死んだまま生きた17歳の少女 ― コタール症候群の悪夢
【不思議サイトトカナより】
画像はThinkstockより
「死んだまま生きるなんて、今までで一番ヤバイ経験でした――」(英紙「Mirror」より)
そう話すのは、アメリカ・アラバマ州に住むハリー・スミスさん17歳だ。多感な10代の3年間を「自分は死んでいる」と思い込む超レアな奇病とともに生きてきた。
■“歩く死体”になるコタール症候群とは?
コタール症候群、またの名は「歩く死体症候群」。この病は、1880年にフランス人神経学者のジュール・コタールによって発見された。患者は自己否定感の強い抑うつ状態の中、「自分はすでに死んでいる」という奇怪な感覚に取りつかれるという。このような歪められた現実が引き起こされるのは、紡錘状回および扁桃体と呼ばれる脳の機能不全によるもので、双極性障害や統合失調症と同じく、思い込みの激しい精神障害の一種とされている。
続きは【トカナ】で読む