チケット転売を反対する声明にアニソンアーティストも賛同! “転売ひどかった”「プロジェクトラブライブ!」の名も
チケット転売問題より。
有名アーティストだけでなく、アニソン歌手や声優アーティスト界隈でもよく聞く言葉である“チケット転売”。近年は、イベント主催側が入場時に本人確認を実施するなどの対策を講じているが、残念ながら、今も転売は後を絶たない状態だ。
そんな中、22日に日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が、チケットの高額転売を反対する共同声明を発表。賛同するアーティスト・イベントに「GRANRODEO」「Animelo Summer Live」といった名があることから、オタク界隈でも注目が集まっている。
声明では、チケットの買い占め、不当な価格で転売する個人や業者が横行している現状に強い危機感を持っていることをはじめ、チケットが本当に欲しいファンの手に入らないことや、転売サイトでは偽造チケットが売られるなど、犯罪の温床となっていることを指摘。また、チケットが高値で転売されることで、ファンの経済的負担が増え、複数回コンサートを楽しんだり、グッズを購入する機会が奪われている――という問題にも言及している。
上記のような、「すべての弊害が音楽を愛するファンに及んでいる状況を放置しておくべきではない」とある声明には、サザンオールスターズや嵐といった総勢116組のアーティスト、FUJI ROCK FESTIVALなど24の国内音楽イベントが賛同。その中には、前述のGRANRODEOやAnimelo Summer Liveのほか、JAM Project、May'n、LiSAといったオタク界隈で馴染みのある面々の名も。また、アニメ作品で唯一、『ラブライブ!』や『ラブライブ!サンシャイン!!』で知られる「プロジェクトラブライブ!」も、この声明に賛同の意を示している。
『ラブライブ!』といえば、今年の3月31日~4月1日に東京ドームで開催された「ラブライブ!μ's Final LoveLive!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」のチケットが、高値で転売され話題に。「ヤフオク!」などといったオークションサイトでは、定価9,800円(税込)のチケットが数十万円で取引される様子が何十件も見られた。
こういった前例もあって、今回の声明に「プロジェクトラブライブ!」が賛同したことについて「いいぞ!もっとやれ!」「ラブライブ転売ひどかったもんな……」「ラブライブがこの運動に関わってるのがうれしい」と肯定的な声が上がっているが、その一方で、「転売されまくりでたいした対策もしてないくせに?」「FINALの時、簡易手荷物検査はしたけど本人確認はしなかったよね」という声も……。先日、『ラブライブ!サンシャイン!!』の「Aqours 1st LIVE」の開催が発表されたこともあって、声明に賛同するだけでなく、具体的な対策を希望する声も多いようだ。
チケット転売問題は、「プロジェクトラブライブ!」だけでなく、多くのアーティストやイベントが頭を抱えている。入場時に顔認証システムを導入するアーティストもいるが、これもごくわずかだ。今回の声明を機に、いわゆる“転売ヤー”に対し、各アーティスト・イベントがどのような対策をしていくのか、注目していきたい。