「ヒモ夫」の迷走か正しい選択か。水嶋ヒロの海外進出に賛否

 水嶋ヒロ(31)が、映画専門局「スターチャンネル」で放送中の海外ドラマ『GIRLS』のシーズン5のメインキャストとして抜擢され、先日東京でのロケが行われた。水嶋にとって初の海外作品出演となる。

 同作の監督・脚本・製作総指揮・主演を務めるレナ・ダナムは、水嶋について「ヒロは主役としてだけでなく、コメディ俳優の才能もあると感じる」「これからも日本国内にとどまらず、アメリカやイギリスの映画やドラマにも出演して欲しい。また一緒に仕事ができることを願っている」と絶賛。水嶋が出演する『GIRLS』シーズン5は、スターチャンネルにて来年放送予定。

 水嶋の俳優としての活動は、2014年の主演映画『黒執事』以来だが、それが海外作品への出演ということで大きな注目を浴びている。ネットでも話題になり、「頑張ってほしい」「帰国子女で英語もできるし海外ドラマはピッタリ」と応援の声がある一方で、「働かなきゃヒモだもんね」「迷走してる」というネガティブな意見もあった。

 シンガーソングライター・絢香(27)との結婚以降、日本の芸能界での活動が極端に減り、“ヒモ”などと中傷されるようになった水嶋。ここ数年の水嶋は、バセドウ病を患いながら歌手活動を続ける絢香のサポートに従事し、俳優業を控えてきたわけなのだが、それに対して一部からは「絢香の付き人か」「仕事ないから絢香に稼いでもらうしかないもんね」と、“稼ぎのない夫はかっこ悪い”という偏見に満ちた声があった。共働きをするにしても、夫婦のどちらかが仕事をしてもう一方が支える側にまわったとしても、それぞれ夫婦の自由なはずなのに、社会通念として「男は社会で働くべき」との見方は未だ強固に蔓延っており、理解が乏しい人はまだまだ多いのだ。

 こうした観念の根強い日本で、かつ、夫婦そろって所属していた「研音」からの独立騒動により芸能界でのしがらみも残る中で、海外での活動にシフトした水嶋の選択は賢いと言えるだろう。長時間労働が問題視され、ワークライフバランスが叫ばれるようになっても、今なお「ストイックに仕事に打ち込む男が善」とされる日本社会よりは、海外製作の仕事を受ける方が、今年6月には待望の第一子も誕生した夫妻にとっては好都合なのではないだろうか。ヒモヒモ揶揄する世間が思うよりずっと、彼は充実した人生を送っていそうだ。
(シュガー乙子)

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