『東京フレンドパーク』で木村拓哉が犯した失態にドン引き、ブーイング吹き荒れ中

「おっしゃーーーー!」
 昨年末、ひっそり静かに解散してしまった、国民的アイドルグループ・SMAP。メンバーのうち、リーダーの中居正広(44)、稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)の4人は解散日である12月31日に都内にあるタレントの堺正章プロデュースの焼肉店に集結して慰労会を開いたようだ。木村拓哉(44)の姿はないのに、そこには元メンバーでオートレーサーの森且行(42)も加わっていて、5人は年をまたいで2時まで語らっていたという。

 この夜この場所にSMAPメンバーが集結するという情報はどこからかマスコミに伝わっていたのだろう。元旦早々、「週刊新潮」(新潮社)のネット版「デイリー新潮」がこの現場をスクープしたと告知し、あとを追うように「女性セブン」(小学館)も慰労会の様子を掲載している。ファッションチェックが容易なほど克明な各々の全身写真が掲載されていたこともあり、複数人の週刊誌カメラマンがしっかり張り込んでいたことは明らか。情報のリーク元はジャニーズ事務所ではないかと噂されているが、だとしたらわざわざ「木村のみが除け者」の構図を大きく報じさせる意図がわからない。木村以外の4人が、幼稚な感情的理由でSMAP解散を引き起こした……という図式を強く印象づけるため? 今さらそんなことをする理由があるだろうか。

 <木村も誘われたけれど、家族で過ごすからと断った説><木村だけが誘われず、木村は家族と共に紅白を見ていた説>など、報道もファンの認識も分かれているが、とにもかくにも木村が慰労会の席にいなかったことだけは間違いない。長年苦楽を共にした仲間との関係に、本当に亀裂が入ってしまったのか。彼らから完全に遮断されてしまっているのか、はたまた自分からもう二度とほかのメンバーと行動を共にすることはないと決意したのか――。木村の心情はわからないが、そんな木村の主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)が、いよいよ1月15日からスタートする。

 数々の主演ドラマで、組織や権力に逆らってでも正義を通し仲間を守るタイプのヒーローキャラを演じ、高視聴率を獲得してきた木村拓哉。今回も例に漏れず、凄腕の外科医を演じるようであるが、黙っていても出演者次第で視聴者がついてくる時代ではないため、TBSも番宣に余念がない。新しいドラマのスタート時期ともなると、各ドラマの出演者たちは番組宣伝のために同じ局内の様々な番組に出演して、宣伝を行わなければならない。1月9日に、あの『東京フレンドパーク』が一夜限りの特番復活をし、間もなく始まる冬ドラマの主要メンバーたちが勢ぞろい、体を張ったゲームで得点を競いあった。当然、木村拓哉もそこに参加、『A LIFE』チームのメンバーは木村、竹内結子(36)、松山ケンイチ(31)、木村文乃(29)であった。

 昨年9月、首のあたりに老いの兆しが見えるような一枚の写真があっという間にネット上で拡散され激ヤセを囁かれた木村であったが、『フレンドパーク』で溌剌とゲームに興じる姿はこれまでと変わらず若々しいイメージだった。医者、しかも外科医役ということで、髪を短く切り手術着を着用しているため首元もガッツリと見えていたが、そこにあの拡散写真のような老齢感はない。木村独特の誰に対しても少し斜に構えたような喋り方や俺様的態度も健在で、要所要所での決め顔や決めポーズも忘れない。見た目にはつっこみどころのない、SMAP解散前と変わらぬいつもの、いつも通りすぎるぐらいの<キムタク>だった。

 しかし一点、やらかしてしまった。番組終盤に行われた<ハイパーホッケー>での木村の態度に、web上では視聴者からのブーイングが吹き荒れている。

 同コーナーにはお笑いコンビ・ホンジャマカのふたりが酉年にちなみ鳥の扮装で登場。このふたりが(対戦相手が女子ふたりの場合は、コンビのどちらかが)ゲストチーム相手にエアホッケーで得点を競うというお馴染みのゲームだ。『A LIFE』チームはまず竹内・文乃ペアが対戦し、苦戦したところで満を持して木村・松山ペアに交替。このゲームに勝つと、それまでトップを走っていた俳優の阿部サダヲ率いる『下剋上受験』チームを逆転して優勝することができ、さらには最後のダーツにチャレンジできる権利を獲得するという、番組内のクライマックスシーンであった。

 さっそうとラケットを持って登場した木村は、当然のように松山の立ち位置を指示した(キーパー扱い)。そして関口宏支配人が投じる最初のパスをいったん手元で止めてから強烈なスマッシュを打ち込み、ゴールを決めて点を取る、という手法を繰り返し、得点を重ねたのである。このやり方にネットでは非難ごうごう。

「ハイパーホッケーでは、暗黙の了解で、支配人からの最初の1球目はみんなとめないで打つのに、なんでキムタク止めて打ってんだ? ふざけてる。これやったらみんな勝つでしょ」
「これはキムタク、しょっぱすぎ」
「もうちょっと松山ケンイチに場を譲ってあげても良かったと思う」

 筆者も視聴していたのだが、たしかに松山ケンイチの存在感がこのゲームではほぼゼロ。自分ひとりで試合しているように振る舞う木村の態度は見ていて気分のよいものではなかった。「キムタクの協調性のなさが全面に出たハイパーホッケーだった」との意見には激しく同意したいところである。

 今後の俳優人生の命運を賭けたといっても過言ではない主演ドラマの番宣で出たはずが、逆に残念なイメージを視聴者に与えてしまった木村拓哉。TBS内でもっとも高視聴率獲得の可能性が高い日曜劇場、しかもキムタク主演というスペシャル枠の『A LIFE』が逆転優勝ということで、「出来レース」を疑う声も多い。あるネットユーザーの意見に「もう阿部サダヲが優勝でいいよ」というものがあったが、筆者も同意見である。どのゲームも全力で頑張り、きっちり笑いも取ってサダヲはホントによく頑張った。いち視聴者として筆者の心の中では、MVPは間違いなくサダヲなのである。

 放送直後にブーイングの嵐が吹き荒れようとは知る由もない木村は、番組終了間際にはとても満足げでやり切った感ある笑顔を浮かべていたが、テレビ画面のこちら側にいる者としては虚しさを感じた回であった。『A LIFE~愛しき人~』制作チームにとって、これが吉と出るか凶と出るか。1月15日、初回の評判が楽しみである。

(エリザベス松本)

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