藤田菜七子騎手ホリプロ所属、不安な「競馬と芸能」関係

 16年ぶりのJRA女性ジョッキー・藤田菜七子騎手が24日、地方・浦和競馬場の3Rと6Rで勝利。騎手として初めての勝利をデビュー36戦目で達成。あとは中央競馬での初勝利を待つばかりだ。

 ネット上も祝福ムード一色。「これで肩の荷が下りたね!」「おめでとう」「これからの活躍に期待」と、競馬界に誕生した"アイドル"に賛辞がひっきりなしの状況。今後もコンスタントに勝利を重ねることができれば、当分の間「菜七子フィーバー」が続くことは間違いないだろう。男性騎手と比較すると筋力や腕力では劣るかもしれないが、今後も活躍して競馬を盛り上げてほしいものだ。

 そんな藤田騎手、今別の側面でも世間に"驚き"を提供している。なんと、有名芸能事務所の「ホリプロ」と契約を結ぶことが内定したのだ。

 ホリプロといえば、綾瀬はるかや石原さとみなど一流タレントを多数お抱えの誰もが知る事務所。藤田騎手のルックスやフィーバーぶりに多くの事務所が目をつけていたようだが、想いを成就させたのは同事務所だった。

 現役スポーツ選手も多数在籍していることで知られるホリプロ。プロ野球の菊池雄星投手やボクシング世界王者の井上尚弥選手なども同事務所と契約している。藤田騎手には今後テレビCMや番組出演依頼が来ることは必至。その上でのマネジメントやメディア対応を任せるということなのだろう。このような騎手は武豊以来ではないか。

 JRA(日本中央競馬会)としても競馬の宣伝として様々なメディア出演をしてほしいに違いない。しかし、世間としてはあまり歓迎はしていないようで......。

「本質的には、面倒なメディア対応やスケジューリングを"代行"してもらうというということなのでしょうが、世間からすると『タレントになるのか』という見方が多い状況ではあります。天下のホリプロですからそのような印象を抱いたのかもしれません。『騎手としてカワイイだけでタレントとかではないだろ』『成績が伴ってない』など辛らつな声や『こうしてスポーツ選手は潰されていくのでした』など、藤田騎手の将来を憂う声が多いのも事実。まあ、芸能事務所と契約したということはメディア出演を積極的に行うという『宣言』に見えなくもないですからね。ファンからすれば『騎乗だけに集中すべき』という考えが出るのも当然です」(記者)

 一部では「女性騎手は厳しいから、稼げるうちに稼ぐのも一つではある」など理解を示す声もある。まだ18歳で世間の風潮や周囲に身を任せてしまうのは仕方がない。

 ただ、あまり「芸能界」に没入すべきではないという考えを記者は抱いている模様。そこには競馬界と芸能界の複雑な"関係性"があるという。

「競馬と芸能界の一番わかりやすい"架け橋"は『競馬番組』ですが、こういった番組に出るタレントの多くは、芸能界で強固な権力を有するプロダクションとの系列に所属する人物が多く、その"大元"とされる人物は競馬界の重役や権力者とも蜜な関係を築いているとウワサされています。以前、某スター騎手が『予想したら敗れるから競馬場に来てほしくない』と競馬番組出演タレントを批判したところ、そのタレントが激怒し事務所に告げ口。"大元"はエージェントや競走馬陣営に『騎手変更』をするよう促したという情報もあります。それだけが理由ではないでしょうが、その騎手は一時期騎乗馬の質が一気に低下し、成績も下降しています。藤田菜七子騎手も"事務所のパワーバランス"や"競馬と芸能の関係性"など、本業と関係ない点で悩みが出てこないかが心配なところではあります」(同)

 競馬界に久々に現れた「スター騎手」だけに、競馬そのもの以外で悩みが出て「本業」に集中できないような状況だけは避けてほしい。周囲の大人たちの腕の見せ所ではある。

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