「リアルサウンド」の記事一覧(20 / 47ページ)

TOKIO・長瀬智也主演のドラマはなぜハズレがないのか? 役者としての個性を考察

【リアルサウンドより】  TOKIOの長瀬智也が、2016年1月13日からフジテレビ系水曜22時枠で始まる連続ドラマ『フラジャイル』にて、同局ドラマとしては『ムコ殿2003』以来1…

西尾維新原作『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』はいかにして”映画らしいアニメ映画”を超えたか

【リアルサウンドより】  昨年10月から日本テレビ系で放送されていたテレビドラマ『掟上今日子の備忘録』で、異様なほどの文字情報の氾濫に違和感を感じてしまったものの、原作クレジットに…

高畑充希、人気の秘訣は“飾り気のなさ”? 『東京センチメンタル』看板娘役への期待

【リアルサウンドより】  高畑充希の2015年は、実に素晴らしいものだった。高畑は役者だけでなく、歌手としても活動するなど、マルチな才能を発揮している注目の若手のひとり。昨年だけで…

桐山漣が新ドラマで演じる“30歳の苦労人”のリアリティ 役者キャリアから個性を読む

【リアルサウンドより】  俳優・桐山漣が、1月9日にスタートする連続ドラマ『傘を持たない蟻たちは』で主演を果たす。桐山は、NEWSの加藤シゲアキ原作の同名短編小説集の中から、『恋愛…

『いつかこの恋を〜』『わたしを離さないで』『家族ノカタチ』……2016年1月期注目の連ドラは?

【リアルサウンドより】  年末年始の特別番組も終わり、そろそろ冬の新ドラマがスタートする時期です。さて、今クールは、どのドラマを観ましょうか? ということで、昨秋に引き続き、今回も…

嵐・二宮和也が『母と暮せば』『赤めだか』『坊ちゃん』で示した、俳優としての真価

【リアルサウンドより】  嵐・二宮和也が、2015年12月から今月にかけて、映画『母と暮せば』、スペシャルドラマ『赤めだか』と『坊ちゃん』の3作品に出演した。どの作品もキャスト、ス…

スーパーヒーローをリアルに描くと……? 『デアデビル』が見せる濃密なクライムドラマ

【リアルサウンドより】  すでに熱狂的人気で迎えられているNetflixオリジナルドラマ『デアデビル』は同名のコミックを原作とするマーベルヒーローシリーズであるが、都市犯罪アクショ…

ZE:A・シワン、EXO・ド・ギョンス、SUPER JUNIOR・カンイン……2016年、注目の“演技ドル”

【リアルサウンドより】  韓国の演技ドルは、演技するアイドルであり、そこに明確な基準はないが、個人的には、アイドルだけれど、主役、脇役に限らず演じられて、その演技で決して派手ではな…

2015年に躍進したモデル俳優、成田凌は“ラーメン王子”をどう演じるか?

【リアルサウンドより】  現役メンズノンノモデルで、俳優としても注目を集めている成田凌が、1月4日午後11時30分より放送される『ラーメン大好き小泉さん 2016新春スペシャル』(…

年末企画:松崎健夫の「2015年 年間ベスト映画TOP10」

【リアルサウンドより】

1. はじまりのうた
2. ストレイト・アウタ・コンプトン
3. ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール
4. 私たちのハァハァ
5. セッション
6. ラブ&マーシー 終わらないメロディー
7. Dearダニー 君へのうた
8. エール!
9. 劇場版 BiSキャノンボール 2014
10. 悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46
次点. EDEN/エデン

 2015年を振り返ったとき、「音楽映画が豊作だった」というのが僕の印象のひとつ。そこで、リアルサウンド映画部さんでは、<音楽>を題材にした作品に特化したベスト10を並べてみた。その中でも<アイドル映画>は、“ドキュメンタリー的”というキーワードで紐付け可能な作品に秀作が多いのも特徴だった。それはAKB48やSKE48作品のような、単なるアイドルグループ・ドキュメンタリーだけでなく、例えば、ももいろクローバーZが主演した『幕が上がる』のように、フィクションであるけれど“順撮り”によって彼女たち自身の成長記録にもなっているような作品があった。

 もともと歌謡映画の文脈から発生した<アイドル映画>は1970年代に生まれ、80年代前半に隆盛を誇った。その背景のひとつには、映画界と芸能事務所が結びつき「新曲のプロモーション」の場として利用されたという一面もあったが、今はSNS時代におけるアイドルのあり方を総合的・多角的視点で語れるという要素を持っている。あるジャンルを構成する映画群が同時多発的に生まれる背景には、その時代の社会事情などが密接に関係しているもの。その時はその理由が判らなくとも、後の人たちが事象を照らし合わせることにより、発祥理由はいずれ導かれるものなのである。

 そういった中で、2015年に同時多発的に公開されたのが『進撃の巨人』の前・後篇や『グリーン・インフェルノ』などを筆頭とする「人が食われる映画」だった。<食人>という描写は『野火』や『フリーキッチン』にもあったが、実はこれらの描写が2016年公開作品にも散見出来るのである。我々の未だ見ぬ時代や社会の流れをこれまでも予見してきた<映画>。少なくとも言葉を生業にする者として、僕はこの一年で随分と“言いたいことが言い難い”息苦しい世の中になったと感じている。これらのことを照らし合わせ、後の評者たちは「人が食われる」映画をどう分析するのであろうか。

■松崎健夫
映画評論家。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻修了。テレビ・映画の撮影現場を経て、映画専門の執筆業に転向。『WOWOWぷらすと』(WOWOW)、『ZIP!』(日本テレビ)、『キキマス!』(ニッポン放送)などに出演中。共著『現代映画用語事典』(キネマ旬報社)ほか。Twitter

■作品情報
『はじまりのうた』
Blu-ray & DVD発売中
監督・脚本:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、ヘイリー・スタインフェルド、アダム・レヴィーン、ジェームズ・コーデン、ヤシーン・ベイ、シーロー・グリーン、キャサリン・キーなー
価格:Blu-ray…4700円(税抜)、DVD…3800円(税抜)
発売・販売元:ポニーキャニオン
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