運転手の“ながら運転”事故が3年間で4,000件……韓国で路線バスに乗るのは自殺行為!?

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イメージ画像(足成より)

 妊婦に対する暴力や、座席に堂々と放尿をする立ちション男など、最近、韓国における電車内でのモラル低下が問題視されている。しかし、こうした乗客によるトラブルが多発しているのは、電車だけではない。

 10月末に仁川(インチョン)の市内の路線バス車内で起きた騒動は、大きな物議を醸している。なんと、泥酔した乗客の男(46)が突然、ズボンのチャックを下ろすと、その場で自慰行為を始めたのだ。男は、ほかの乗客の通報によって、現行犯逮捕された。

 驚いたのは、この男の職業だ。なんとは、同市の住民センターで働くベテラン公務員だったのだ。彼の処遇はまだ明らかになっていないが、バスの車内で自慰行為をして逮捕という前科は、以降の公務にも支障が出ることは間違いない。

 ネット民の間では、「こんな奴が公務員とは、この国が心配だ……」「酒をバカみたいに飲むから、犬野郎になるんだ。何事も、ほどほどがいい」などと、公務員という肩書も相まって、激しいバッシングにつながっている。

 一方、運転手自身が引き起こすトラブルも多々ある。中でも、運転中の携帯電話の使用は大きな問題だ。 

 なんと、ここ3年間だけで、携帯使用による前方不注意が原因のバス事故が4,000件余り発生、400人近い人命が損なわれているという。最近、日本では、トラック運転手が「ポケモンGO」に夢中になり、歩行者をはねるという事件があったが、韓国では乗客を乗せるバス運転手の多くが“ながら運転”をしているわけだ。

 乗客トラブルに始まり、運転手のながら運転など、何かと問題の絶えない韓国バス業界。最近では、特定の乗客に対して露骨な乗車拒否を行うバスまであるという。電車もダメ、バスも危険となれば、かの国での移動手段は、どうすればいいのだろうか?

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