ゲスを極めし川谷絵音! 活動自粛&発売中止はベッキー復活の狼煙か?
ゲスの極み乙女。オフィシャルHPより
10月3日、川谷絵音がボーカルを務めるゲスの極み乙女。(以下、ゲス極)とindigo la Endの活動自粛が発表された。それに伴い、所属レコード会社のワーナーミュージック・ジャパンは12月7日に発売予定であったゲス極の3rdアルバム『達磨林檎』【1】の発売一旦中止をアナウンス。自粛の理由は、川谷が未成年者と飲酒をしたことが明るみに出たためだ。この未成年者とは、川谷の新恋人であるタレントの〈ほのかりん〉。彼女は今回の一件でレギュラー番組や出演予定だった舞台を降板するハメになり、成人になるまでの、たった数カ月を待てなかったばかりに、彼らは窮地に立たされることとなった(ちなみに彼女は川谷が活動自粛を発表した翌日4日に20歳の誕生日を迎えた)。芸能事務所幹部が明かす。
「『週刊女性』(主婦と生活社)9月13日号に掲載された、川谷の三軒茶屋のバーで“20代前半の美女”のお持ち帰りスクープですが、この相手がほのかりんでした。同誌の突撃取材に対し川谷は『僕は正直に話していますよ。(相手は20代前半の一般人なので)写真は撮らないでいただきたいです』と答えましたが、これが実は正直な対応ではなかった。事務所側は19歳との“恋愛”だけなら問題はないと本人の意思を尊重していたようですが、ほのかりんは未成年のため飲酒は違法行為。さすがに今回ばかりは所属レーベルであるワーナーとマネジメントのスペースシャワーミュージックも激怒し、厳重な処分を下したのでは」
川谷といえば、今年1月にベッキーとの不倫が発覚し、生々しいLINEのやりとりが流出。当時、妻帯者であった川谷は集中砲火を浴びたが、それでもライブや新作の発表を行い、活動を自粛することはなかった。
「不倫報道が出た際、川谷には『人として道徳に反している』という意見が飛び交いましたが、活動自粛や商品の出荷停止などの措置は取られませんでした。ワーナーとスペースシャワー、そして本人で話し合いの場を設け、さらに関係各所の意見を元に『生まれる音楽に罪はない』という判断からだったと聞いています。これは川谷の不貞行為に限らず音楽業界ではよくあることで、刑事罰と見なされる事件を起こした場合のみ、発売中止や回収などが行われます」(レコード会社関係者A氏)
一方、川谷の音楽の舞台とは違い、芸能界が主戦場のベッキー。世間からの鳴りやまぬバッシングによってレギュラー番組はすべて降板、CMの打ち切りと、芸能活動を休業したことは周知の通りだ。約3カ月後の5月に『金スマ』(TBS)で復帰を果たしたが、他局にとっては寝耳に水の背徳行為。それもそのはず、芸能界で幅を利かせていたベッキーだけに、謝罪会見の不誠実さや、その背徳行為によってサンミュージックは傲慢さを露呈してしまう形となってしまったからだ。結果、同社には多くの苦情が寄せられ、以降、マスコミとの円滑な関係を取り戻すために、サンミュージックは広報の体制を強化したという。
「ベッキーの休業中、これまで彼女が稼いでいた収入の補填と違約金をまかなうため、サンミュージックはほかの所属タレントたちを積極的に売り出しましたが、ブレイクしたのはメイプル超合金のみ。到底埋め合わせはできません。復帰後、以前までは決してオファーを受けることがなかった地方局のテレビ番組にまでベッキーを売り込んでいます。結果、JFN系列FMラジオの新番組のパーソナリティが決定。しかし、東京で聴くことができない番組への出演は完全な“都落ち”。ただ、ラジオ収録前には事務所の広報担当が懇意のマスコミ各社を呼んでベッキーを取材させるなど、その腰の低さには変化が見られた。今後、キー局のスポンサー各社がOKを出せば、立て続けに復帰が決まっていくかもしれません」(芸能プロ関係者)
去る9月29日には宝島社の新聞広告で、トレードマークであったロングヘアをバッサリ切り落とし、“裸一貫”からやり直す決意表明か、一糸まとわぬ背中のヌードを披露したベッキー。
「ベッキーが起用された宝島社の企業広告『30段広告』【2】は、彼女の復活のイメージが宝島社の企業イメージに合致するとのことで、同社からオファーしたそうです。宝島社内でも幹部クラスしか知り得なかった案件で、一般社員は驚いたそうです。背中だけといえどもヌードとなると、以前ならサンミュージックの上層部が決してOKを出さなかった仕事ですから、一種の“賭け”でしょうね」(広告代理店社員)
いまだ世間の厳しい声も散見されるが、復活への狼煙を上げるベッキーと、不倫騒動に懲りることなく、またしても問題を起こして自滅寸前の川谷。これまではベッキーに比べ、川谷はさほどダメージを負っていないようにも見えたが、形勢は逆転しつつある。なぜ、このような逆転劇が起きてしまったのか。大手レコード会社に勤務するB氏の話。
「不倫報道後、川谷はえらく反省していました。しかし、ネットに散らばる誹謗中傷にいら立ちを隠せず、停止していたブログやツイッターで『誰に謝ればいいの?』といった軽口を叩いて、すべてを台なしにしてしまった。そこで今回の騒動。さすがにこれでレーベルもマネジメントも『そもそも反省していなかったんじゃないか』という疑念を抱いたようで、その結果が活動自粛、発売中止と聞いています」
活動自粛に際し、ツイッターで「必ず戻ってくるので、待っていてください」とファンに復帰を約束した川谷。しかし、今回ばかりは関係者らも激怒しているといい、その道のりは険しくなりそうだ。
「活動の自粛、リリース予定だったアルバムの発売を一旦中止という措置は、それだけワーナーが今回の件を重く受け止めている証拠です。同社のスタッフは『健全な状態でリリースしたい』と話していましたが、活動を休止すればファンは離れていくわけで、仮に自粛を経てリリースできるタイミングが来たとしても、必ずネットで叩かれるのは目に見えています。また、すでに決まっていた商品のリリースを中止にするということは、レコード会社にとって大きな痛手。地方でのリリース・プロモーションは白紙、プロモーションのために制作したグッズは不要となり、もっとも痛手となるのはレコーディングに伴う制作費用。不倫騒動でベッキー側が受けた損害額は約5億円といわれており、それと比較すればまだダメージは軽いかもしれませんが、見込めた売り上げなども考えれば、ワーナーも数億円の損害を被ったといっても過言ではありません」(前出・芸能事務所幹部)
不倫騒動後、開き直りともいえる言動が目立ち業界内でも問題児扱いされてきた川谷。しかし、その一方で音楽性はいまだに高く評価されているのも事実。発売予定だった新作には、川谷渾身の一曲が収録されているともいわれているが、今回の騒動の動きによっては一旦中止ではなく、未来永劫リリースされない可能性もある。アーティスト名のごとく、今年1年で見事なまでにゲスを極めてしまった川谷には、誠実さの極みが求められている。
(編集部)
【1】ゲス極の3rdアルバム『達磨林檎』
本来であれば、11月にデジタルで先行配信し、12月にCDで発売予定であった新作。オフィシャルサイトではリード曲である「シアワセ林檎」の無料ダウンロードを実施し、YouTubeで公開されたミュージックビデオは、公開から1カ月も満たぬうちに100万回再生を記録している。これだけ世間を騒がせておきながら、低評価より高評価の数のほうが多いのは、彼らの音楽性が支持されていることの証左であり、所属レーベルのワーナーも50万枚クラスのヒットを期待していたが、夢に散ってしまった。
【2】宝島社の企業広告「30段広告」
広告・出版業界では有名な全国紙の見開き広告で、話題作りには最適といわれている。宝島社は今年1月に発表した樹木希林起用の「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」30段広告において、読売広告大賞グランプリ、朝日広告賞グランプリ、日本新聞協会新聞広告賞など多くの賞を獲得。ベッキーも後を追えるか。