“艦娘”は出てこないけど、熱いよ!!(機関科が) 熱量あふれる戦記マンガ『赤城と比叡』
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タイトルを見て前のめりになった読者も多いのではなかろうか。今回紹介するマンガは『赤城と比叡』(白泉社)。ゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』の熱気が続く中での、このタイトル。比叡を嫁にして日々妄想に励んでいる筆者も即購入である。『赤城と比叡』(著:黒井緑/白泉社)
もちろん、表紙を見てもわかる通り、本作は“艦娘”も美少女も出てこない、熱い戦記ものの短編集である。作者・黒井緑による独特のペン絵は、とにかく細かい。登場する艦船の細かいところまで、とことん書き込みをしているのだ。執拗にペンで描き込まれた絵。そして、同じくペンで書かれる細かい解説。それらが艦船に魅せられた作者の熱い想いを伝えてくれる。この本には表題作「赤城と比叡」のほか、第一次大戦におけるUボートを主題にした「オットー・ゲディンゲンと三隻の装甲巡洋艦」、ソロモン海における死闘を描く「本日夕立強シ。」など、8編が収録されている。