土屋太鳳『orange』、ヒットは「山崎賢人のおかげ」!?  朝ドラ女優の意外な業界評

 12日公開の土屋太鳳主演映画『orange‐オレンジ‐』が、週末の興行成績ランキングで、動員26万1779人、興収3億1177万8900円の首位(興行通信社調べ)を飾った。今年上半期のNHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインを務めた土屋は、ネット上でアンチが多いことでも知られるが、業界内人気は「抜群」のようだ。

 『orange』公開週は、同日公開の吉永小百合と嵐・二宮和也出演の『母と暮せば』、また前週公開の『007 スペクター』など強豪が並ぶランキングとなったが、2作品を抑えてのトップは、「やはり快挙」と映画関係者は語る。

「もちろん『orange』も首位を狙っていたとは思いますが、業界関係者は『1位で当然』とは考えていなかった。勝因としては、年配層をターゲットにした『母と暮せば』とうまく競合しなかった点、また『まれ』コンビである土屋&山崎賢人が出演しているのがウケた点が挙げられると思います。それに、やはり山崎の勢いはすごいですよ。興行収入20億円突破の『ヒロイン失格』にも出演していましたが、彼目当ての観客は多いと思います」(同)

 ネット上では、『まれ』出演時からアンチが増えたという土屋。NHKチーフプロデューサーの高橋練氏との対談で、パティシエの役作りについて「練習する時間がなく、頭の中でエア練習していた」と語り、「プロ意識がない」と批判噴出。また、話題作に頻繁に出演することから「ゴリ押し」などとも言われていた。『orange』のロケットスタートも、主演・土屋より、山崎人気が影響していると見る向きがあるが、とある制作会社スタッフは、「そういった作品に主演としてキャスティングされた事自体、土屋が“持っている”という証し」といい、結果的に業界ファンを着実に増やしているのだという。

「いまやヒット確実とされる朝ドラ枠で、『おひさま』『花子とアン』そして『まれ』と次々に出演していることも、ブレークの後押しとなりました。NHKのキャスティングに関して言えば、世間での人気というより、プロデューサー陣が自身の“お気に入り”を指名することが多い。NHKに気に入られた土屋は、運に恵まれた女優という印象もあります」(同)

 民放でも、今クール最高視聴率をキープする『下町ロケット』(TBS系)にヒロイン役で出演中と、もはやハズレ知らずの安定ぶりだ。

「土屋は、演技力も十分備わっていますし、業界内で、彼女を事務所の“ゴリ押し”と感じる人はいません。本人の言動からも、『勘違いしている』『調子に乗っている』といった印象もないんです。若手女優としては完璧で、各芸能プロから『ぜひうちの事務所にも土屋のような子がほしい』と羨望を集めていますよ」(芸能プロマネジャー)

 各方面からのラブコール、そして着実に実績を重ねてきた土屋。「もはや仕事を選んでも選びきれない状況」(同)というだけに、来年の女優業が今後の芸能人生をどう左右するのか、注目したい。

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