“ナスD”で話題のテレ朝『陸海空』が早くもプライム帯に昇格決定、不安要素も多し……

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部族アースインスタグラム(@chikyu_buzoku)より

“ナスD”こと友寄隆英ディレクターの活躍で話題を呼んでいる深夜番組『陸海空こんな時間に地球征服するなんて』(火曜午後11時15分~/テレビ朝日系)が、10月からプライム帯に昇格することがわかった。

『陸海空』は1月29日にスペシャルが放送された後、4月からレギュラー番組となり、7月2日には『大アマゾンSP』としてゴールデン帯に進出。『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』という日本テレビ系の強力な裏番組を敵に回しながら、9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大健闘した。

 SP版放送後、視聴者の間ではナスDの話題で持ちきりとなり、テレ朝は早々にプライム帯昇格を決めたようだ。

『陸海空』は「部族」「ミステリー」「豪華客船」「釣り」「ドローン」と5つの視点で地球を一周する冒険バラエティ。先のSP版では部族に特化し、ナスDとお笑いコンビ・U字工事がアマゾンのジャングル奥地へ入り、現地部族を潜入取材する様子が放送された。

 友寄ディレクターは、タトゥーに使う染料を「美容にいい」と言われて顔に塗り、ナスのように青黒く変色したことから、ナスDと呼ばれるようになったが、生の魚にかぶりついたり、濁った川の水を飲んだりといった体当たり取材で、U字工事の存在を完全に食っている。

 番組がプライム帯に昇格するとなると、ナスDにはさらなる期待が懸かるが、不安要素が多いのも事実だ。

「プライム帯で通用するのは『部族アース』くらい。ハーバード大学院卒、CIA内定者の経歴を持つインテリタレント・REINAが豪華客船の上級客室に入り込む『豪華客船アース』まではなんとかセーフかもしれませんが、ほかの3つの企画で視聴率が取れるとはとても思えません。かといって、『部族アース』は取材に大変な労力、危険を伴うため、頻繁に潜入することは難しく、毎週それを売りにはできないでしょう。そうなると、プライム帯移行に伴い、企画そのものをよほど再考しないとやっていけないのでは?」(テレビ関係者)

 深夜帯からプライム帯に昇格したのはいいものの、視聴率低迷で打ち切りとなってしまい、ファンを悲しませてしまうケースは少なくない。『陸海空』には「部族アース」に匹敵するようなユニークな企画で、視聴者を引きつけてほしいものだ。
(文=田中七男)

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