「本」の記事一覧

ジャンプ黄金期の異色作! 破天荒教師が博打で解決『アカテン教師 梨本小鉄』

 義務教育を受けていたころから、かれこれ30年近くたった今、あらためて思うのですが、教師って個性の塊でしたよね。サラリーマン生活を送っていると良くも悪くも「普通」の範疇で収まる人たちが多い中、結構変人の教師が多かったなあと思うのです。生徒が宿題を忘れると「窓から飛び降りて死ね!」が口癖だったF先生、教室に隠しカメラを設置していたのがバレて更迭されたT先生、今ごろ、どうしているのでしょうか?続きを読む

大失敗でも、もう止められない2020年東京五輪……怒りのあまり、売れているのは「批判本」

 2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックは、どう転んでも大混乱は必至。もう、誰もが失敗を予測しながらも止めることのできない状況になっているようだ。

 前回、1964年の東京開催では、道路網やインフラの整備など、その後の経済成長に向けた基盤が作られた。でも、今度はむしろ経済を阻害する可能性すら出てきている。

 7月7日に開催された公開講座「東京202…

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東京都の指定する不健全図書のみ軽減税率対象外の可能性も……出版業界「有害図書」の動向

 来年10月にも予定されている消費税10%への増税を前に、出版物に軽減税率を適用してもらい雑誌・書籍への増税を回避しようという動きが本格化している。そのために「有害図書」の排除に向けた動きが出版業界内で始まっているといわれるが、実態はどうなっているのか。

「有害図書」を排除することで、雑誌・書籍にも軽減税率を適用してもらおうとする出版業界の動向は、業界紙などで徐々に報じられてい…

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ああ、飲みに行きたい! 素晴らしき大衆酒場の世界……パリッコ『酒場っ子』を片手に飛び込もう!

 良い酒場エッセイの条件とは何か。

 思うにそれは、読んだら思わず「ああ、飲みに行きたい!」と居ても立ってもいられなくなる、そんな欲望喚起力の高さにあるのではないだろうか。

 その意味では、イキのいい酒場雑誌「酒場人」(オークラ出版)の責任編集を務めるなど、現在の飲酒シーンを牽引する酒場ライター・パリッコ初の酒場エッセイ集『酒場っ子』(スタンド・ブックス)はドンピ…

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モリカケ問題も豊田真由子元議員も「エリートにありがちな話」 “高学歴モンスター”に対処法なし!

 モリカケ問題などで、日本における最高峰のエリートであるはずの官僚や政治家たちが平気でウソをついたり、責任を転嫁する様子を見ていると、思わずあぜんとしてしまう。あまりの横暴さ、ずさんさに、旧帝大を卒業しているような人々が、いったいなぜ……? と不思議に思ったことがある人も多いだろう。実は、そんなエリートたちがたどってきた華々しいキャリアと人格には相関があり、彼らだからこそ陥りやすい「モンスタ…

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「貸出履歴は個人のプライバシー」大炎上の三郷市小学校図書館は、何が問題だったのか

 学校図書館の貸し出し記録をデータベース化して「活用」する埼玉県三郷市の小学校が実施している取り組みが、批判にさらされている。きっかけとなったのは、この取り組みに関する報道だ。

 いったい、何が問題だったのか。

 問題の発端となったのは、不動産事業を行うハウスコムが運営するサイト「Living Entertainment」に掲載された『1年間で1人あたり142冊も…

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親は子どものSOSに気づけない……日テレキャスターが20年以上の取材で聞いた“生の声”『いじめで死なせない』

 日本全国で、1年間に300人あまりの小中高校生が自殺を選んでいる。

 その原因の中でも大きな割合を占めているのが、クラスメートなどから受ける、執拗ないじめだ。暴力、暴言、無視、金銭をたかられるなど、肉体的、精神的な苦痛に耐えかねて自らの命を絶つ子どもたちの数は、過去20年にわたって減る気配を見せない。そんないじめ問題について、1995年から取材してきた日本テレビキャスターの岸…

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突然の大地震、その時あなたはどうする? 実践的震災サバイバルマンガ『彼女を守る51の方法』

 6月18日に発生した「大阪府北部地震」では4名の方が亡くなり、建物や交通網などに多くの被害を出しました。

 さらに、7月初旬に西日本を襲った記録的豪雨は、広島、岡山、愛媛など12府県にまたがり、甚大な被害を拡大しています。日本のどこにいようとも、地震、火山、豪雨など、自然災害の危機からは逃れられる絶対安全な場所はないということをあらためて痛感させられますね。

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「ブックオフの黄昏」かつて出版業界を恐れさせた勢いもなく、旗艦店も閉店に追い込まれ……

 かつての勢いは、どこにいったのか。新古書店という新たな古本屋のスタイルを生み出したブックオフが黄昏を迎えている。

 6月、ブックオフは渋谷センター街店を7月22日で閉店することを告知した。ブックオフ渋谷センター街店は、2008年に「パルコ・クアトロ」のリニューアルに合わせオープンした大型店。地下にはグループ初の本格的な古着店が出店したほか、14年からはオークションサイト「ヤフ…

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「会いたい」「人恋しい」「寝床がうまい」資産家を籠絡する連続殺人犯の手口とは?

 2013年12月末に京都府で起こった青酸化合物による殺人事件は、当初捜査関係者も予期していなかった驚くべき展開を迎える。

 この事件で夫を殺害したとして逮捕された妻の筧千佐子被告は、過去に夫や交際相手を殺し、多額の遺産を相続していたことが発覚。最初の夫が死亡した1994年以降、交際や結婚を繰り返していた彼女の身の回りでは、実に10人もの男たちが死亡していたのだ。

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