ゲス川谷との不倫謝罪会見でベッキーは「友達です」と言うべきでなかった

 ベッキー(31)と「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)の不倫が大騒動となっている。川谷は昨夏に、バンド関係者の女性と入籍していたが、公にはしていなかった。二人の交際を報じた1月7日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、発売前日6日にネットニュースで概要を伝えており、これを受けてベッキーは同日夜に謝罪関係。「軽率な行動だった」としながらも、川谷との関係はあくまで「お付き合いということはなく、友人関係」と釈明。川谷もFAXで「ベッキーさんとは、親しい友人としてお付き合いさせていただいておりましたが、既婚の身でありながら、私の軽率な行動によって、このように世間を騒がせる事態となりましたこと、深く反省いたしております」とコメントした。

 しかし、「週刊文春」の記事を読む限り、どう見てもただの「お友達」でないことは明らか。あまりに苦しすぎる弁解だった。

 もともとベッキーは「ゲスの極み乙女。」の楽曲のファンで、自身のTwitterアカウントでもそのことを明言していた。同誌によれば、直接二人が知り合ったのは昨年10月21日。初めてのデートは11月26日の夜に中目黒の鶏鍋店で。3日後の11月29日にもデートし、このあたりでベッキーは川谷が既婚者であることを知ったようだ。しかし不倫を自覚していながらも、互いに一歩も引かず、突き進んでいった。LINEの記録が生々しい。

 川谷が、「何もない時にエリちゃん(※ベッキーの本名)と出会えてたら良かったのになとか考えちゃう」「神様は割と試練を与えたがる」と、お花畑脳全開のメッセージを送ると、ベッキーは「私は何もない時にけんちゃん(※川谷の本名:健太)と出会えてラッキー」「逆にいいタイミングで出会えた感」と返している。どうして“いいタイミング”だと思えたのか、今となってはベッキー本人もわからないだろう。

 その約20日後に、川谷は新婚の妻に離婚を切り出した。妻は離婚を承諾せず、川谷はLINEでベッキーに「こんな感じで待たせるのは本当に心苦しいけど、待っててほしい」と不倫既婚者の常套句を向ける。ベッキーも、「大丈夫だよ! 待ってる。だからけんちゃんも待ってあげて。大丈夫だよ!」と、妻が納得するまで粘る気概を見せ、離婚を焚きつけている。耐える女である自分に酔っているようにも見える。

 そこから先もハイペースの逢瀬を重ね、12月19日に2人でホテル泊(ベッキーが仕事で前乗りしていた大阪のホテルに川谷がサプライズ訪問)、24日もディズニーシーデートとホテル泊、そして元日から1月4日まで川谷の実家がある長崎のホテルに連泊し、実家にまでお邪魔している。長く交際していた結婚一年目の妻ではなく有名なテレビタレントを連れて来たのだから川谷の両親も驚いたかもしれない。そういえば川谷は12月3日が27歳の誕生日だったはずだが、その日の2人のやりとりはピックアップされてはいなかった。

 大阪ホテル泊後にベッキーから送られたLINEメッセージ「けんちゃん 私、ほんとうに幸せ。(中略)普通の人たちはパッと繋ぐ手も、なんか、すごく大切な素敵なことに思えたし、ほんとうに幸せでした」や、クリスマスイブを共に過ごした翌日の「素敵なイブとクリスマスをありがとう」「一緒に居られるだけで、ただただ幸せだった」「ヒルズ族に教えたい ほんとうの幸せは お金かからないよって」等々、ベッキー節の効いたLINEのやりとりも生々しく、これで「お付き合いということはなく、友人関係」と言い張るのは苦しい。

 さらに、ベッキーはホテル客室内で川谷と撮った自撮り画像をLINEに添付するかたちで川谷に送っており、その中の一枚はベッドの上でぴったり寄り添っているもの。あまりに迂闊すぎるとしか言いようがない。と同時に、こうしたラブラブなやりとりを削除せず残したままにしている川谷も相当迂闊だ。恋に舞い上がっている二人だからこそ、その履歴をいちいち削除するような野暮なことなど出来なかったのだろうが、誰かに見られたら大変なことになると少しも思わなかったのだろうか。同誌に掲載されたLINEスクリーンショットはすべて、川谷側から閲覧した画面になっており、情報の流出元は確実に川谷サイドからである。LINEデータを抜けるほど近い存在といえば、やはり考えられるのは妻だろう。川谷の妻は、2011年頃からバンドを裏方として支えてきた存在で、音楽仲間やスタッフは彼女をよく知っているという。そんな妻に同情こそすれ、「文春」の取材に対して妻のことを「ただの友達」と偽った情けない川谷の味方をする音楽仲間はいるかどうか。バンドメンバーたちに軽蔑されれば、最悪、バンドの解散という事態も招きかねない。

 こうして夫の不貞が公になったことで、川谷の妻は、離婚に応じることになるのだろうか。また川谷は妻との関係を修復し婚姻関係を継続する気があるのか。“これに懲りて”、愛妻家に転換するパターンもなくはないが、普通に考えてみれば、川谷から妻への愛情が戻ることはないだろう。離婚が成立すれば、今度は妻側からベッキーへの損害賠償請求裁判が起こってもおかしくない。婚姻期間が短いため多額の慰謝料は請求できないにしろ、十分あり得る話だ。

 どうせバレてしまったのだから、ベッキーもいっそ、会見で「お友達ではなく、奥さんが別れてくれたら結婚したいと考えている」と言ってしまったほうが、今後を長い目で見れば良かったのではないだろうか。過去にそういった不倫略奪婚をしたが、現在は良好な芸能活動および夫婦関係を続けている樋口可南子や田中裕子のような例もあるからだ。

 個人的な問題であるのに世間が制裁を加えるような風潮はおかしいが、「好感度」こそがベッキーの売りだった以上、いずれにしろ、これからしばらくの間はある程度メディア露出が減ることは避けられないだろう。現在、10社のCM契約とバラエティー番組のレギュラー10本、ラジオ番組も抱えるが、少なくともCM降板は免れない。ただこれによってもし活動自粛ということになれば、矢口真里の二の舞だ。復帰後も腫れ物に触るような扱いになり、元のポジションには絶対に戻れない。だからこそ彼女は、会見で「お友達です」などと言い張るのではなく、31歳の一人の女性としてはっきりと自分の意見を表明すべきだった。もはや“明るく爽やかないい子のベッキー”はどこにもいないのだから。
(清水美早紀)

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