何度も繰り返し「解散しない」明言してきたSMAP、空中分解のXデイは

 2016年が始まるやいなや、ベッキー(31)とゲスの極み乙女。の川谷絵音(27)の不倫騒動や、北川景子(29)とDAIGO(37)の結婚など、ビッグニュースが連発している芸能界。申年は大きな事件が多いと言われているが、芸能ゴシップにおいては確かにハイペースだ。13日の明け方、早くもベッキー騒動を霞ませる衝撃的なスクープが報じられた。国民的アイドルグループ・SMAPの解散である。

 13日、「スポーツニッポン」と「日刊スポーツ」によって報じられたSMAP解散説。解散の理由は、SMAPの育ての親であるチーフマネージャー・飯島三智氏がジャニーズ事務所を退社することで、それに伴い中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草彅剛(41)、香取慎吾(38)の4名が事務所から独立し、木村拓哉(43)のみ事務所に残るとされている。とはいえ、飯島氏の退社こそ事実だが他メンバーの動向については現時点でまだ協議中とのことで、中居らがジャニーズ事務所に残る可能性もゼロではない。

 飯島氏はSMAPを国民的スターに育てたことでテレビ業界に確固たる地位を築き、以前からジャニーズ事務所の副社長であるメリー喜多川氏の娘・藤島ジュリー景子氏との“派閥争い”が噂されてきた。昨年1月の「週刊文春」(文藝春秋)が、メリー喜多川氏に5時間ものロングインタビューを敢行した際、メリー氏は「派閥争いなどない」と断言し、「もし、うちの事務所に派閥があるなら、それは私の管理不足です。事実なら許せないことですし、あなた方にそう思わせたとしたら、飯島を注意します。今日、(飯島氏を)辞めさせますよ」とインタビュー現場に飯島氏を呼び出した。駆けつけた飯島氏も「派閥なんてありません。私もあれこれ書かれて困っています」と弁解。

 だが、「文春」のレポートを読む限り、メリー氏が飯島氏を良く思っていないことは明らかだった。嵐(ジュリー管轄)とSMAP(飯島管轄)の番組共演が少ないことについて問われると、メリー氏は「だってSMAPは踊れないじゃない」「悪いけど私、飯島に踊りを踊れる子を預けられないもの。そういうこと、わかんない? うちの子はある程度踊らなきゃしょうがないでしょう」と発言。飯島氏が担当するタレントたちは“踊れない”、すなわち、ジャニーズ内においては落ちこぼれであると言わんばかりだった。「もしジュリーと飯島が問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。飯島は辞めさせます。それしかない」とまで宣言していた。それからちょうど一年が経つわけだが、ついに飯島氏はジャニーズ事務所を辞めることになったわけだ。

 こうした事務所の内部問題だけでなく、過去に稲垣や草彅が起こした不祥事、さらにメンバーそれぞれソロ活動が多いことなど、様々な理由から何度も解散説が浮上していたSMAP。しかし、香取や木村、中居はテレビ出演時などに「解散はしない」と明言したことがあり、2014年の『27時間テレビ』(フジテレビ系)ではメンバー全員でグループ解散をネタにしたドラマにも出演している。

 昨年10月に放送された『日曜ファミリア・中居正広の神センス☆塩センスSP』(前同)でも、中居が96年に元メンバーの森且行(41)がグループを脱退した際に「6人から5人になるということで覚悟を決めないとな、どうしようかと思うことがあった」と今後を迷ったことがあったものの、「『5人でやろうぜ』ってなった」と解散危機を乗り越えたことを明かしたばかりである。ちなみに森の脱退の件は、長年メンバーが触れないタブー的な話題とされてきたが、ここ数年では彼らが森のオートレーサーとしての活動を称賛する場面も見受けられ、SMAPの絆の強さが認識されつつあった。

 今年は彼らのCDデビュー25周年、冠番組『SMAP×SMAP』(前同)も放送20年目と、様々な節目の年でもある。そんなメモリアルイヤーに、本来ならばファンを喜ばせるビッグイベントがあってもよさそうだが、彼らはそれぞれ違う道へ進む決意をしたのだろうか。もし木村以外のメンバーが本当に退所することとなれば、解散は今秋~冬頃と見られている。

 芸能界の一大勢力であるジャニーズ事務所を辞めたタレントの多くは、テレビメディアへの出演がパタッと途絶えるが、SMAPとして20年以上活躍してきた彼らにおいては、いくらなんでも「干される」ことはあるまい。他の大手事務所に所属し、個人としてはこれまで以上の活躍を見せるかもしれない。だが、ファンとしては「SMAP」が「SMAP」として存続するのかどうか、それがもっとも気がかりなこと。今は何よりも、SMAPメンバー本人たちからの言葉を待ちたい。
(シュガー乙子)

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