ミラン・本田圭佑の恩師がカワイソウすぎる! ノーギャラ代表監督に、猫を助けて足粉砕……

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 ユーロ2016グループリーグ敗退が決定し、ロシア代表監督のレオニード・スルツキが辞任を表明した。その時のコメントが話題になっている。

「何があっても我々は監督を変えるべきである。ロシアサッカー連合も、これに答えなければならない」と、不甲斐ない結果に終わった自身の解任を要求する男気のある発言に見えるが、実はそうではない。この言葉は自身がおかれている環境に対してのSOSだった。

「ロシアサッカー連合は、2018年に行われるロシアW杯のために世界的な名監督であるファビオ・カペッロと長期契約を結びました。しかし結果は思うように出ず、昨夏カペッロを解任。早期の退任劇に伴う違約金は20億円を超えていました。その後、お金のないロシアサッカー連合が狙ったのがこのスルツキ監督なんです。スルツキは本田圭佑も所属していたCSKAモスクワを8年間も率いている名監督ですが、お金のないロシアサッカー連合は、なんと無報酬でスルツキに代表監督就任を要請したんです。それに応じたスルツキは当時『ロシアサッカー連合の現在を考えると、断ることができなかった』とコメントしています。結局、CSKAモスクワと代表を兼任することになったものの、結果は出ず。あまりにもの激務でこういう発言に至ったんでしょうね」(サッカーライター)

 友人の猫を助けるために木に登り、落下して足を粉砕骨折したことが原因で19歳の若さで現役を引退しているスルツキ監督。頼まれたら断れない性格なのかもしれないが、今回は事が大きすぎたようだ。
(文=沢野奈津夫)

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