44歳再婚・藤原紀香の「産みたい」子作り意欲はどこから? ココロとカラダに向き合い続ける努力家魂を知る

 昨秋には結婚秒読みと言われていた歌舞伎俳優の片岡愛之助(43)と女優の藤原紀香(44)が3月31日、東京・帝国ホテルで結婚会見を開いた。紀香の自宅に愛之助が連泊していると報じられたのは昨年5月。当時、愛之助と交際していたという熊切あさ美(35)が、愛之助との破局説をテレビで泣きながら否定するなど、一時は三角関係も取り沙汰されたものの、無事ゴールインとなった。

 春の全国交通安全運動が始まった6日には、出身地・兵庫県西宮市にある西宮警察署の一日署長となり、警察官の制服に身を包みオープンカーでパレードした紀香。阪急西宮北口駅そばの沿道に約5000人が集まったという。この模様はワイドショーでも全国放送されたが、紀香ほどパレードが似合う女もそうそういない。

 さて、紀香が結婚会見で「彼の子どもを産みたいと思うのが女心。無理をせず相談し合ってやっていければ」と、子作りについて意欲をのぞかせたことは、我々を驚かせた。倖田來未がラジオ『倖田來未のオールナイトニッポン特別番組』で「35歳をまわるとお母さんの羊水が腐ってくるんですよね」と発言して大バッシング→謝罪会見のコンボをきめたのは2008年のことだったが、現在では“卵子の老化”は広く知られるトピックとなった。同時に、不妊理由の半数は男性側にあることもわかっている。

 もちろん40代で母子ともに健康な状態で妊娠・出産に至る人もいるが、年齢を重ねるごとに自然妊娠できる確率は減少することがわかっている。不妊治療など生殖医療は日進月歩だが、治療を受ければ誰でも必ず妊娠できるわけではなく、40代以上の高齢になるほど自然流産率が上がり出産までたどりつくことが難しくなる。

 こうした前提で考えれば、44歳の紀香は、「自然に授かる」ことを気長に待つような年齢ではない。しかし“産みたい”が、“無理をせず”という発言からは、最初は不妊治療を受けるのではなく自然妊娠にチャレンジしてみる、という意志も見え隠れする。これから「不妊治療どうする?」と相談している時間はないと思ってしまうが、ひょっとして紀香には、自分なら自然に授かれるかもしれない、という勝算があるのかもしれない。その自信がどこから来ているのか、理由を探すため、改めてブログを紐解いてみる。

◎氣愛と希愛でチャクラが開く?

 2014年9月にスタートした公式ブログ「氣愛と希愛で♪ノリノリノリカ★NORIKA's sensation★」はその独特なブログタイトルから紀香センスが全開で清々しい。1992年に第24回ミス日本グランプリに輝き、キャンペーンガール、イメージガールを歴任したのち携帯電話のCMでブレイクした紀香は、いつのまにか「大女優」扱いをされていた。芸能界でのキャリアも長く、現在でもCMや舞台、1日署長などイベントや式典など精力的に活動しておりいわば「有名芸能人」の部類に属するが、ブログで気付くのは紀香の気さくな性格である。時折、コメント欄へのリプライ記事もアップし、読者との双方向コミュニケーションを目指す姿勢が垣間見える。

 稽古中の記事などでは、すっぴんとおぼしき写真も多いが、他のタレントのブログのように“すっぴん”であることが主題となった記事にはなっていない。紀香自身が“すっぴん信仰”について語っている記事によれば「私にとって、素っぴんを見せることは職業柄、あまり特別なことではありません」という。稽古の場ではすっぴん汗だく、そこにメイキング映像の収録が入ることもあるからだ。そして「女優という仕事は、さらけだす仕事。覚悟して、いつも、生きてるよ」と氣愛をのぞかせる。一方で、「でもね、私が素顔の写真を出したときとか、私もお肌やカラダを良くしたい!とか、コメントをくれる人がとても多くて」、自分がすっぴんをさらけ出すことで、健康や美容に興味を持ってくれる人が増えてくれたら嬉しい、という紀香。芸能人としての覚悟を見せながらも、自身の健康管理には相当の自信をのぞかせているのだ。

 そんな紀香のブログでは「トレーニング」「食」そして「癒し」に関する記事が非常に多い。加圧トレーニングやウォーキングなど、定期的な運動を長期間続けているうえに、食については、自作の料理に時折レシピを掲載しているほか、ヘンプシードをサラダに必ず入れることを複数回綴っている。朝ご飯は栄養バランスのとれたものを多めに摂る。塩にもこだわる。紀香は沖縄の塩「ぬちまーす」を愛用しており、この記事には、「(塩の効果で)生理痛がなくなった」という友人の話や「羊水をきれいにする」などと、その効能なども書かれている。塩で羊水がきれいになるとは……わかってはいたが、ややスピリチュアルな雰囲気が漂い始めた。

 紀香は塩を風呂にも入れる。食べる塩とは別のものを使用しており「これはヒマラヤ岩塩のブラックソルトで、通常の塩よりエネルギーが高いとされています」「一日の邪気を祓うべく、お風呂にもいれています すっきりします!」と、美容というよりはお祓い効果を期待しての使用であることを記載している。エネルギーが高い??? まあ、気分の問題だからそれは本人がよいと思えばよいのだろう。

 紀香はブログのタイトルや本文に「癒し」という言葉をよく使う。こちらの記事でも京都の癒しスポットを「自分の身体が本来持っている自然治癒力を引き出し」てくれるマッサージが受けられる、と紹介。エステに行った日の記事にはだいたい「癒し」の文字が躍る。

 そんな紀香イチオシの癒しアイテムは「"GOLDA" ヒバウッド アトモスフィア スプレー」。これはブログに少なくとも4回は登場しておりオススメ具合が半端ない。こちらの記事によれば「青森県の樹齢300年を超えるヒバからのみ採れた ヒバの精油と蒸留水をあわせたスペシャルなルームミスト」であり「独特なシトラスの爽やかさと深い森の中の様な清々しさが合わさった香りがお部屋の浄化に、そして、癒しに役立ってくれます」とやはり癒し効果があるのだという。紀香は自分の愛用の品を「紀香バディコム」というサイトで通販も行っており、そのサイトによればこのスプレーは「6,048~9,288円」。ルームスプレーにしては高い! 大容量なのか? と思いきや「大:237ml 小:60ml」って少ないっ! なにか特別な成分が入っているのか……いやいや、成分表示には「内容物:水、ヒバオイル」って!……ヒバオイルってそんなに高いものなの? Amazonを見てみると……ヒバオイル、500円で売られているではないか! すごいボッタクリ具合である。いや、これで紀香が癒されるのならいいんですけど、一般市民の筆者はこんな高いスプレーではシュッとするたびに原価と小売価格の差額を考えてしまうだろう。ソワソワして癒されなそうだ。ちなみに「"GOLDA" ヒバウッド アトモスフィア スプレー」もAmazonで購入可能だが、紀香バディコムとお値段は同一だ。

 紀香はパワースポットやラッキーカラー、風水も大好き。その年のラッキーカラーをとりいれた装いをしてみたり、パワースポットで充電してみたり、お財布を買うのによい時期をアドバイスしながら、オススメの色も教えてくれたりする。すごいのは、ポトスに話しかけて蘇らせたこと。植物には人間の言葉を理解する力があるという説があるが、ストイックに自分を高めてきた結果、紀香のチャクラが開いて超能力でも発揮したのか?

 と、ここまでひたすらブログを見てきたが、最後に、2012年にリリースしたフォトエッセイ『N.Perfrct body』(講談社)での発言を抜粋しておきたい。紀香は、ただ単純に「きっと産める、だって私だから☆」と楽観視しているわけではない。40歳になり、「子供を産むか産まないか」で揺れに揺れたこと、生殖のタイムリミットを自覚していること、若い頃から子供を産み温かい家庭を築きたかったがタイミングが合わずにここまで来たこと、「養子という選択肢」も心からありだと思っているけれどホンネでは自ら産みたいということなどが、切々と綴られている。そうして揺れた後、紀香は、「やっぱり自分で産みたい、産めると思う」というところに到達する。「そして、今。命を育みたい想いは、焦りに似た思いだけがスーッと抜けて、なぜかますます高まっている」「心から尊敬してやまない、愛する人の子供を産みたいと思う。そして、そんな愛が、子供を産ませてくれる気がする」。

 とことん自分の体と心に向き合い、良いと思うものを取り入れる頑張り屋の紀香。プロ意識が高いからこそ体を常に万全な状態に整えようと努力し続けている。そのため自然と、縁起を重視し邪気を祓う事にも積極的になる。プロ意識ゆえに紀香は邪気や疲れ、体の変調にとても敏感なのだろう。心と体を内面、外面ともに磨き上げているからこそ、すっぴんを晒すことについても、力まず、堂々としている。奇跡の人・紀香であれば、ひょっとして44歳での自然妊娠も、起こり得るかもしれない。
(ブログウォッチャー京子)

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