財政難で救急車買えない大洗町に「ガルパンおじさんが助けてくれる」 寄付について大洗町役場に問い合わせてみると…

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大洗町消防本部公式サイトより。

 アニメ『ガールズ&パンツァー』(以下、ガルパン)の舞台である茨城県・大洗町のとある“危機”に、「今こそガルパンおじさんの出番!」という声が上がっている。

 9月29日付けの「毎日新聞」の記事によると、大洗町消防本部の救急車と消防ポンプ車が買い替えの時期を過ぎているのにもかかわらず、町の財政難で購入資金を捻出できないため、老朽化が進む車両を今もなお使い続けているというのだ。

 同記事によると、新車で導入する場合、救急車は3,000万~4,000万円、ポンプ車は2,000万円が相場だという。かなりの高額になるが、それにもかかわらずネット上では「ガルパンおじさんが寄付すれば大丈夫」「ガルパンおじさんが助けてくれる」「ガルパンおじさんの力が試されてますね」「これはガルパンおじさんたちの力でなんとかしなくては」という声がたえない。

 大洗町といえば、『ガルパン』効果で町おこしを大成功させた町。作品内で戦車に突っ込まれた旅館や砲撃を受けたホテルなど、聖地にガルパンおじさんが殺到し、観光客も増加。また、ふるさと納税に『ガルパン』関連の返礼品を加えたところ、2014年は約763万円だった寄付金が15年には2億円超にまで跳ね上がった。こういった前例を見ると、「ガルパンおじさんがなんとかしてくれる」という声が上がるのもうなずける。

 今回の件について、救急車と消防ポンプ車の購入費用をガルパンおじさんらが寄付することは実際できるのだろうか。大洗町役場におたぽる編集部が問い合わせてみたところ、寄付について詳しく聞くことができた。

「寄付をしていただける場合、寄付金の使用用途を明確にした上で、大洗町役場総務課までご連絡ください。また、ふるさと納税でも寄付は可能です。申し込みの際、寄付金の使用用途を選ぶことができますので、『救急車と消防ポンプ車の購入資金のため』などと指定いただければ幸いです」(大洗町役場総務課)

 大洗町のふるさと納税だが、9月15日から「行って楽しむ ふるさと納税」が登場している。GPSとAR機能を活用したアプリ『ガールズ&パンツァーうぉーく!』の体験チケットなど、大洗町の観光で役立ちそうな返礼品が用意されているので、この機会に活用してみても良いかもしれない。

 今回の危機に立ち上がるガルパンおじさんらが見受けられるが、もしもガルパンおじさんらの寄付によって救急車や消防ポンプ車を新調することになったら、県立大洗女子学園の校章が入るなど、『ガルパン』風の車体になりそう。今後の展開に注目したい!

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