「ナイキ履く奴は売国奴!」南シナ海問題に憤る中国人が“敵国製品”を次々破壊!

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iPhoneを壊すのはいいが、パチもんばかりの国産スマホで満足できるのだろうか?

 中国が主張する南シナ海の領有権を真っ向否定したハーグ仲裁裁判所の判決に対し、中国政府は「仲裁人選定に日本人が関与しており、不公正」「何があろうが、南シナ海の島々は中国古来の領土」と、怒りで頭のてっぺんから湯気を出しながら、自分たちの主張を押し通そうと必死の様子だ。

 そんな中、人民の中には判決に対する憤りに震えるあまり、「敵国製品」の破壊という行動に出る者が出始めている。

 判決後、ネット上に米国製品の象徴ともいえるiPhoneを破壊した写真が複数アップされた。

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地下鉄での大乱闘。文句をつける赤シャツの男に、白シャツの男性が反撃!

 自分の持ち物を壊すだけなら、まだいい。中国東北部の都市・大連の地下鉄では、ナイキのスポーツシューズを履いていた男性に、別の男が「この売国奴! ナイキなんか履きやがって」とイチャモンをつけたことから、車内で大乱闘に。その模様の映像がネット上にアップされると、たちまち大きな話題となった。

「そもそもさ、ナイキもiPhoneも、ほとんどは中国で作ってるんだぜ」
「ナイキがダメなら、パソコンだって使えない。中のCPUはアメリカ製だからな」
「これがネットで世界中に広まるなんて……。大連人の恥さらしだよ」

と、多くのネット民は文句をつけた男の行為に対してあきれ顔。

 それだけではなく、イチャモンをつけられた男性の連れの女性が周囲に助けを求めたにもかかわらず、車内の乗客の誰一人として動こうとしなかったことにも、ネット民たちは衝撃を受けた。

「大都市の人間っていうのは冷たいんだな」
「中国人は永遠に傍観するだけ。ホント、民度が低い」
「ま、そういう奴がビデオに撮るから、こうやって映像を見られるんだけどな」
 
 皮肉なことに、人民の歪んだ愛国心の発露は、自国が抱える問題点ついてネット民が思いをめぐらすきっかけとなったようだ。
(文=佐久間賢三)

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