桐谷美玲に視聴率は稼げない!? 『スミカスミレ』低調スタートを救うのはアノEXILE俳優か

 桐谷美玲が主演するテレビ朝日系の金曜ナイトドラマ『スミカスミレ・45歳若返った女』(金曜午後11時15分~)が5日にスタートし、視聴率は7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。

 昨年、同枠で放送されたドラマの初回視聴率は、1月期『セカンド・ラブ』(KAT‐TUN・亀梨和也主演)が8.2%、4月期『天使と悪魔 未解決事件匿名交渉課』(剛力彩芽主演)が6.4%、7月期『民王』(遠藤憲一&菅田将暉主演)が8.5%、10月期『サムライせんせい』(関ジャニ∞・錦戸亮主演)7.4%で、『スミカスミレ』は良くも悪くもないといったところ。

 同ドラマの原作は、女性向け漫画誌『Cocohana』(集英社)で連載されている高梨みつば氏の同名漫画。主人公は、幼い頃から家業の手伝いに追われ、家族の介護に生活の全てを費やし、1度も彼氏を作れないまま、65歳となった如月澄(きさらぎ・すみ=松坂慶子)で、母亡き後、「もう一度若さを取り戻し、人生をやり直したい」と念願。化け猫・黎(及川光博)の不思議な力で、澄はある日目覚めると、20歳の姿になり、如月すみれ(桐谷)と名乗って、かつて通えなかった大学に入り、初めての恋愛にもチャレンジする……というストーリーだ。

 同級生には大学を休学していたとの言い訳で、キャンパスライフは2年生からスタート。そんな折、すみれの前に現れたのは、同級生で同じ黒崎ゼミに所属する真白勇征(彼を演じる町田啓太)。やたら優しい真白は、すみれに好意を抱き、恋模様へと発展していく。真白はイケメン好青年でなおかつ優しいとあって、女性視聴者にとっては“胸キュン”要員。町田の存在が、このドラマのカギを握りそうな雰囲気だ。

 2010年8月より行われた「第3回劇団EXILEオーディション」に合格した町田は、同年12月の舞台『ろくでなしBLUES』でデビュー。2014年度前期のNHK連続テレビ小説『花子とアン』で、主人公・花子(吉高由里子)の夫である村岡英治(鈴木亮平)の弟・村岡郁弥役を演じてブレーク。昨年4~8月には、NHK『美女と男子』で、芸能事務所マネジャーの主人公・沢渡一子(仲間由紀恵)にスカウトされ、一流俳優を目指す向坂遼役を演じ、強いインパクトを残した。

 主役の桐谷は、映像配信会社「Netflix」との連動で、11月にフジテレビ系で放送された主演ドラマ『アンダーウェア』がゴールデン帯で3%台を記録する大失態を演じたばかりで、桐谷一人の人気では、とても視聴率は支えられそうにない。そこで重要となってくるのが、脇を固める出演者たちの働きぶりだ。

 化け猫役の及川や、すみれの恋がたきとなる幸坂亜梨紗(水沢エレナ)も“いい味”を出しているが、ストーリーや役柄からいって、町田がどれほど女性視聴者を取り込めるかで、今ドラマの視聴率が左右されるかもしれない。果たして、初回はパッとしなかった視聴率は今後上がるのだろうか? 注目していきたい。
(森田英雄)

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