a-nationの惨劇再び! 浜崎あゆみにフェスの大トリは酷なのか
30日、歌手の浜崎あゆみ(36)が東京・味の素スタジアムで開催された「a-nation stadium fes.」で大トリを務めた。今年の「a-nation」は、東京と大阪で7月末~8月上旬と8月下旬の二期に分けて行われ、浜崎は23日の大阪公演と30日の東京公演に出演。大阪公演ではサプライズ出演の小室哲哉(56)とコラボし、globeの「DEPARTURES」などを披露したことで話題となった。しかし今年の祭りのラストとなった30日大トリステージについては、「3年前の惨劇がまた……」と悪い意味でザワついている。
ステージでは、黒のボディースーツ姿を着こなした浜崎がチェーンで体中を縛られた状態から抜け出すマジック的な演出をするなど、本家コンサートツアー並の迫力ある舞台を見せてくれた浜崎。白のドレス、浴衣、タンクトップにホットパンツと豊富なコスチュームチェンジも用意し、全10曲を披露した。エイベックスの音楽業界での成長を中心となって支えてきた浜崎は、「a-nation」イベント全体の大トリを務めるのが恒例化しており、今回で通算12回目。しかし、実際に会場にいた観客からは「EXOが終わったら帰る人が多かった」「空席が目立っていた」という声が上がっているのだ。K-POPアーティスト・EXOは同イベントで浜崎の2つ前にパフォーマンスを行ったが、「EXOが一番盛り上がっていた」との声も多い。これにより、「3年前の惨劇」を彷彿させる……と、ネット上でも言われ始めている。
3年前の惨劇とは何か? それは2012年の同イベントでのこと。大トリは例によって浜崎だったが、彼女の前に出演したBIGBANGのステージが終わるとともに大勢の観客が帰り始め、まだ浜崎のパフォーマンス中だというのに会場中の出口に人だかりができていた、という前代未聞の事件のことだ。当時は日本のマスメディアが一体となってK-POPを盛り上げていたこともあり、BIGBANGは日本での人気が絶頂に達していた。一方の浜崎は、すでに人気に陰りが見え始めていた時期である。それでもその光景はあまりに彼女が気の毒だということで、地獄絵図とも呼ばれた。そして3年が経過した今も、浜崎の復権はならぬまま……。
もちろん、大規模フェスの性質上、閉演後は交通機関の混雑が予想されるため、賢い観客は最後まで残らず、目当てのアーティストを見終われば帰途につく。
「今回の『a-nation』のトリは22日・23日の大阪公演ではそれぞれBIGBANG・三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE、29日の東京公演ではSUPER JUNIORが務めました。しかし空席ぶりを嘆かれているのは最終日の浜崎だけ。また前売り券は、大阪公演は発売開始2分で完売しましたが、東京公演はやや緩やかな売れ行きだったとのことです。もちろん、大阪と東京の会場のアクセスや日時などの違いはありますが。様々なアーティストが結集する音楽フェスにおいて、全盛期の浜崎あゆみが他のアーティストを大きく上回る求心力を持っていたことは確か。しかし時代は変わったし、いつまでも王者のままではいられない。相も変わらず“大トリはあゆ”の構図を崩せないのは、浜崎本人もエイベックス側も引き際を見失った感が否めません」(音楽業界関係者)
再婚相手である年下男性との“離婚間近”情報も錯綜し、このところ明るい話題に恵まれない浜崎。年に一枚は新曲が詰まったオリジナルアルバムをリリースし、毎年の全国ツアーも定番化しており、活動ペースは衰えていないが、エイベックスとしても功労者である彼女をいつまでも全力で走り続けさせることに疑問を持たないのだろうか。ここらで減速するなり、音楽活動を見つめなおすなりして、“アーティスト・浜崎あゆみ”のブランド価値をこれ以上下げぬようプロデュースしていくことが、今の彼女には必要なのではないか。
(シュガー乙子)