カンニング竹山がタブーに触れた!? 「実はハワイ危険説」をラジオで明かす

 1月9日、お笑い芸人のカンニング・竹山隆範が、パーソナリティーを務めるラジオ番組『たまむすび』(TBSラジオ)で、自身が好きなハワイについて、公にはあまり口にされない“危険説”を唱えた。

 ハワイといえば日本人にはお馴染みの観光地。特に芸能界はここ数年またハワイブームの様相を呈しており、特に正月にはモデルも芸人もこぞってハワイで休暇を過ごす。SMAP解散決定が報じられた昨年8月、木村拓哉が家族とバカンスを楽しんでいた土地もハワイだった。美しく豊かな自然、海、日本語で不自由なく過ごせること、買い物天国であることなどから多くの日本人に好まれ、さらにパンケーキなど“カワイイ”フードメニューが頻繁に日本でブームになるなど大人気のハワイ。竹山もハワイ好き芸人として有名だ。お笑い芸人のおぎやはぎに勧められて夫婦で旅行に行ったことがきっかけでハマったそうで、毎年のようにハワイを訪れている。

 しかしいくら日本人が過ごしやすい観光地とはいえ、日本国内ではない。竹山は「ハワイって場所は、楽園じゃない」と断言し、楽園だと思いこんだ日本人が事件に巻き込まれている、と指摘。たとえばOLなどがおでこにサングラスをのせ、ワンピースなど軽装でワイキキなどで自撮り棒を持って歩いている姿は「日本人丸出し」であり、ナンパされやすいことや、日本の感覚で夜出歩くと性犯罪に巻き込まれると話した。さらにビーチではサメが意外と出没しているが日本では知られていないことや、銃による事件が多く最近もハワイ最大のショッピングセンター「アラモアナショッピングセンター」で発砲事件が起こったことを明かしている。

 こういった事件を「ハワイ州は日本人に隠します」と言い、「日本じゃない。アメリカだっていうのを思っておかないと」と熱弁する竹山。芸能界でこういった話題に切り込むことは珍しい。

 また、ラジオで竹山はハワイでのビジネスが難しく、日本人のように情で成り立たないことも訴え「楽園だけじゃない」ことを強調したのだが、これは実感から滲み出た言葉のようだ。というのも竹山はバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の企画で、ハワイのホノルルに「竹山かき氷本舗」というかき氷店を1カ月限定で開いている。期間中の売り上げが1,220万円に達したものの、人件費などの諸費用を除くと最終的な黒字は75万円ほどと、苦労に見合わない結果に終わった。

 とはいえ、前述のようにハワイに入れ込む芸能人は増え続けている。吉川ひなの、長谷川潤、梨花が拠点にしているほか、紗栄子をはじめとした憧れ対象の女性芸能人は、季節を問わずハワイに飛ぶ。ハワイ好きの芸能人によく見られる傾向として、どこか「スピリチュアル」なものをハワイに求めていることが言える。梨花は2015年4月放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)で、人間力を高めるためにハワイに行きたいと訴え、紗栄子はハワイを「自ら求めなくても自然と元気を貰えるパワースポット」と語っている。ハワイを神聖化しているようだ。

 今となっては違和感もなくなってしまったが、年末年始の芸能人のハワイ旅行も不思議な風物詩だ。ミュージシャンの内田裕也やキャイ~ンの天野ひろゆきは、年末年始のハワイ常連として知られている。2017年の正月には浜田雅功と小川菜摘夫妻、ヒロミと松本伊代夫妻、薬丸裕英などがハワイに訪れ、Instagramに写真をアップしている。もちろん井上公造もだ。

 芸能人がこれほどハワイ好きを公言し、安心安全な旅行スポットとしての側面ばかり強調されると、一般旅行者も危機感を持ちにくいのかもしれない。だが現地に住む日本人の口コミ情報サイトでは「車上荒らしが驚くほど多い!」「置き引きが頻発するので油断は禁物」「日本とは違うということを念頭に置いて旅行しましょう」「安全に思われているワイキキも行動次第で危険地帯になる!」と、当たり前のことばかりであるが注意喚起の声が続々。また一部の旅行情報サイトでも「多額の現金を持ち歩くのは問題外」「ツアーの名札や部屋番号の書かれた札を服に付けて歩く人がいて危険」「人気の高い街でも夜に出歩くのは危機意識が低すぎる」と厳しく伝えている。多くの観光客が集まる場所であるからこそ、観光客狙いの犯罪はつきものだ。常識的な防犯意識を持たなければいけないだろう。

 行動の仕方によっては事件に巻き込まれる可能性が十分ある。竹山のように、芸能人たちがハワイを「ただの楽園じゃない」と伝えてくれると有り難いのだが。

(ボンゾ)

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