広末涼子主演『聖女』の主題歌が話題沸騰 JUJUの歌声が“大人の女性“の心を掴む理由とは?

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【リアルサウンドより】

 現在、NHK「ドラマ10」枠で放送されている『聖女』が何かと話題を呼んでいる。

 本作は、『カバチタレ!』などを手掛けた人気脚本家・大森美香によるラブ・サスペンス。連続殺人事件の容疑者と、彼女の担当となった若き弁護士との秘められた関係を描くというスキャンダラスなテーマの物語だ。主演を務めるのは広末涼子。彼女にとっては本作が初の“悪女”役となり、これまでのイメージを覆すミステリアスな役柄に注目が集まっている。視聴率も初回こそ関東地区で6.0%であったが、その後7%台と右肩上がりに推移。30代、40代の大人の女性を中心に支持を広げている。
 
 その人気の一翼を担っているのが、JUJUの歌う主題歌「ラストシーン」。この楽曲がとにかくドラマにハマりすぎだというのだ。「ドラマ10面白かった。JUJUの主題歌が合ってる!」「最後、広末&永山絢斗の目が合うタイミングでJUJU! 歌声がハマった瞬間だった」など、番組ホームページには楽曲に関する書き込みが多数寄せられている。

JUJU 『「ラストシーン」 NHKドラマ10「聖女」主題歌』

 「ラストシーン」は、JUJUの10周年イヤー第1弾となるシングルで、打ち込みのベースラインに、ドラマチックなストリングスが絡んだダンスバラードだ。 “なぐさめの台詞なら、今はまだ欲しくない あなたのその声に似合う言葉ではないから”といった恋の終わりを思わせる歌詞や、切々と歌い上げるJUJUの声が艶っぽさを醸し出している。楽曲テーマに据えたのは“ままならない恋”。これは『この夜をとめてよ』『Distance』などでも歌ってきた彼女が最も得意とするテーマのひとつだ。

 ほかにも、JUJUが歌ってきた曲には、離れ離れの恋人を想う曲(『やさしさで溢れるように』)や失恋から立ち直ろうとする曲(『奇跡を望むなら…』)など、恋愛の苦さや辛さに焦点を当てた、いわば“大人向け”のものが多い。これはおそらくJUJU自身がそうであるから。若くして単身渡米し、歌手になるためにさまざまな経験を積み、苦労もし、その間、いくつかの恋愛もあったのだろう。幸せなだけではない、“愛”が持つ深い意味や、女性としての人生のあり方がどの曲にもしっかりと息づいている。そんな「大人の歌を歌えるアーティスト」としての立ち位置に、今のJUJUは紛れもなく到達している。

 『聖女』のプロデューサーを務める後藤高久氏はこのようなコメントを発表している。

「主人公の“情念”を余すことなく伝えてくれる主題歌が欲しい! 口当たりが良いだけの愛の歌では力不足だし、“女の情念”と言えば演歌…というわけにもいかないしなぁ。はたして、そんな歌い手が今の日本にいるのだろうか? なかなかいないよなぁ…と思ってましたが、いました! JUJUさんです。『ラストシーン』のデモを初めて聴いた時は、本当にビックリでした。JUJUスタイルの今様な楽曲でありながら、見事に“女の情念”を歌い上げられているのです」

 かくして楽曲はリリース3週前にして、有線リクエストチャートで7位にランクインするほどの注目を浴びている。JUJUの持つアーティスト性が、ドラマのターゲット層と見事に合致した結果であろう。そしてこれは、彼女の楽曲が酸いも甘いも知りつくした大人の女性にこそふさわしいということの証明でもある。

 ドラマは残すところあと3話。JUJUの主題歌がどのような“ラストシーン”を演出するのか。物語の行方ととともに楽しみたいところだ。

(文=板橋不死子)

■リリース情報
『ラストシーン』
発売:2014年9月17日
【初回生産限定盤】¥2,000(税込)
「10th Anniversary Act#01 JUJU HALL TOUR 2014 ~DOOR~」ダイジェストDVD付
【通常盤】¥1,258(税込)
〈収録曲〉
1.ラストシーン
作詞:松尾 潔 / 作曲:川口大輔 / 編曲:中野雄太
【NHKドラマ10『聖女』主題歌】
2.Brand New Days Will Love You
作詞:いしわたり淳治 / 作曲:大河内航太 / 編曲:亀田誠治
【フジテレビ系「めざましテレビ」デイリーテーマソング】
3.Hot Stuff -English ver.-
作詞:JUJU、玉井健二 / 英語詞:Olivia Burrell
作曲:玉井健二、南田健吾 / 編曲:玉井健二、百田留衣
4.恋人よ(※初回生産限定盤のみ収録)
作詞・作曲:五輪真弓 / 編曲:亀田誠治

■『NHKドラマ10 「聖女」』
NHK総合・毎週火曜よる10時(連続7話)
http://www.nhk.or.jp/drama10/seijo/

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