紳士たれ! スパイを志す青年の成長譚を痛快に描く!! 今週公開の2作品『キングスマン』 『天空の蜂』
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今週取り上げる最新映画は、痛快ヒット作『キック・アス』(2010年)の原作者&監督コンビが放つ刺激と笑いが満載の英国製アクションと、江口洋介&本木雅弘共演で原発テロ犯との戦いを描く和製サスペンス。いずれもスリリングな展開が持ち味だが、前者が毒のあるユーモア、後者が家族愛を強調している点はそれぞれのお国柄といったところか。
『キングスマン』(公開中、R15+指定)は、マーク・ミラーのコミックを原作に、マシュー・ボーン監督が『英国王のスピーチ』(10年)のコリン・ファース主演で映画化したスタイリッシュで過激な新感覚スパイアクション。ロンドンの高級スーツ店を隠れみのにする独立諜報機関、「キングスマン」のエリートスパイ・ハリー(ファース)は、かつて自分の命を救った亡き同僚の息子エグジー(タロン・エガートン)から連絡を受ける。無軌道に生きていたエグジーを、ハリーはキングスマンの新人試験に推薦。候補生たちが危険な選考試験で絞り込まれる頃、IT富豪のヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)が、秘かに人類抹殺計画を進めていた。