大沢樹生、赤坂晃ら元・光GENJIのスキャンダルで考える、ジャニーズの賞味期限問題

1512osawamikios.jpg
『昨夜未明、大沢樹生が死にました…』(カンゼン)

 今月8日発売の「婦人公論」(中央公論新社)での元妻・喜多嶋舞の反論告発を受け、再び注目を集める大沢樹生の実子騒動。ことの発端は2013年末に報道された「大沢と息子が親子関係である確率は0%」というニュース。さらに翌年には大沢が涙ながらに会見を開き、自身の口から「“実父の可能性ゼロ”という結果がDNA鑑定で出た」と告白した。

「それまで喜多嶋サイドは沈黙を貫いてきましたが、11月に東京家裁から『大沢と息子の親子関係は存在しない』という判決が下されて以降、加熱するバッシングに耐え切れなくなったのでしょう。今回の『婦人公論』の記事では反撃とばかりに、息子との親子関係の話だけでなく、大沢の借金についてまで告発している。これでさらに泥沼化していきそうですね」(芸能記者A)

 ときを同じくして、8日発売の「女性自身」(光文社)では、赤坂晃が"子持ちの人妻"と宮古島に移住し、不倫逃避行中だと報じている。赤坂といえば、07年に覚せい剤所持の疑いで現行犯逮捕され、同時に当時所属していたジャニーズ事務所からも解雇された。さらに09年にも覚せい剤で捕まっており、実刑判決を受けた。

「赤坂は出所後、バーを経営したりしていましたが、今年に入って芸能界に復帰する動きを見せました。しかし、やはりクスリで実刑判決を受けているタレントを率先して使いたがる人間はおらず、役者として復帰するのは絶望的。本人にもその自覚があったのか、今は宮古島で焼肉店をオープンし、そこに連れ添っているのが今回報道された女性です」(同)

 大沢樹生と赤坂晃、この2人の共通点は言わずもがなジャニーズ事務所のアイドルとして一世風靡した光GENJIの元メンバーであるということ。1987年“超新星からのメッセージ”のキャッチコピーを掲げて「STAR LIGHT」でデビューした光GENJIは、一気にスターダムへと駆け上がった。

「よく言われている話ですが、当時の光GENJIの人気は今の嵐やSMAPの比じゃなかった。今のジャニーズの礎を築いた功労者ともいえるでしょう」(当時を知る芸能記者B)

 光GENJIという先人がいたからこそ、現在のジャニーズタレントたちの華々しい活躍があると言っても過言ではない。しかし、今のジャニーズを支持する若者たちは、そんな光GENJIについて苦々しい思いを抱いているという。

「大沢樹生さんや赤坂晃さんのニュースを見るにつけ、正直なところ萎えてしまいますね(苦笑)。この人たちがアイドルだったなんて信じられない。今のキスマイを見て、将来泥沼の離婚騒動を起こすとか、クスリで逮捕されるとか、そんなの想像できないし。でも光GENJIにも当時は私と同じようなファンがいたわけで…そう考えると、悲しくなってきます」(Kis-My-Ft2の20代女性ファン)

 10代20代は特に、光GENJIの活躍をリアルタイムで見ていない世代だ。大沢樹生や赤坂晃がジャニーズのアイドルであったことを知らなかった人も多いだろう。SMAPや嵐以上の人気があったはずの彼らは、どうしてここまで落ちぶれるはめになったのか。

「当時は社会現象にまでなった光GENJIですが、デビューしてからの3~4年目くらいまでが人気と売り上げのピークで、それ以降は下降線をたどる一方でした。まあ、当時のスターの典型的な話ですが、彼らは時代の寵児として祭り上げられたすえに天狗になってしまった。メンバー全員とはいいませんが、一部のメンバーのスタッフや後輩への対応はひどかった。あたりかまわず怒鳴りつけたり、蹴り飛ばしたり。

 若い彼らをきちんと教育できる人間も周りにいなかったのでしょう。芸能界でチヤホヤされて、調子に乗ったはいいが、あっという間に売れなくなって解散し、その後はこれといった成果も残せず、『元・光GENJI』という肩書で細々と活動するしかなくなった。

 現在でも芸能活動を続けているメンバーたちですが、評判が聞こえてくるのは、ジャニーズ事務所に残り演劇に力を入れている佐藤アツヒロくらいなもので、他のメンバーの話はさっぱりです」(前述の芸能記者B)

 ただのスキャンダルとしてだけでなく、「アイドルの成れの果て」として好奇の目を向けられる元・光GENJIたちの姿には、なんだか切なくもなるが、何も彼らだけが特別なわけではない。盛者必衰の芸能界、輝かしい活躍を見せる現役アイドルたちも将来はどうなるか分からない。しかし、現在のアイドルたちにはある変化が見られるという。

「光GENJIから教訓を得て……いるかどうかは分かりませんが(笑)、現在のアイドルたちは謙虚で愛想もいい。周囲に対して横暴な態度をとるような子もほとんどいません。とにかくスタッフにも視聴者にも愛されて、息の長いタレントになるよう努めている。さらに、年をとっていわゆる"美少年"から脱皮しても仕事が続けられるように、歌や踊りだけでなく、芝居や司会業などの技術を早いうちから磨いています。

 光GENJIの活動期間は8年間と実はそんなに長くないのですが、SMAPで24年目、嵐でもう16年目ですから、"時代の寵児"ではなく、長く愛される"国民的アイドル"へと進化を遂げたと思います」(前述の芸能記者A)

 "若い女の子たちの憧れ"だけであった男性アイドルたちは、時代を経て"老若男女の共感を得るマルチタレント"に変化したというわけか。ともあれ、若さと勢いで今を駆け抜けるジャニーズのアイドルたちには、果たしてどんな未来が待っているのか。長い目で見守る必要がありそうだ。

コメントは停止中です。

サブコンテンツ

このページの先頭へ