「SMAP独立にGO」「飯島残留も」ジャニー喜多川社長、“沈黙”だった解散騒動の舞台ウラ

 18日に一部生放送された『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で、ようやく草なぎ剛の口から名前が登場した、ジャニー喜多川社長。当初から分裂・独立騒動は、副社長のメリー喜多川氏とSMAPチーフマネジャー・飯島三智氏との“対立関係”が原因とされていたが、なぜジャニー社長はここまで沈黙を貫いてきたのだろうか? 彼らと親交があるという広告代理店幹部が、ジャニーズ事務所の内幕について語った。

 13日の解散報道以降、SMAPメンバーや飯島氏、ジャニーズ事務所関係者の動向は何度も報じられてきたが、事務所トップであるはずのジャニー氏の言動はほぼ伝えられず、ファンからは「ジャニーさんはどうしたの? 何をしてるの?」「この状況をどうにかして!」という声が多数上がっていた。

「今月6日の時点で、SMAP独立騒動から残留に至る一連の流れのシナリオは、全て出来上がっていたといわれていますが、それ以前にジャニーさんは、SMAP独立にOKを出していたはず。もしSMAPが残る場合は、飯島さんも残留させていたでしょう。あの人は怒ると怖いですが、最終的にはファン以上にタレント本人の意思を尊重する人で、その甘やかし方が、メリーさんには納得いかないわけです。結局、ジャニーさんの計画がメリーさんに勘づかれたことで、この大騒動に発展したのでしょうね。メリーさんがどんなにめちゃくちゃなことを言ってきても、最後にはきっとジャニーさんがなんとかしてくれる、というのは、所属タレントたちの共通認識でした。ただ今回の一件で、その希望は完全に崩れ去りましたが」(広告代理店幹部)

 草なぎは『スマスマ』で、「ジャニーさんに謝る機会を木村くんに作ってもらった」と語り、ジャニー社長からグループ継続の許可を得たことをうかがわせていた。ところが、5人にジャニーズ残留の決定を下したのは、やはりジャニー氏ではなくメリー氏で、「飯島さんと独立を画策した中居正広、稲垣吾郎、草なぎ、香取慎吾の4人を悪者にし、木村ひとりをヒーローに仕立て上げた各スポーツ紙の報道も、メリーさんの言い分をそのまま記事にしたことで間違いないでしょう」(同)。

 現在、各スポーツ紙の報道では、「今後SMAPは特別待遇を失い、カウントダウンコンサートにも出演する」「嵐との共演もあり得る」と伝えられているが……。
「そもそもジャニーズ本体とSMAPの距離が開いたのは、ほかならぬメリーさんの要望。『週刊文春』(文藝春秋)インタビューでも、メリーさんはSMAPと嵐が共演しないのは『SMAPは踊れないから』と断言していたじゃないですか。こんな明らかな矛盾にも、黙って従わざるを得ないのがジャニーズ事務所なんです」(同)

 ジャニーズ事務所のマネジメントの最終決定権が、ジャニーさんではなく、メリーさんにあることは、「マスコミをはじめ、業界内では当たり前の話」(同)だったという。

「ただ、タレントが公の場でネタにする『ジャニーさん』は世間のイメージもいいし、事務所としては頂点に置きたい。本来であれば、マネジメント面において、表に出てこない姉よりジャニーさんが下の立場という構図は公にしたくなかったのでしょう。しかしその事実は、『文春』インタビューから今回の騒動までを追ってきたファンなら、誰もが気づいたはず。いまやスポーツ紙が、メリーさんの言い分だけを報道しているのもバレてしまい、『おかしい』という声が噴出している。長期的に見れば、ファン離れにつながるだろうし、世間がジャニーズや芸能界、マスコミ全体に不信感を持つようになってしまいました」(同)

 一連の独立騒動を、飯島氏と4人のメンバーに全責任を負わせることで幕引きにしたかったであろうメリー氏。だが、多くのファンに不信感を抱かせてしまったこの現状を見るに、解決はさらに遠のいてしまったと感じざるを得ない。

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