ファンは「辞めてほしい」も、議員辞職はあり得ない? 今井絵理子の図太い“恋愛体質”
今井絵理子オフィシャルサイトより
元SPEEDの今井絵理子参議院議員が、「週刊新潮」(新潮社)に不倫疑惑を報じられた。7月中旬、今井は自民党の橋本健・神戸市議会議員とホテルに宿泊。新幹線で手をつなぐ様子なども伝えられた。
橋本議員は別居中の妻と2人の子がいる既婚者で、今井について「新潮」報道では「恋愛感情もありません」と交際も否定したが、今井は文書での弁明で橋本議員から交際を申し込まれたと暴露。好意は持っているが、一線は越えていないと釈明した。
ただ、誰の目にも不倫は明らかで、これには今井の熱狂的なファンから「恋愛も自由にできない政治家なんか辞めて、歌手に戻ってほしい」という切実なラブコールもある。
聴覚障害のある息子を育てるシングルマザーということを前面に押し出し、昨年の参院選で安倍チルドレンとして当選した今井だが、SPEED時代からのファンの多くも投票したと思われる。政策の知識はほとんどゼロに等しく、記者のインタビューには「選挙中なので」と回答を拒否。毎日新聞が行った候補者アンケートでも、憲法改正や消費税の引き上げなど24の質問すべて無回答というありさまで、出身である沖縄の問題についても「これから考えます」と無知ぶりをさらしていたが、それでも演説に駆けつけたファンたちからは「絶対に入れるね!」と約束される場面が目立った。
1996年にデビューした女性4人組のアイドルグループSPEEDは、デビュー当時にメンバー全員が小中学生であることで話題となって即、大ブレーク。爆発的なヒットを連発し、セカンドアルバムは累計200万枚を超えるメガヒットとなった。
ただ、メンバー間のギクシャクや恋愛への傾倒などが漏れ聞こえ、3年目で早くもメンバーが活動の中心をソロに移し、99年10月には翌年3月の解散を発表した。
しかし、この短い活動期間が逆に伝説となり、根強く活動再開を望むファンを残し、その後は何度も再結集があった。
今井は2004年、175RのSHOGOと妊娠発覚を機に結婚も、3年後に離婚。長男の聴覚障害を公表し、講演活動などをしていたが、ファンからの願いはやはり音楽活動で、その多くは一昨年、元SPEEDの島袋寛子と結成した新ユニット「ERIHIRO」も応援していた。
ただ、このユニットは長続きせず、翌年に選挙への出馬を表明。これは聴覚障害者教育福祉協会会長でもある山東昭子議員からのスカウトで、狙い通り自民党比例候補者で5位となる約32万票を得て初当選。しかし、ファンからはこれを歓迎しない向きも出ていた。
「できれば落選してほしかった。選挙は応援しましたけど、前よりも歌手活動が難しくなってしまったのです。一緒に写真を撮ろうとしても『党から禁止されているので』と断られた。今も本格的なSPEED再結成の夢をあきらめてないファンにとっては、政治家・今井絵理子は好きじゃないんです」(埼玉在住のファン女性)
その意味では、今回のゴシップは辞職の好タイミングというわけだ。ただ、SPEED時代から今井を知る芸能関係者によると「本人はかなり図太い性格しているので、批判とか気にならないタイプ」と辞任には否定的だ。
実際、今井は元風俗店経営の婚約者が女子中学生を売春させていた疑いで逮捕(不起訴)されたときも、その報道に参っている様子はなかった。そもそも政治に無関心なのを平然と公にできる点を見ても、強心臓に見える。それを考えると、今回のゴシップも「一線は越えていない」と言い張ってやり過ごしそうではある。
ただ、関係者は「今井はグループ時代から恋愛体質。好きな人ができると仕事そっちのけみたいなところがあるから、既婚者だろうが、本気なら立場関係なく恋愛に突き進むと思う。逆に相手に飽きて見放すのも早い感じだけどね」と話している。
恋愛第一なら、人のために尽くす政治家は向かないと思うのだが……。
(文=片岡亮/NEWSIDER)