板野友美「AKBはロリコンとかオタクなイメージが強くて辛かった」に反響、「オタク用の女の子じゃない!」という主張

 夕刊フジおよびネットニュースの「ZAKZAK by夕刊フジ」に掲載された、元AKB48板野友美(24)のロングインタビューが波紋を呼んでいる。

 4月2日から公開中の主演ホラー映画『のぞきめ』をPRすべく、様々な媒体に露出している板野。しかし同インタビューでは、映画の話もそこそこに、AKB時代を振り返る発言が多かった。2005年に発足したAKBの一期生であった板野は、神奈川県内にある自宅から一時間半かけて秋葉原へレッスンや公演のために通っていたという。ハードな生活で学校の友達と疎遠になり、チーム内は年上の女性ばかりだったことなどから孤独感に苛まれていたそうだ。そして出た次の発言が、AKBファンに突き刺さったようである。

「“秋葉原48”と揶揄されて…。当時の秋葉原は、ロリコンとかオタクなイメージが強くて辛かったです」
「オタク系のイメージがつけられていることに対し、『本当は違うんだよ』というところを見せたかった。普通の子みたいにおしゃれなところを分かってもらいたい、という気持ちが強かったと思います」

 AKBが売れたことでライトなアイドルファンが急増し、今では彼らのファン=「ロリコン」「オタク」というイメージは緩和されただろう。しかし05年からグループとして大ブレイクした09年頃までは、握手会や公演に足を運ぶファンの多くがそうしたイメージを被されており、AKBを特集したテレビバラエティなどでも<ファン>として登場するのは“キモチワルイ”印象を与える要素を持つ人たちだった。もともとアイドルを通過点と考えていた板野は、そうした状況に歯がゆさを覚えていたのだろう。明るい髪色や派手な顔に見えるような化粧・整形(疑惑)、攻撃的な服装などは、彼女なりの「オタク用の女の子じゃない!」という主張だったようにも思える。

 だが当時のファンからしてみれば、ショックはショックだろう。特にAKBをはじめ近年のアイドルグループは握手会などの接触イベントが欠かせない。そうした触れ合いの場で優しい笑顔を向けてくれていたのに、腹の中では「気持ち悪いロリコンオタク」と罵倒されていたとしたら……絶望感は想像できる。しかしアイドルにとってそれは、グループに加入した以上やらねばならない仕事のひとつであり、拒否したり「塩対応」をとれば、それはそれで叩かれる。

 そんな板野の肝心のソロ芸能活動だが、今年の夏はアジアツアーを予定しており、着実に「アーティスト」の道を歩んでいるらしい。アイドル時代に応援してくれたファンへの感謝がないわけではないだろうが、ファンの求める板野友美像と彼女自身のなりたいアーティスト像が異なるとしたら、それは後者をとるのが賢明だろう。

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