前田敦子『もしドラ』超える!? AKB48・島崎遥香、『劇場霊』大コケは「なかったことに」!?

 11月21日公開のAKB48・島崎遥香の初主演映画『劇場霊』が、予想外の苦戦を強いられている。公開劇場数266の大規模作品だったが、初週の週末動員は4万4,148人、興収5,720万6,200円(興行通信社調べ)で週間ランキングは第7位。関係者の間でも「予想を超える大コケ」とささやかれているそうだ。

 同作は、公開前からフランス・パリのエトランジェ映画祭コンペティション部門へ出品され、島崎も女優業に意欲を燃やしていた。ところが興行収入は前出の通りで、翌週のランキングでも7位。現在でも2億円に満たない状態となってしまっている。

「266スクリーンという規模から考えて、関係者は興収10億円は見込んでいたはずだけに、この結果は予想外の大コケといえるでしょう。島崎をはじめ、制作側としても公開前の期待度は相当高かったようですが、公開10日ほどで早くも“黒歴史”となってしまいそうです」(映画誌記者)

 期待されたものの大惨敗を喫してしまったAKBメンバーの初出演映画といえば、2011年公開の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』。ベストセラー小説の劇場化、また前田敦子の初主演作品ということで、上映前の期待度は相当高かったが、結果は惨憺たるものだった。

「劇場公開数320と、邦画では最大規模だったにもかかわらず、初週の興収は約1億8,000万円、最終的に8.9億円と10億円に届かなかった。翌年、配給の東宝が公開した興収一覧に『もしドラ』の名前は入っておらず、制作陣が映画自体を『なかったこと』にしたことが話題になりました。しかし『劇場霊』は、上映館数の違いを差し引いても『もしドラ』より苦しい数字ですし、同じように『なかったこと』にされるかも……」(同)

 ほかのAKB主要メンバーの初主演作を見てみると、昨年公開のHKT48・指原莉乃主演『薔薇色のブー子』は、全国71スクリーンで公開され、興収集計サイト「Box Office Mojo」で初週の興収ランキングベスト18に入らず。18位の『ラスト・ベガス』が約690万円だったため、『薔薇色のブー子』はこれ以下だったとみられている。

 同じく昨年公開の松井玲奈主演『gift』も、愛知県限定の7館公開でミニシアターランキング初登場5位、2週目8位を記録したが、その後全国公開されてもトップ10には浮上せず。大島優子の09年『テケテケ』に至っては、公開当初は東京1館、最終的に全国3館の公開のみだった。

「それでもAKBメンバーの主演映画の制作は後を絶たず、来年にはAKBの峯岸みなみや元メンバーの板野友美の初主演作が公開予定となっている。映画では良いとこなしのAKBですが、特に島崎はプロデューサー・秋元康氏をはじめとして業界の大物の“お気に入り”だけに、来年以降も女優仕事は続いていくと思います。すでに来年夏公開の中山優馬主演映画『ホーンテッド・キャンパス』にヒロイン役で出演することが決まっているようですしね。ただ、いくら大物に気に入られているといっても、初主演映画で“集客力ない”というレッテルを貼られたのは、島崎にとっても痛いところでしょう」(テレビ局関係者)

 『劇場霊』の大コケが、島崎にとって、女優活動の“終わりの始まり”とならなければいいのだが――。

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