闇献金にCD買い占めまで! 参院選で目玉候補に擁立されたSPEED・今井絵理子と自民党の黒歴史
自民党は 8日の役員会で、今夏の参院選比例代表候補として、女性ボーカルグループ「 SPEED」の今井絵理子の公認を内定した。
参院選の「目玉候補」とする考えで、茂木敏充選対委員長が役員会で擁立方針を報告し了承したことで内定したという。
「先日、一部全国紙がすっぱ抜いたが、所属事務所は『そういう話は、まったく聞いていません』と事実関係を認めず。確定していなかったので、コメントすることを控えたようだ。今の安倍政権は盤石なだけに当選はほぼ確実だろう。『女性活躍』や『1億総活躍』など、安倍晋三首相が重視する政策を体現する候補者を選定した結果、SPEEDで一時代を築き、さらには聴覚障害のある11歳長男を育てるシングルマザーとして、子育てを通じて会得した手話のイベントなどにも精力的に参加してきたことで白羽の矢が立った」(政治担当記者)
今井は沖縄県出身で、昨夏に「今の流れを拝見すると、どこかプチ戦争ならOK!みたいに見えるのはわたしだけでしょうか?」とTwitterに投稿し、安保法案に否定的な考えを示していた。それだけに自民党からの出馬は意外であるうえ、これまでまったく政界進出の話がなかった今井だけにかなりのサプライズに思えるが、所属事務所と自民党の過去の関係からすれば、あり得ない話ではなかったというのだ。
「もともと、自民党幹事長などを歴任し将来の総理候補と言われていた元衆院議員の加藤紘一氏と、今井の所属事務所『ライジングプロダクション』の創業者・平哲夫氏はズブズブだった。加藤氏が幹事長で権勢をふるっていた97年ごろには、平氏が加藤氏の当時の金庫番を通じて事務所に闇献金。後に、金庫番が脱税で逮捕された際にはライジングからの1億5000万円の闇献金があったことが露呈した。さらに、00年の九州・沖縄サミットでは加藤氏の口添えもあり、沖縄の産んだスター・安室奈美恵の『NEVER END』がテーマソングとして採用。その際、外務省がCD約1万枚ほどを税金で買い占めたことが浮上し問題になっていた。とはいえ、後に、平氏も脱税で逮捕され服役したが、加藤氏との関係については一切口を割らず。おかげで、現在も政界ルートがつながっていたようだ」(永田町関係者)
すでに安室は事務所から独立。後継と目される西内まりやは相変わらず小粒のままで事務所の売り上げは大幅にダウンしたはずだが、今井が政界進出すれば安室以上の莫大な利益をもたらしそうだ。