「俺たちの聖域が……」韓国で女子大生清掃員の男性トイレ“ドッキリ”が大不評!

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 韓国ネット上で、猛反発を受けている動画がある。

 タイトルは「男性化粧室に、女子大生の清掃員が入ってきたら?」(https://www.youtube.com/watch?v=VwGDl4jOjwc)。ミニスカートをはいた女子大生風の女性が清掃員になりすまし、トレイに入ってくる男性たちの様子を隠しカメラでウォッチするという動画だ。その映像は滑稽で、トイレに入ってくるなり当惑して出ていってしまう男性や、用を足す最中に清掃員からちょっかいを出されて困り果てる男性の様子などが収められており、さらに清掃員が個室の中でうめき声を上げてドッキリさせるシーンまである。一見、よくあるイタズラ動画なのだが、ネット民の間では「この動画を撮った者たちは、いったい何を考えているんだ!?」「イタズラにも限度がある。明らかに性犯罪だ」「逆に女性トイレに男性がいたらどうだ? 不愉快すぎる」と、かなり不評を買っているのだ。

 笑いを取るためのイタズラ動画ながら、ネット民がここまで反発するのにはワケがある。近年、韓国では男性トイレの掃除を女性清掃員が行っていることを否定的に捉える意見が多いのだ。金融監督院の局長で詩人でもあるヤン・ヒョングン氏も、こんな詩を発表している。

「我らだけの聖地 男性化粧室で壁に張り付く便器に尿を発射中(中略)
突然なぜかモップが足元にそっと忍び寄ってくる
驚いて振り返ってみると、掃除のおばさんが一生懸命に床を拭いている(中略)
おばさんは言葉なく、我らの聖地に足を踏み入れ、ひたすら隅々にモップをかけている」

 この詩は男性たちの複雑な心境を物語っているが、清掃をする女性たちにとっても苦痛で、目のやり場に困るという意見も多く、2014年夏にはこの事実を問題視する国会議員も現れた。この議員は、“環境美化員法”制定を発議。環境美化員とは公共施設の掃除などを担当する従事者のことで、その制定案には彼らの雇用安定はもちろん、「公衆トイレや公衆浴場など、性別で区分し利用される施設の環境美化業務は、同じ性別の環境美化員がしなければならない」という内容も盛り込まれた。別名「男性トイレの女性清掃員掃除禁止法」とまでいわれ、メディアでも大きく取り上げられた。

 それだけに、今回の動画もネット民たちの間で議論の的になったわけだ。果たして、韓国の男性トイレが男性だけの聖地になる日は訪れるのだろうか?

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