【美しき閲覧注意】死体の“園芸師”ハーゲンス博士の世界

【不思議サイト「トカナ」より】

 人間には、古来、コレクションというふしぎな欲望がある。この世の森羅万象を、いわばオブジェとして手元に置きたい、集めたいという炎のような飢餓感だ。動物園や水族館なら生きたまま、博物館なら剥製や化石というナチュール・モルト(死んだ自然=静物)として─。

 この飽くなき渇望の最も基層に潜む感情は支配欲、つまりは神へのジェラシーなのではあるまいか? 世界を創造できない私たちは、せめて世界の片鱗を蒐集して、かの姿にあやかりたいと願う…と、筆者などは思うのだが…。


■人体の最果てにようこそ

 さて、今回、ご紹介したいのは解剖学の鬼才、あの「人体の驚異」展でならした、「死の医師」グンター・フォン・ハーゲンスの華麗なる「遺体彫刻」の数々だ。それは医学を口実にした、“咲きほころぶ、妖かしの肉の花園”だとすら思わせる。

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