上野樹里との格差を嘆く姉・上野まなのマイナス思考「妹が有名じゃなければ私なんてテレビに出られない」

 22日に放送された『タカアンドトシの道路バラエティ!?バスドラ』(テレビ朝日系)に出演した、シンガーソングライターの上野まな(32)が話題である。彼女は、女優の上野樹里(29)の姉なのである。

 そのことを隠すつもりはないようで、彼女は同番組でのっけから「3年前に事務所入って、妹の名前使ってのタレント活動ですけれども」「妹が有名じゃなければ、私なんて絶対テレビに出られないんで」と、自虐的に話す。自分の存在を妹ありきだと主張しまくり、姉妹格差について語り続けた。

「妹は美人だしかわいいし、親の顔のパーツのいいとこ全部持っていった」
「『上野まな』ってインターネットで入れたら『ブス』って出てくる」
「妹が里帰りする時と私が里帰りする時、(親の接し方が)絶対違います」
「(里帰りすれば親は)手料理を作ってくれますけど、気持ちが違う」

 20代で上京したものの、大手芸能事務所には所属せず、フリーのシンガーソングライターとして小さなライブハウスで活動してきたが、29歳の時にはグラビアにも挑戦。その際、妹のファンから「上野樹里の顔に泥を塗るようなことして」「何勝手なことしてんの?」とバッシングを受けたそうだ。樹里本人も、姉のグラビア活動について「よくは思っていない」という。そして、「(妹とは)活躍の差が大きすぎるということで、収入も全然違います」「(妹の家は自分が住んでいるワンルームの)広さも5倍、値段も5倍」と、金銭面での格差まで明かした。

 視聴者からは「兄弟姉妹で比べられるのはつらいな」と同情的な反応もあったが、「こんなにネガティブになるなら同じ業界にいるべきではない」「上野樹里の姉ってことでデビューしたんだから、比べられるに決まってる」「売れない言い訳にしか聞こえない」と批判的な意見が大半を占めている。

 まなが2012年に芸能事務所・アヴィラと契約して本格的なタレント活動を始めた当時、樹里はすでに大河ドラマの主演も経験し、女優としての人気を確立していた。そのタイミングで自身がバラエティ番組などに出演し、樹里の姉であることを公言すれば比較対象になることは必然。事務所側は、妹の知名度に乗っかって成り上がらせようと目論んでいただろうが、彼女としては「自分の実力で有名歌手になりたかった」というところだろうか。

 姉妹そろって芸能活動をしていることは、それほど珍しくもない。最近では、有村架純(22)の実姉が「グラビアアイドルとして活動中」であることがスポーツ紙を通じて知られるところとなった。ただ、同じ芸能事務所系列に所属する広瀬アリス・すず姉妹(フォスター)や、宮武美桜・祭姉妹(スウィートパワー)のように、どちらも“同格”で売り出されていれば良いが、片方がメジャー路線、もう片方がマイナー路線であると、マイナー側が他方の足かせとして捉えられやすい。だからこそ上野まなにも、有村姉にも、「売れっ子の妹を利用した売名はやめて!」と批判が募るのだろう。ちなみに上野家は三姉妹で、まなの上に早織という姉がいる。早織はDJ SAORIとして都内のクラブを中心に活躍しているが、フィールドが違うためかさほど“樹里の姉”アピールはしていない。

 上野まなが今後、シンガーソングライターとして大成したいと望むならば、妹の七光りと呼ばれてもどんどんテレビに出て、歌声を披露する機会を獲得していけばいいだろう。ただ現状、テレビ出演しても彼女の歌手活動の認知は広まらず、バラエティで「イタい姉」キャラを演じるに留まっているのは残念だ。

 いずれにせよ、テレビで姉の自虐ネタに巻き込まれている樹里は「そんなこと言われてもどうすればいいの?」と困惑しているかもしれない。
(シュガー乙子)

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