「てれびのスキマ」の記事一覧(5 / 6ページ)

マツコロイドが真理を語る、NHK新春ドラマ『富士ファミリー』の肯定感

<p> お正月のスペシャルドラマの出演者に「マツコロイド」の名前があれば、普通は「あ、軽い感じのドラマかな」と思うだろう。マツコロイドとは『マツコとマツコ』(日本テレビ系)などに登場していたマツコ・デラックスそっくりのアンドロイド。ドラマの“出演者”としては、間違いなく“イロモノ”だろう。</p>

<p> だが、木皿泉・脚本のドラマなら、話は別だ。なぜなら、木皿はこれまでも、人ならざるものをモチーフにして、“人間”を描いてきた作家だからだ。</p>

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2015年のテレビ事件簿【ドラマ編】

<p> 2015年のドラマを振り返る際、真っ先に挙げなければならないのは『下町ロケット』(TBS系)だろう。多くのドラマが視聴率1桁台と2桁台の境目でもがいている中、20%超えする回もあるなど、高視聴率を獲得。いわば、ひとり勝ち状態だった。</p>

<p> これには、さまざまな要因がある。中でも大きいのは、伊與田英徳プロデューサー&福澤克雄演出というチームの完成度が、いよいよ円熟されたということだろう。吉川晃司や立川談春、今田耕司といった、意外で新鮮味のあるキャスティングを勧善懲悪のわかりやすい物語と特徴的な演出で生かしている。<br />
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テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2015年のテレビ事件簿【バラエティ編】

<p> 2015年のバラエティ番組の顔といえば、やはりマツコ・デラックスだっただろうか。</p>

<p> これまでのレギュラーである『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)、『マツコの知らない世界』(TBS系)、『アウト×デラックス』『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)、『5時に夢中!』(TOKYO MX)に加えて今年、『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)や『マツコとマツコ』→『マツコ会議』(日本テレビ系)も始まった。日曜日以外全曜日にレギュラー番組があるという、文字通り「テレビで見ない日はない」といえる活躍。しかも、そのほとんどはメイン。『夜の巷を徘徊する』や『マツコの知らない世界』『マツコ会議』ではタレントの出演者はほぼマツコひとりという、ひな壇にタレントを多数集める番組が多い中、極めて異質な番組を作っている。そんな2015年のバラエティ番組を、振り返ってみたい。</p>

「臆病なくらいがちょうどいい」『コウノドリ』に漂う“強さ”の正体

<p> “優しい”ドラマである。</p>

<p> 今期、視聴後の満足度が抜群に高かったのが『コウノドリ』(TBS系)だ。毎回毎回、強く心に響き、涙を禁じ得ない。いよいよ18日、最終回を迎える。まだ終わってほしくないと思わずにはいられないドラマだ。</p>

<p>『コウノドリ』は、鈴ノ木ユウによる同名のマンガを原作に、『八重の桜』『ゲゲゲの女房』(ともにNHK)などの山本むつみが脚本を手掛けた作品。</p>

「なんか、すごい幸せだなぁ」『そんなバカなマン』が見せる、バナナマンとバカリズムの“夢”の続き 

<p>「ヒデ、初心忘れてるな?」</p>

<p> バナナマン・設楽統は、バカリズムをそう問いただした。「ヒデ」とは、バカリズムの若い頃からの呼び名だ。</p>

<p>「初心取り戻しに“ホームステイ”行くか?」と切り出す設楽に、「いやいやいや! ホント、キツイ!」と、クールなイメージの強いバカリズムが珍しくうろたえた。</p>

王道復活! 濱田岳『釣りバカ日誌 ~新入社員 浜崎伝助~』で引き継がれた三枚目俳優のバトン

<p> 植木等主演の『ニッポン無責任時代』をはじめとする「無責任シリーズ」、渥美清主演の『男はつらいよ』、そして西田敏行主演の『釣りバカ日誌』など、かつての日本映画には王道コメディ映画の系譜が脈々と連なっていた。だが、昨今はそれが途絶えて久しい。</p>

<p> そんな中、テレビドラマとして『釣りバカ日誌』が復活した。それも、主人公の「ハマちゃん」の若き日を描くという。『釣りバカ日誌 ~新入社員 浜崎伝助~』(テレビ東京系)である。</p>

<p> ハマちゃんといえば、西田敏行。そのイメージは、強固にこびりついている。それを覆してリメイクするのは、あまりに難題だ。<br />
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カルチャーは、点ではなく線――『アフロの変』がつなぐ“変なモノ”

<p> 深夜番組は、テレビの豊かさの象徴だ。</p>

<p> かつて深夜枠では、エロ番組から実験的な番組、マニアックな番組まで、多種多様な番組を放送していた。その自由な空間から新しい人材が生まれたり、育ったりしていた。だが、テレビ全体に余裕がなくなった現在、深夜番組にも自由さが乏しくなってしまったことは疑いようがないだろう。</p>

<p> 多くの深夜番組は、ゴールデンタイム放送を目指すことを宿命付けられる。その可能性が薄い番組は、一部の視聴者から熱烈に支持されていたとしても、短命に終わってしまうことが少なくない。<br />
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そこは地獄なのか、天国なのか? 『監獄学園』ほとばしる妄想の世界

<p>そこは地獄なのか、天国なのか? 『監獄学園』にほとばしる妄想の世界</p>

<p> なんという凶悪なおっぱいだろうか? </p>

<p> タイトな衣装の胸元から、はちきれんばかりの巨乳を惜しげもなく披露しているのは、白木芽衣子役の護あさなである。</p>

<p> 彼女が登場する『監獄学園─プリズンスクール─』(TBS系)は、平本アキラの同名漫画が原作の深夜ドラマ。今時珍しい、深夜ドラマらしいお色気&暴力満載の作品だ。<br />
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「待たせたな!」久々に帰ってきた“ザ・王道”朝ドラ『あさが来た』

<p>「待たせたな!」</p>

<p> 山本耕史演じる新選組副長・土方歳三が、画面に向かって叫んだ時、「待ってました!」と多くのドラマファンが歓喜した。なにしろ、10年余りの時を経て蘇ったのだ。</p>

<p> 2004年に放送された三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ『新選組!』で、山本は土方を演じた。この作品はドラマファンの記憶に深く刻み込まれており、放送終了から10年以上たった今でも語り草になっている名作だ。主演の香取慎吾はもちろん、このドラマで一躍知名度を上げた堺雅人や藤原竜也、オダギリジョーといった若い世代の俳優たちが、瑞々しい青春群像劇のような大河ドラマを作り上げた。その中で山本は、ドラマ上でもドラマ外でも、チームのまとめ役としてドラマを引っ張る存在だった。正直、放映開始前は他の主役級のキャストと比べると格落ち感があり、『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)での車いすの内気な弟役のイメージが強く、彼が“鬼の副長”役でホントに大丈夫かという不安が拭えなかった。だが、終わってみれば、山本主演のスピンオフドラマが作られるほど、彼の土方歳三はハマり、愛されたのだ。</p>

フォトブックも発売! テレ東『週刊ニュース新書』の愛猫“にゃーにゃ”の癒やしと怖さ

<p> 11月11日、ついに「にゃーにゃ」のフォトブックが発売されるという。しかも付録として、DVDも付いているそうだ。これまでの成長を振り返るほか、にゃーにゃの1日に密着したものになるらしい。</p>

<p> にゃーにゃとは、『田勢康弘の週刊ニュース新書』(テレビ東京系)に“レギュラー出演”している猫である。お堅い政治番組の中に映るにゃーにゃの愛らしい姿は癒やしであり、にゃーにゃを見たいというだけで、この番組を見ている人も少なくないはずだ。</p>

<p> 実は、にゃーにゃは2代目だ。もともとは「まーご」という猫が番組マスコットを務めていたが、2014年10月10日急逝。その死は、涙ながらに番組で伝えられた。それを受け、まーごの後継者として起用されたのがにゃーにゃだった。<br />
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