビ系)。今週も相変わらず、カツオが小学5年生とは思えないほどの洞察力を発揮する有能っぷりで…

花澤香菜&小野賢章熱愛スクープも、きたえられたファンはノーダメージ!?

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小野賢章Twitter(@ono_kensho)より

 18日、「週刊文春」(文藝春秋)のニコニコ生放送「文春砲LIVE!」にて、報じられた人気声優の花澤香菜と小野賢章の熱愛スクープ。だが、かつて人気声優の熱愛や結婚、その他が報じられた際と比べると、ネットやSNS上はさほどの大騒ぎ・炎上とはなっていないようだ。

 17日、「週刊文春」は公式Twitter(@bunsyunhoho2386)で「文春砲LIVE!」を予告。「今回は声優、アニメ業界のファンにも見てほしいな」というメッセージとともに、蛇のぬいぐるみを首に巻き、黒猫の人形を手に、バスケットボールを手元に置くという予告画像をアップした。

 このヒント画像で声優・アニメファンの一部は、蛇・黒猫・バスケットボールがそれぞれ『物語』シリーズ、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『ロウきゅーぶ! 』を暗示していると推察していたが、「ざーさんももうアラサーだからなぁ」「今更ざーさんに彼氏がいて騒ぐ奴とかいるんだろうか」「子持ちだとか不倫とかじゃなきゃ、ダメージないんでは」と実にクールな反応。

 その後、「文春砲LIVE!」で花澤と小野の熱愛が実際に報じられても、「5年おそかった」「いうほどビッグカップルか?」「●●●じゃなくてよかった」とクールな反応は変わらない。報道後、「そして…昨日の報道でお騒がせして本当に申し訳ありません。後日、改めて自分からしっかり報告させていただきます。」とつぶやいた小野のTwitter(@ono_kensho)を見ても、「謝る必要はないですよ」「これからも応援しつづけます」といった応援のコメントも多い(一部に揶揄の声や怒っているファンもいるにはいる)。

 花澤は元子役で、中学生のときに声優初挑戦。その後ブランクを挟み、高校3年生のときに、TVアニメ『ゼーガペイン』でヒロインのカミナギ・リョーコ役を演じ、本格的に声優業に転向。その後、代表作を取り上げて紹介するのにも苦労するほど数多くのアニメ、ゲームへ出演。12年には歌手デビュー、15年には日本武道館ライブを成功させ、さらには実写映画『私の優しくない先輩』、『君がいなくちゃだめなんだ』などにも出演を果たした超売れっ子声優。

 一方の小野も、子役として舞台・映画・TVドラマに出演。12歳から10年間にわたって映画『ハリー・ポッター』シリーズの日本語吹き替えで主人公・ハリー・ポッター役を担当したことを機に、声優としても活動。現在も舞台などで活躍しながら、『黒子のバスケ』シリーズの黒子テツヤ役、『文豪ストレイドッグス』の芥川龍之介役としても知られる人気俳優・声優だ。

 2人とも年齢の割にはキャリアが長いこと、ここ最近はアイドル的なアピールをしていないこと。さらには事務所が交際を早い段階で認めたこと、不倫でもなければ略奪愛でもなかったこともあってか、「なんか逆に好感度増したわw」「まぁ別に……普通におめでとう」「結構お似合いじゃね」と普通に祝福するファンも多かったようだ。

 ちなみに「AV出演以上のスクープじゃないと盛り上がらんやろ」「AV出演という核爆弾のあとに『機関銃できたからすごいやろ』とか言われても全然なんだよね」という声もあれば、「神谷のときはおどろいたけど」「もう結婚して子どもでもいるのかと思った」という声も。

 たしかに昨年の4月の例の騒動や、昨年7月に「FLASH」(光文社)にて、人気声優・神谷浩史の結婚&子どもがいることを報じられるといったニュースで声優、アニメファンはすっかり訓練されていたようだ。加えて真偽は不明だが、花澤は過去にプリクラなどが流出したとされることもあったのも、ダメージが少ない要因となったよう。

「後日、改めて自分からしっかり報告させていただきます。」と男らしくつぶやいた小野。2月25日は花澤の誕生日とあって、そこにあわせて何かしら発表するのではと予測するファンの声もあるが、どんなコメントを発するのか期待してみたい。

新海誠監督とRADWIMPS・野田洋次郎はまるで恋人同士!? そして神木きゅんの続投は……

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「TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞2016 投票結果発表」より。

 昨年8月に公開され大ヒットとなり、いまだ上映が続く劇場アニメーション『君の名は。』。興行収入は230億円を突破と、日本の映画史の歴史を塗り替えるほどの勢いを見せている。

 そんな本作が15日に開催された第71回毎日映画コンクールで「アニメーション映画賞」と「TSUTAYA×Filmarks 映画ファン賞 日本映画部門」の2冠に輝き、会場には新海誠監督が登場。新海監督といえば同コンクールでは2004年に『雲のむこう、約束の場所』でアニメーション映画賞を受賞しており、当時を振り返って感激するとともに、作品に込めた思いなどを披露していたという。

「新海監督は、SNSが台頭してきた世の中に対して、作品そのものがコミュニケーションになるような映画を作りたいという気持ちが強く持っていて、『退屈した観客がスマホをいじるような暇もない映画』を目指したそうです。

 それと、新海監督は、『絵の良さって、その映画のために生み出されたキャラクターなのである種、純粋だと思うんですよね。なので、純粋な恋愛ものとかに相性がいいんだと思います』と、アニメーションについて考えていることを口にしつつ、『君の名は。』では主人公・瀧とヒロインの三葉に置き換えて、『あれは俺かもしれないと絵なら思えるんじゃないか』『ピュアで感情移入というのが大きいのかなと思っています』と、監督ならではの分析も披露していました」(ワイドショー関係者)

 さらに、新海監督は音楽を担当したRADWIMPSについても言及したとか。

「『本当に誠実で、映画に愛があってRADWIMPSが1年半、音楽に費やしてくれたんです』と、制作が長期にわたったことを語りつつ、その期間は新海監督からダメ出しをしたり、逆にRADWIMPSから注文があったりしたそうです。『ケンカ寸前でしたけど』と振り返ってましたが、相当白熱していたんだろうな、という感じを伺わせていました。

 そこまでやったのも、元々新海監督がRADWIMPSの大ファンだったからこそ、ということでしたね。でき上がった音楽が『君の名は。』のための音楽ではないかもしれないということで、『作り直してくださいとお願いしちゃって、それを何度も繰り返すと“もうちょっとつらいです”となってきて』と、大変な時期があったようです。

 そこをRADWIMPSの野田洋次郎がフォローしていたらしくて、新海監督は『洋次郎さんは夜中に“瀧と三葉みたいですね”みたいなメールをくれるんです。そういう優しさに救われて』と、まるで“恋人同士”のような濃密なやりとりもあったそうです」(前出のワイドショー関係者)

 さて、これだけのヒットを飛ばした新海監督の次回作も気になるところだが……。

「囲み取材で、次作のことを聞かれ、『3年後の2019年が目標です』と、以前より少し具体的な期間も示していました。続けて記者から次作はプレッシャーがかかるのではと声をかけると、周囲からそういった声をよく聞くと苦笑いを浮かべつつ、今回は狙ってやったことではないため、『次回は狙ってヒットさせようと思っても難しいと思うんです』と、率直に話し『観客がどんな映画を観たいかその答えはないと思うんですけど、みんなが言葉にできていない何かを言葉にできるようにいろんな方向を観ています』と、一から手探りしているようでした」(前出のワイドショー関係者)

 また、少し気が早いが次回作では、「神木隆之介は続投するのかという質問も飛んでましたけど、『またご一緒したいと思いますし、いつかは。いつかは分からないですけど……』と次作かどうかは分かりませんが意欲をみせてました」(前出のワイドショー関係者)とも。今度は新海監督がどんな世界観で勝負してくるのか楽しみなものになりそうだ。

世界初だらけ! 『幼女戦記』“銃と魔法”はフィクションではなかった!?

TOKYO MXほか『幼女戦記』番組サイトより  武器で見る映画、今回は番外編ということで、カルロ・ゼン原作の小説(KADOKAWA)を上村泰監督でTVアニメ化した『幼女戦記』(T…

「本当の彼女はどこにいる?」──清水富美加“出家騒動”に思う

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 『全部、言っちゃうね。 ~本名・清水富美加、今日、出家しまする。~』(幸福の科学出版)

 2月12日、フジテレビ系列で放送された『ザ・ノンフィクション』。取り上げられていたのは、性同一性障害を持つ地下アイドル「きらら」さん。38歳の彼女は、体は男性だが心は女性。極貧の中で、地下アイドルという存在に出会い、自らを表現するためにその世界に身を投じていた。

 なぜ彼女がステージに立とうとするのか。その理由が「しっくりくるから」だった。

 同じ日、女優の清水富美加が、芸能界を引退し「幸福の科学」に出家すると発表、大きな話題となった。

 彼女にとって「しっくりくる生きかた」とは、一体どのようなものだったのだろう。

 私が清水富美加を知ったのは、2010年。ちょうど彼女が「週刊ヤングマガジン」「週刊少年マガジン」(ともに講談社)の2誌で主催されているグラビアコンテスト「ミスマガジン」で入賞し、同じ事務所だった菊地亜美や大川藍らとともに「LPG」というユニットを作った頃だ。当時の彼女の印象は、とにかくハイテンション。イベントなどで人前に出たときも、とにかくテンション高くその場を盛り上げていた。

 その頃のブログのタイトルは「清水のみなぎるブログ」。名前の通り、綴られる文章からも“みなぎる”勢いが感じられ、それがとても心地よかった。

 そんな彼女も、女優として花開き、最近ではかなり落ち着いた雰囲気をまとうようになっていた。昔から彼女を見ていた私としては、とてもいい年の重ね方をしているな、と感じていた。

 だから、今回の騒動には本当に驚かされたし、何か釈然としない気持ちが拭い去れない。

 テレビやネットでは、「所属事務所 vs 宗教団体」といった主張の対立が報じられているが、個人的にはあまり取り上げられていない視点があることが気になっている。それは“清水富美加のファンの思い”だ。

 正直、食い違い見せる事実関係について、私はどちらの味方をするつもりもない。お互いが思い違いをしているのかもしれないし、どちらかが嘘をついているのかもしれない。

 ただ、本人とファンの間にある気持ちだけは、嘘をついて欲しくないと思う。

 教団や本人のコメントにある、「休みなく働いて月収5万円」「毎日がギリギリの状態」というのも気になるところだが、一番ショックだったのは「水着やブルマの着用など、性的対象にされる仕事を無理強いされた」という点だ。

 私は、2011年に発売された彼女のグラビアDVDを持っているし、発売イベントにも行った。イベントでの彼女は、DVDを出したことが嬉しそうで、ずっと屈託のない笑顔でいたことが印象に残っている。

 また、作品の中でも、そこに映された彼女は楽しそうだ。本編もさることながら、特典映像のオフショットで、撮影の感想を聞かれ、「とにかくハッピーだった」と繰り返す姿は、とても幸せそうで、それが撮影用の顔だとはどうしても思えないのだ。

 本当に彼女が、嫌々この作品に出ていたのだとしたら、ファンとしては正直悲しい。イベントや作品を通して彼女と共有してきた時間までもが嘘であったように感じてしまうからだ。

 一体、彼女の本当の気持ちはどこにあるのだろう。誤解や、思い違いや、信仰心によるフィルターを無くして、正直な思いを知りたい。

 そして、ファンとともに過ごした時間が、彼女にとっても幸せであったことを願いたい。

 最後にもうひとつ。

 辛かった彼女を救ったのが、私たちファンの力ではなく、信仰だったということが、少しだけ悔しい。それもまた正直な気持ちだ。
(文=プレヤード)

“できる限り継続”できなくなる日が来てしまうのか――東芝の経営不振で『サザエさん』が危機?

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『サザエさん』公式サイトより。

 国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)に暗雲か? 経営不振に陥り、解体危機に揺れる東芝。『サザエさん』がそのあおりを受けるのでは、とアニメファンのみならず多方面から心配の声が上がっている。

 1969年に放送が開始した『サザエさん』は、98年まで東芝の1社提供が続いてきた。現在は複数社による提供となっているが、東芝が筆頭スポンサーであることは変わりがなく、『サザエさん』とのスポンサー契約は今年で48年目。同社の企業イメージにも大きく付与している。

 そのため、東芝の経営不振に際して、“『サザエさん』スポンサーを降りる可能性”を示唆する声がある状態だ。東芝と言えば、15年に不正会計問題が発覚した際にも今回同様、『サザエさん』のスポンサー継続をあやぶむ声が上がった。

 だが、経営不振でありながらも、東芝の『サザエさん』に対するこだわりは強い。16年3月に白物家電事業から撤退した際にも、当時の室町正志社長が「できる限りは継続したい」と語っている。

 さらに続けて発した「東芝のイメージ戦略もある」というコメントは注目したい。『サザエさん』には、「登場する家電がやけに立派」など、スポンサーが東芝ならではのエピソードがあったり、また誰もが知る主題歌も東芝EMI(92年)からリリースされているなど、つながりが深い。お茶の間でも“『サザエさん』=東芝”というイメージが定着している。

 加えて、『サザエさん』はアニメの中では抜群に広告効果が高い。直近の視聴率は13.1%(2月12日放送分/ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、低迷が叫ばれつつも2ケタの数字を安定して獲得しており、現在放送中のTVアニメの中ではズバ抜けた存在だ。放送が“日曜夕方帯”と、多くのファミリー層が視聴する点も魅力のひとつだろう。

 現在、東芝からは『サザエさん』のスポンサー継続に対する声明はないが、以前には株主総会で株主から「スポンサーを降りろ」とのクレームが入ったこともある。万が一、東芝が『サザエさん』スポンサーを降りることになったら――。

 これほどの高視聴率番組である。すぐに大手スポンサーが現れる見込みが高い。だが48年もの年月、関係を深めてきた東芝がスポンサー撤退となれば、“いよいよ東芝が危ないのでは”と不安の声が高まることになるだろう。

『サザエさん』の顛末も気になるところだが、東芝と言えば野球部やラグビー部も名門として有名で、こちらも今後の存続に対し心配の声が上がっている。16日には、東芝株が上場以来初となる東京証券取引所の第1部から降格されるとの報道があったが、はたして――。

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