J2降格寸前のアルビレックス新潟 最終節に外国人助っ人出場停止で、サポーター「審判が八百長」の大放言
アルビレックス新潟 公式サイトより
2016年のJ1リーグも、今週木曜日で最終節を迎える。すでにファーストステージとセカンドステージの優勝だけでなく、チャンピオンシップ出場チームも決まっているが、年間首位争いは最終節までもつれ、首位の浦和レッズを川崎フロンターレが勝ち点差1で追いかけている。チャンピオンシップがあるため、最終節をどのように煽るのかJリーグはつかみかねているが、本来であれば大盛り上がりだったはず。あらためて、村井満チェアマンが就任する前のJリーグ事務局幹部には、サッカーファンとして憤りを感じる。
その半面、残留争いは大盛り上がり。残念ながらアビスパ福岡と湘南ベルマーレの降格は決定しているが、もう1チームがJ2に落ちることになる。勝ち点30の名古屋グランパスか? 同勝ち点30だが、得失点差で上回るアルビレックス新潟か? 勝ち点31のヴァンフォーレ甲府か? もしくは、勝ち点33のジュビロ磐田が大どんでん返しで落ちてしまうのか? そんな残留争いで、最も不利な状況にあるのが新潟だ。
というのも、前節のセカンドステージ第16節のガンバ大阪戦で、同点で迎えた51分にエースのFWラファエル・シルバが微妙なシミュレーションを取られ、2枚目の警告で退場に。10人となった新潟は、その後失点。終盤に猛攻を仕掛けるが、さらにアディショナルタイムに悲劇が待っていた。浦和からも大型オファーを受けていた、チームの要であるMFレオシルバが、審判員の判定に腹を立てて、審判員が出そうとしたカードを叩き落としてしまう。当然、退場となり、9人となった新潟は1-3で敗れてしまう。それだけでなく、チームの主力である外国人助っ人2人が最終節に出場停止となってしまった。残留に向け、厳しすぎる状況に、新潟のファンからは「審判員が八百長していた」「Jリーグは新潟をJ2に落としたいのでは?」という声が上がっているが、実際はどうなのだろうか? サッカー関係者に話を聞いた。
「Jリーグ的には、新潟に降格してほしくないはずです。なぜならば、観客動員数では毎年5位以内ですし、今季の体たらくぶりでも観客動員数は6位です。そんな人気クラブを、落としたいワケないでしょう」
また、とあるサッカーライターも「ガンバ戦でラファエルに出たシミュレーションは厳しいジャッジだとは思いますが、誤審とは断言できません。というのも、ラファエルは両手両足をそろえて倒れてしまった。海外では、両手両足をそろえると、ダイブとみなされることが多い。レオシルバの退場に至っては、レフェリーへの攻撃的なそぶりですから、当然退場になります。決して八百長ジャッジではなく、微妙な判定があったというだけです」と考察する。
9月末に、J2降格もう1チームは“呪い”の名古屋グランパスか“負のサイクル”のアルビレックス新潟かとレポートした(参照記事)が、ガンバ戦でも新潟は「疑う気持ちから自滅する」という“負のサイクル”にハマってしまった。J1に残留するためには、新潟の片渕浩一郎監督が言うように、内々の問題を解決しなければいけないだろう。
(文=TV Journal編集部)