アダルトグッズ専門店に教わる「女性用大人のおもちゃの基礎知識」

こんにちは、アダルトグッズ専門店・ワイルドワンの内山です。アダルトグッズ、セックストイズ、ラブグッズ、大人のおもちゃ……呼び方はさまざまですが、どんなものを指すのか――messy読者の皆様は、すでにご存知かと思います。私個人としては「大人のおもちゃ」という言葉の使い方が好きです。「おもちゃ」の認識は一般的に「子どもの遊具」。これが「大人の」とついた途端、淫靡な夜の雰囲気が広がりませんか? 「大人のおもちゃ」という言葉には、キラキラとした宝箱を覗くようなときめきを感じるんです。

ちなみに豆知識ですが、この「大人のおもちゃ」という素敵な名称を編み出したのは、国産の電動式バイブレーター「熊ん子」を発売した性具卸問屋の社長なんです。「熊ん子」とは昭和42年に発売された大ヒットバイブレーターです。「クマンコ」ってネーミングもセンスが光っていますよね。「クマンコクマンコ……」って何度も唱えたくなるリズム感があり、一度聞いたら忘れられません。

そんな遊び心溢れる「大人のおもちゃ」。今ではその種類も多く、それぞれ違った特性があります。しかし、ワイルドワンが運営するグッズ販売店舗やバイブバーには、いざ購入しようと思っても「好みの刺激はどれだろう」「何が何だかわからない」といった理由から、今まで試すのを断念してきた……という方がたくさんいらっしゃいます。そこで、当連載では、人気商品や注目おもちゃを、楽しいエピソードを交えながらご紹介していこうと思います。

4種の神器

今回はプロローグとして「大人のおもちゃってなーに?」というごくごく基礎的なお話から紐解かせていただきます。

まず、大人のおもちゃには男性用と女性用があります。性具ならではのカテゴライズの仕方ですね。さらに、女性用の中でも大きく4カテゴリーに分けられます。総称して「バイブ」と呼んでいたあのおもちゃが実は別のものだった! なんてことも。そんな一番浸透している「バイブ」からご説明していきましょう。

①バイブ

『シロバイブもっちり大福』
「電動式バイブレーター」略して「バイブ」と呼ばれている商品です。シニア世代なんかは「電動コケシ」と呼ぶ方もいます。形状、フォルムはさまざまですが、膣に挿入するための長い竿とクリトリスを刺激するための小さいバイブがついている二股タイプが一般的です。

竿の動き方は、振動したり、円を描くようにスイングしたり、上下にピストンしたりとバイブによってまったく違います。クリ用バイブを竿部分を膣に入れた状態でクリトリスへあてがい、バイブレーションさせます。これがいわゆる二点責めと言われる手法で、膣内、クリトリスの両方で感じることができます。また、クリ用バイブが付いていない“一本モノ”と呼ばれるものや細めのスティックタイプがあり、後者はバイブ初心者にオススメです。

②ローター

『ピンクローターTypeRビッグ』
「ピンクローター」という言葉を聞いたことがありませんか? その名の通り「ピンク色をしたローター」なんです。ローターとは、回転するモノや回転体を意味する言葉で「ピンクの回転体」と言ったところでしょうか。

とはいえ、いまやローターも種類が豊富な上に色もさまざまです。形状はコントローラーと本体がコードで繋がれているのが一般的ですが、コードレスタイプのものも多くあります。動きはローターが「振動する」だけ。とっても簡易的です。特にクリトリスへの刺激に適しているので、大人のおもちゃ自体をまったく使ったことのないビギナーにおススメ。とても軽くてコンパクトなので持ち運びに便利ですが、コードタイプは断線しやすいという欠点もあります。

③電動マッサージャー

『ピンクデンマバイブバーエディション2』
ここ10年ほどですっかり大人のおもちゃとして定着した感のある、通称「電マ」。もともとは肩こりなんかをほぐすマッサージ用家電製品だったものが、アダルトビデオの潮を吹かせるワンシーンで取り入れられるようになってから大きく注目され始めました。

今では性具の仲間入りを果たした電マですが、使い方は簡単でローターに似ています。先端のヘッド部分に大きなモーターがついていて、モーターが振動することで大きな刺激が得られます。振動は細かく揺れるローターとは真逆です。荒々しいほどに激しいため、即イキしたり、深いアクメを感じるというユーザーさんもいますが、ハードすぎて痛いと敬遠する方もいらっしゃり、好みの分かれるところです。ます。ローターの振動では物足りなくなった女性におススメします。またヘッド用アタッチメントもたくさん開発されているので、電マひとつあればアタッチメントの付け替えでバイブとしても使用ができるなど、今後も面白い発展を遂げそうなおもちゃです。

④ディルド

『みちのくディルド』
ズバリ、男性器をかたどったリアルな形状で、モーターなどの電子器具は一切ついていないものが一般的ですが、最近は中に振動させるモーターが仕込まれたタイプもあります。ディルドの歴史は古く、紀元前から存在していたなんて説があったり、江戸時代の春画にも描かれています。「張り型(はりかた・はりがた)」「こけし」と呼ばれることもしばしば。

多くがヌーディーな色みで亀頭、竿部分の再現度の高いものが多く、ものによってはタマ付きのディルドもあります。ディルドの下には吸盤があり、床や壁などお好みの場所へ接着させて膣、もしくはアヌスへ挿入させ、手や腰を使って動かします。亜流になりますが、ディルドを装着できるペニスバンドもあり、SMプレイやレズビアンカップルが好んで使います。バイブの電動が苦手な方や、男性器のリアリティにこだわる方におススメです。

次回からは、さらにディープに「大人のおもちゃ」を紹介していきます。そのためにも、今回の4つのカテゴリー分けを頭に叩き込んでおいてくださいね!

(文章/ワイルドワン広報担当・内山)

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THE VIBE BAR WILD ONE(ザ・バイブバー・ワイルドワン)

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