エビちゃん妊娠の影に“フォーチュンアドバイザー”? 本気で開運にすがる芸能人たち
2010年にRIP SLIMEのILMARIと結婚したモデルの蛯原友里(35)が4日、ブログで妊娠を発表した。「この度、新しい命を授かることができました 今、こうして赤ちゃんと繋がっていられることに深く感動し、喜びと幸せな気持ちでいっぱいです」と、喜びを綴っている。ブログでは現在、妊娠何カ月めかは明かされてはいないが、11日発売の「女性セブン」(小学館)によればおそらく妊娠5カ月ほどであり、出産は今年11月頃だろうと報じられている。
同誌によれば、蛯原はかねてより子供を望んでおり、“3人ぐらい欲しい。双子だったら最高!”と周囲に話していたという。そんな彼女は近い将来生まれてくる第一子の幸せを考えて、ある女性に色々と相談をしているというのだ。
その女性は『フォーチュンアドバイザー』という肩書きで雑誌などで活躍しているイヴルルド遥華さん。風水やタロットだけでなく、姓名判断、算命学、西洋占星術、血液型などなど、さまざまな占術を使って鑑定するそうで、人生の流れを24の節目で区切るオリジナルの『フォーチュンサイクル占い』や『マインドナンバー』でも注目を集めているらしい。しかも「恋に仕事に子育てにいたるまで幸運を引き寄せてくれる」力を持っていることから、芸能界でも彼女の噂が口コミで広がっているという。
「セブン」はこのイヴルルド氏をヨイショヨイショと持ち上げており、道端ジェシカ(30)とF1レーサー、ジェイソン・バトンの恋が実った影にも彼女の力があったと報じたうえ、小雪(38)や岩掘せり(37)、紗栄子(28)らが「仕事と子育てを両立しながらもオーラを増していく秘密がイヴルルドさんにあったということは本誌でもお伝えした通りだ」と、ここ最近の女性タレントの活躍の裏にはイヴルルド氏あり、と断言。梨花(42)は『MY NAME IS…RINKA AtoZ DICTIONARY』(マガジンハウス)でイヴルルド氏のことを紹介していることも挙げ、芸能界におけるイヴルルド氏の人気ぶりを報じている。イヴルルド氏は「セブン」と同じ小学館から『ネーミング革命』なる著作を出版しているという背景もあるのだろう。
しかしハタから見れば、エビちゃんが妊娠した事も、道端ジェシカが結婚した事も、小雪や岩掘、紗栄子たちが仕事と子育てを両立しながらも輝き続けているのも、各々の努力の賜物なのでは? としか思えないのだが「セブン」によればそうではないらしい。また当人たちも、イヴルルド氏の力あってこそ、と思っているかもしれない。
スピリチュアル信仰に傾倒すること自体を謗りはしないが、マスコミはこのように好意的にスピ人物と崇拝者を取り上げることもあれば、一転して「洗脳だ!」とバッシングに回ることもある。つい最近では、魅力開発トレーナーという肩書きで新米女優の「魅力開発」すなわち演技指導などを行う50代女性・滝沢充子氏と女優・能年玲奈(21)の関係が“洗脳”呼ばわりされ大騒動を巻き起こした。
また、藤原紀香(43)は風水師のユミリーこと直居由美里に全幅の信頼を寄せていたり、十一代目市川海老蔵(37)は新宿二丁目のアンタッチャブル・山崎弘也(39)似の「手かざし占い師」にゾッコン、ハワイ在住のベトナム人占い師の元へは多くのハワイ好き芸能人たちが足しげく通う。そういえば、EXILEのATSUSHIもいつからか生体エネルギーなるものにドハマリしている。心酔のレベルに差はあれど、人目に晒され続け、謂れなきデマで貶められたり四方八方から銃で撃たれるがごとくバッシングを浴びることもある芸能人は、スピリチュアルに開運を求めがちになる。常日頃から精神的なしんどさを抱えているのだろう。生き馬の目を抜く芸能界において、公にしたくない恋愛話、まだ内密の仕事の話など、色々な秘密を共有できる相手は少ないはずだ。そのため相談者の将来を一緒に考え、秘密も共有してくれる、こうしたスピリチュアル系の人物へと傾倒しがちなのかもしれない。イヴルルド氏のHPからは、鑑定メニューを見る事ができる。『年間会員 126000円』では「パワーチャージ 、負のオーラを落とすお手伝いを行います。常に悶々としている、悩みを誰にも相談出来ない方にお薦めです」とある。やはり、相談する相手を選ぶ必要のある芸能人からのニーズは高そうだ。
■ブログウォッチャー京子/ 1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。