暴走族の女神からオーガニック母へ。工藤静香のしつこい変貌アピールと木村家離散報道
金曜深夜の音楽番組である『バズリズム』(日本テレビ系)。3月18日のトークコーナー「おしゃべリズム」に、歌手の工藤静香(45)が出演した。
番組では、工藤にまつわる伝説が事実かどうかが本人の口から明かされることに。「コンサート入りには必ず暴走族を従えていた」という伝説について工藤は「従えてはいない」と言いつつも、「コンサート後に2つの暴走族のどちらが私の車を先導するかケンカになった」ことがあったと振り返った。
「食べ物は100%オーガニック」との伝説は事実だと認めた工藤。独身時代は食べ物などどうでもよく、朝食にあずきバーを食べるような生活だったが、子供を産んでから意識が変わったという。それが高じて、現在はネットショップで自身がオススメするオーガニック食品の通販などを行っているとのこと。また、スタジオではオーガニック食材を使った彼女のお手製ケーキが振る舞われた。
今回の放送では、全盛期はヤンキーに絶大な人気を誇っていた彼女らしい暴走族のエピソードに注目が集まっていたが、現在の彼女は「喧嘩上等」スピリッツこそ失っていないものの、不良文化からはほぼ足を洗い、情熱の多くを愛する家族の健康に注いでいる。オーガニック食材へのなみなみならぬこだわりは、これまでも雑誌やテレビ出演のたびに披露しており、保存料ゼロの食品しか口にしないこと、食卓には無添加素材の手作り料理を並べること、天然酵母のパンを焼くこと(明石家さんまにお土産としてプレゼントしたこと有り)、うどんも生地からこねて「ちゃちゃっと」作ることなどなど、アピールし続けてきた。
彼女は手芸にも凝っており、かつてNHKの手芸番組にて自作の布小物を紹介していたこともある。花柄やチェック柄の布でできたランチョンマットやシュシュ、ポーチやティッシュケースなど、その出来映えは「テレビで紹介していいものかどうか悩むレベル」「曲がってるし糸の始末もできてない」「バザーなら売れ残り」と視聴者に酷評されたが、本人がやりたくてやっている分には口を挟むことはない。もちろん、「家族のために女は手料理をつくるべき」「無添加にこだわるべき」「子供を愛しているなら既製品より手作り小物を持たせるべき」といった「べき論」を展開するならば批判されてしかるところだが、工藤はそこまで浅慮な女性ではない。
「脱ヤンキーぶり」がクローズアップされるのは、全盛期との大きなギャップで視聴者を「あの静香がねぇ」と驚かせる目論見によるものだろう。しかしファッションなど根底の好みはさほど変わっていないように見受ける。ナチュラル嗜好が高じていく一方で、ヤンキー魂をくすぐる商品展開も彼女のライフワークのひとつだからだ。工藤がデザインとプロデュースを務める「TREASURE IIII」のシルバーアクセサリーは、スカルモチーフのリングが320万円、下駄モチーフのネックレスでも6万円と高額で、値下げして売りたい販売代理店と値下げを認めないメーカーの間で訴訟が起こったことも有名。ナチュラル嗜好のママ路線に大きくハンドルを切ったかと思いきや、スカルモチーフなどを好むところはブレていないようだ。
そんな工藤静香の夫といえば、言わずと知れたSMAP木村拓哉(43)だが、木村について15日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)3月29日号で、実家が売りに出されており一家離散だと明かされていた。工藤との結婚以降、工藤の実両親宅と同じ敷地内で暮らしている木村。実家とは徐々に疎遠になり、時を同じくして木村の母であるまさ子さんはスピリチュアルに傾倒、宇宙からの情報を元に農業を発展させる「アートテン農法」を信奉、「ふる里再生協会」「世界平和道場」といった活動にのめりこんでいった。離婚こそしていないが、木村の父母は別居状態で、木村も両親のもとへ孫を連れて顔を見せることはほとんどないらしい。そして生家は売りに出され、もう誰もそこに住んではいない。工藤はそんな義両親と夫の親子関係を、どう見ているのだろうか。案外、「アートテン農法」と彼女の相性は悪くなさそうに思えるのだが……。
(シュガー乙子)