「緑色は一級保護動物だけど、青色ならOK!?」中国で“食用クジャク”飼育場が大盛況!

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広東省東莞市にある、食用クジャクの飼育場

「4本足のものは椅子と机以外なんでも食べる」とは、中国人の食に対する姿勢を示す有名な言葉だが、それは2本足であっても例外ではない。広東省東莞市にある飼育場が話題となっている。なんと、クジャクが食用として飼育されているのだ。

「南方網」(2月8日付)などによると、そこでは100羽のクジャクが飼育され、1羽600元(約9,600円)前後で取引されているという。ECモール大手「タオバオ」ではニワトリ1羽が200元(約3,200円)程度で買えることを考えると、かなりの高額だ。

 飼育場オーナーの呉国旗さん(24歳)は、もともと農家だったが、地元にいる叔父がクジャクの飼育で一儲けしていることを知り、2013年頃から独学で始めたという。

 飼育場は盛況で、昨年は、ある会社社長が30羽もの爆買いをした。なんでも、友人にプレゼントするためというが、贈られるほうはさぞかし驚いたことだろう。

 しかし、ここで疑問なのは、中国でクジャクを食べることは法的に問題ないのかということ。「中国国家一級重点保護野生動物」のリストを見ると、緑色のクジャクは一級保護動物であり、売買が禁止され、食べることはできない。ところが青色のクジャクは、食べても問題がないのだという。

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福建省福州市には、クジャク料理を売りにしたレストランが

 クジャク肉は高タンパクかつ低脂肪。アミノ酸や各種ビタミンを豊富に含み、ヘルシーだという。しかし、広州在住の日本人男性(30)は、クジャク肉需要の真の理由をこう分析する。

「クジャクは中国では『百鳥の王』と称され、縁起のいい鳥とされている。そんなクジャクを食べることで、幸運を取り込もうというのでしょう。また一部の中国人は、人が食べたことがないものを食べて自慢するのがお好き。見た目も派手なクジャクは、中国人の悪食癖を刺激するんでしょう」

 肝心のお味だが、この男性によると「身は硬く、特別おいしいものではない」とか……。
(文=中山介石)

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