NEWS手越とAKB柏木の熱愛を文春が再スクープ! なぜ他誌は沈黙? SMAP中居と香取がジャニーズタブーの存在を暴露

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各出版社がジャニーズ事務所のスキャンダルを取り上げない理由とは?

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】


 今年6月に「週刊文春」(文芸春秋)がスッパ抜いた、NEWS手越祐也とAKB48柏木由紀の抱擁写真。どちらも人気アイドルだけにファンにも大きな衝撃を与え、2人は別れたものだと思われていた。しかし、12月10日発売の「文春」が再び2人の接触をスクープ。柏木は手越の誕生日に「祐也クン、28歳のお誕生日おめでとう。28歳は週刊誌に載らないようにしてください」と自虐を含んだボイスメッセージを送ったという。

 事の仔細は「文春」を読んでほしいのだが、気になるのはこのスクープがまたもや「文春」発ということである。手越がジャニーズ事務所、柏木がAKBと、2人とも事務所が出版社に対して大きな力を持っており、「文春」以外ではなかなか手が出せないというのが実情だ。

 しかし、ジャニーズ事務所に所属するタレントのスキャンダルは報道できない、いわゆる"ジャニーズタブー"について、最近意外な人物が言及しているのを発見した。

 それは「女性自身」を発行する、光文社の70周年記念イベントでのこと。ゲストとして出演したSMAP中居正広・草なぎ剛・香取慎吾を、トークイベント終了後に「女性自身」が直撃したのだ。その時の様子が、同誌の11月24日号に掲載されいてるのだが、なにやら微妙に緊張感を含んだ会話がなされているので、一部引用してみよう。

----われわれ『女性自身』も同じ光文社の雑誌なんです。

中居 隠し撮りする雑誌ですか? 僕らの敵? 味方?

香取 僕らいっぱい出てるよ。表紙とかやらせてもらって。

中居 スキャンダルはなし?

香取 あるけど、僕らはお世話になっているんですよね。

中居 じゃあ、俺らのスキャンダルは撮らないのか。

香取 仲間だと思ってたのに、ってのもあるかもよ(笑)

「(スキャンダルは)あるけど、僕らはお世話になっているんですよね」「俺らのスキャンダルは撮らない」と見事に、SMAPがジャニーズタブーの存在を認めているのだ。自分たちのスキャンダルはやられない、「そもそも撮らない」とまで、当のジャニーズタレント自身が認識しているとは、「女性自身」もなめられたものだが、これは「女性自身」に限った話ではない。
 
 ジャニーズのスクープといえば、本来なら女性週刊誌の格好のネタであるはず。しかし、「アンチ・ジャニーズ」として攻めの姿勢を見せている「週刊女性」(主婦と生活社)はまだしも、「女性セブン」(小学館)は際どいスクープは皆無で、せいぜいジャニーズアイドルと女性が夜の街を歩く2ショットどまり。そして件の「女性自身」(光文社)に至っては、中居、香取の暴露どおり、近年スクープらしきスクープがないのが実情だ。

 というのも、週刊誌を抱える各出版社は、アイドル誌や芸能誌も発行しており、スクープによっては、他の雑誌からジャニーズアイドルを引き上げられることに過敏になっているのだ。講談社の「フライデー」は、編集部ごとの独立性を尊重するという社風があるためジャニーズスクープを扱っているが、それでもジャニーズとは常に水際の交渉をしている。また小学館の「女性セブン」は、大きなスクープをつかんだ際、それをもみ消す代わりに他の情報を事務所から引き出したり、インタビューやグラビアに登場させるといった"バーター""取引"が日常茶飯事で、ジャニーズがNOと言ったものは基本的に掲載されない。

 なぜ週刊誌はジャニーズに逆らえないのか。ここで、毎年この時期に発表される、ジャニーズ事務所公認カレンダーの出版社別の割り振りを見てみよう。今年は、Hey!Say!JUMPが光文社、Kis-My-Ft2が小学館、Sexy Zoneがホーム社/集英社、A.B.C-Zが学研プラス、ジャニーズWESTがワニブックス、ジャニーズJr.が集英社から発売される。このカレンダーは莫大な利益を出版社にもたらす、大きな利権になっている。さらにどのグループがどの出版社に割り振られるかは、出版社の貢献度に応じて決まると言われているが、今年の売れ筋であるHey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2がともに女性週刊誌を持つ版元から発売されていることを見れば、ジャニーズ事務所と女性週刊誌の「持ちつ持たれつ」「お世話になっている」の関係が浮き彫りになる。

 カレンダーのみならず、ジャニーズアイドルの著作や写真集といった「金脈」は、年単位で事務所と出版社の駆け引きによって実現するとも言われており、スクープの取り扱いと利権は複雑に絡み合っている。

 まさに、SMAPのふたりが暴露していたとおり、「お世話になっている」から「スキャンダルは撮らない」のである。

 それにしても、「お世話になっているから、スキャンダルをやれない」などという週刊誌にとっては恥ずかしい暴露話を、嬉々として掲載してしまう「女性自身」って......。利権とタブーにどっぷり浸かりすぎて、もはや「ジャニーズスキャンダルをやれない」ことに対する葛藤すらないのだろう。なんとも情けない話である。
(江崎理生)

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