美人局被害、当たり屋も出没……『ポケモンGO』狂騒曲、ヤバすぎる事件簿
『ポケモンGO』公式サイトより
スマートフォン向けゲーム『ポケモンGO』に新たなトラブルが浮上した。都内のある弁護士が相談を受けたケースでは、ゲームを悪用した美人局があったというのだ。相談の主はなんとテレビマンで、中間管理職をしている40代男性だという。
「男性は新宿の路上で『ポケモンGO』に夢中になっている若い女性とぶつかってしまい、それがきっかけで一緒にカフェへ。そのまま食事に出かけ、酔った勢いでホテルへ入ったところ、コワモテの男が出てきて『俺の妻に何をするんだ』と。男はいわゆる美人局で、男性は身元を聞き出されたあげく、『誠意がなければテレビ局に行く』と脅され、渋々示談金として30万円を渡したというのです」(同弁護士)
『ポケモンGO』は、位置情報を利用した現実の地図からモンスターを見つけ出し、捕獲するゲーム。しかし、歩いたり運転したりしながらモンスターを探す仕組みがユーザーの不注意を招き、交通事故などのトラブルが7月22日の配信からわずか4日間ほどで数十件も発生していたことが伝えられている。
事故に至らずとも道交法違反(携帯電話使用など)となることも急増しており、埼玉・熊谷市宮町の中央公園では深夜1時過ぎに『ポケモンGO』で遊んでいる人が20人ぐらい集まってしまい、警察官が駆けつける騒ぎまで起きた。また、ゲーム内で「訪れる対象」となっている場所に関係者以外立ち入り禁止の区域があり、ある小学校では侵入した者が不審者扱いされる騒ぎまで起こった。
新宿で起こった美人局事件は、被害者の男性が勤務先のテレビ局に知らされるのを恐れて警察に被害届を出してはいないという。相談された弁護士は「男性は揉めた相手の連絡先も聞いておらず、このままでは泣き寝入り。解決したければ警察に行くしかない」と話している。
男性の証言では、美人局をしたコワモテの男は「ヤクザ風だった」というのだが、暴力団に詳しい実話誌ライターによると「このご時世で暴力団関係者がここまで堂々と美人局なんてやることはほとんどない」という。
「まったくないとは言いませんが、何かやればすぐに御用となってしまい実刑判決。つまらない犯罪で組員の数が減るのは組の方もストップをかけているので、そうした犯罪をするのは、警察のマークがないいわゆる半グレの方が圧倒的に多い。そういう連中は、一度味をしめると仲間にその犯行手法を教えるので、ポケモン美人局が一気に拡大する恐れがある」(同ライター)
Twitterでは、『ポケモンGO』で遊んでいる人にわざとぶつかってくる「当たり屋」もいたという報告があったが、早くもさまざまな社会問題を引き起こしている“怪物ゲーム”だが、今後、事件・事故の責任は誰が取るのだろうか。ゲーム界からは「現状のシステムのままでは、早いうちに飽きられる」という声もあるが……。
(文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)