フラジャイルな「侵食系男子」も人気! フェチをくすぐるインスタボーイズ
世界中で3億人が利用する写真投稿サイトInstagram(以下インスタ)。人の集まるところには何かが起こる……予感がする。ということで【今週のインスタニュース】参りましょう!
「肉食系男子」「雰囲気イケメン」など、何かと男性の種類をカテゴライズする昨今。今の流行りの顔は「塩顔」や「ヘビ顔」と言われているが、実際、どんな人が何系統のイケメンなのかはあやふや。さらに、風や雨などの悪天候によって体調が崩れてしまうという「侵食系男子」などの新しい呼び名も日々現れ、もう何が何だかわからない……。そんな中インスタでは、「シンプルかつフェチには堪らない(かもしれない)男性アカウント」が続々とオープンしていることをご存知だろうか?
・「Hot Dudes Reading」
まずは“インスタイケメンアカウントの先駆け”とも言われている「Hot Dudes Reading(本を読むイケメン)」。ここには、駅や電車内、家、時には芝生に寝転がりながら(上裸)など、ニューヨークのどこかで本を読んでいる一般人男性の写真のみが投稿されている。このアカウントは21週間前に開設され、フォロワーは現時点で624,000人。53週間前に開設した「ヘビ顔イケメン」の代表格・松田翔太はフォロワー380,000人なので、インスタ界においては「読書男子」のほうが格上である。
各画像には、「きっと物静かな人なんだろうな」「多分夜な夜なパーティで踊り明かしていたのね」など、投稿者の妄想コメントが記載されている。この時代に「スマホではなく、あえて紙を読んでいる」というインテリっぽさが女性の妄想をかきたてるのだろうか。とはいえ、スポーツ紙や競馬新聞を片手に通勤しているサラリーマンは、今のところ注目されていない。
・「Mecs Métro Paris」
フランスにて3人の女性が始めた「Mecs Métro Paris(パリの地下鉄の男たち)」。その名の通り、パリの地下鉄に乗車している男性ならば誰でも掲載され、写真の応募は自薦・他薦を問わない。その変わり「もし写真を削除してほしい人はメールしてください」と記載されている。写真は、隠し撮りのようなボーっとした表情のものや、カメラ目線だとしても確実に第三者が撮影しているものが多い。もしこれが日本女性だった場合……大問題になっているかもしれない。
このアカウントは、「Hot Dudes Readingのパリ版を作ろう!」と19週間前に開設されたのだが、現時点でフォロワーは176,000人と、ちょいビミョー。やはり、大事な要素は「読書」や「インテリっぽさ」なのだろうか。
・「menandcoffee」
ここからは自薦・他薦どころか地域制限さえ問わないアカウント。「menandcoffee(男とコーヒー)」では、カフェや家、街、会社などあらゆる場所で男性がコーヒーをたしなむ写真が現時点で461枚も投稿されている。「コーヒーと写っていれば良い」という、「読書男子」や「地下鉄男子」よりさらに自由なテーマのため、普通に道端でコーヒーを持っている人もいれば、なぜかボクサーパンツ1枚で窓際に座り、外を眺めながらコーヒーを飲んでいる人、なぜかカフェのテラスに座り、男3人(全員上裸)でコーヒーを飲んでいる人々など、各写真の個性がかなり強いのが特徴。
アカウントが開設されたのは31週間前で、フォロワー数は228,000人。なぜか高頻度で肉体美を披露する男性が登場するため、コーヒーは関係なく、筋肉が好きな男女も覗いているのかもしれない。
・「hotdudeswithdogs」
最後は「hotdudeswithdogs(イケメンと犬)」。アカウント説明欄には「このイケメンと犬を見れば、あなたは彼らのベストフレンド(犬)以上によだれが垂れるよ」と記載されている。確かに「犬」と「イケメン」というキーワードに弱い女性は多い。その上、一見強面に見える“刺青の入ったマッチョな外人(上裸)”が、愛犬に優しい笑顔を向けているという、絶妙なギャップが演出されている写真や、ど直球に、可愛らしい男性が小型犬と戯れているという、まるでジャニーズ誌の1ページかのような可愛らしい写真まで投稿されており、女性の「好き」を網羅している。
また、日本の国内ユーザーランキングでは、「Shinjiro Ono」という柴犬のアカウントが2位を獲得している(1位は水原希子)ほど、インスタにおいて「犬」の人気は高い。16週間前に開設され、現時点で197,000人。今後の伸びしろに期待したい。
(夏木バリ)