SMAP解散報道 引退すべきは傲慢な老害・メリー喜多川副社長のほうだ
世間を騒がせているSMAPの分裂・解散危機。14日発売の「週刊新潮」(新潮社)のスクープだったが、ジャニーズ事務所……いや、メリー喜多川副社長(89)の意向を汲んでか、1日早くスポーツ紙がこれを伝えた。
各スポーツ紙は、SMAPの育ての親でありジャニーズ事務所のマネジメント室長を務める飯島三智氏(58)が、SMAPを引き連れての独立騒動を画策したが失敗したとも報じている。それらによれば、飯島氏は40年近く勤めあげてきた事務所を解雇となり、芸能界追放。木村拓哉(43)のジャニーズ残留は確定的で、残り4人のSMAPメンバーは今後の動向を協議中だという。
まるで飯島氏とSMAPメンバーが悪者かのように書きたてる記事も多いが、筆者はそうは思わない。というのも、昨年1月の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたメリー氏のロングインタビューで、同氏は「飯島派vsジュリー派」の事務所内派閥争いを否定。弟であるジャニー喜多川社長(84)の引退後は、娘である藤島ジュリー景子副社長(49)が社長就任することを明言し、飯島氏に対して「もし私の娘と対立するなら、会社を辞めろ」と恫喝していた。
さらにメリー氏は、かねてよりSMAPおよび飯島氏を潰したがっていたように思える。SMAPをはじめ飯島氏の管轄するグループのタレントを「踊れない子たち」と侮蔑し、「悪いけど私、飯島に踊りを踊れる子を預けられないもの。そういうこと、わかんない? うちの子はある程度踊らなきゃしょうがないでしょう」。
普通に考えれば、光GENJIの衰退で事務所が危機に陥っていた頃、SMAPを斬新なやり方で売り出してスターに押し上げ、芸能界におけるジャニーズパワーを強化した飯島氏を、副社長のメリー氏がまったく評価していないというのはおかしな話だ。飯島氏の担当するアイドルたちは、メリー氏の理想とするジャニーズアイドル像にしっくりハマらないということだろうか。だが、飯島氏の仕事ぶりが、事務所全体に多額の利益をもたらし続けてきたことは事実のはず。それを評価に値しないと言い切るようなメリー氏の姿勢は、経営者としていかがなものか。
また、同インタビューにてメリー氏は「ウチのトップは(SMAPではなく)マッチ(近藤真彦)」と宣言している。2014-2015年のジャニーズカウントダウンコンサートにて、まるで“マッチ祭り”かのような光景が繰り広げられたことが、ファンをどれだけ失望させたか全く知らないのだろうか。ファンの気持ちなどお構いなしで、自己流を押し付けるメリー氏に、経営トップの器があるとは到底思えない。まして御年89歳。マッチ祭りにしろ、昨年のNHK紅白歌合戦でのマッチ大トリごり押しにしろ、強大な権力こそあれ、メリー氏は正常な判断力を失っているのではないだろうか。引退すべきは飯島氏やSMAPメンバーではなく、メリー氏のほうである。