「リアルサウンド」の記事一覧(23 / 47ページ)

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エディ・レッドメイン主演『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、場面写真が公開に

【リアルサウンドより】

 エディ・レッドメインが主演する、2016年冬公開の映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の場面写真が公開された。

 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、『ハリー・ボッター』の5年ぶりの新作となる新シリーズ。『ハリー・ポッター』のロンドンから、1926年のニューヨークに舞台を移し、同じ魔法界での出来事が描かれる。

 ダニエル・ラドクリフが演じたハリー・ポッターに続き、シリーズをけん引することになった主人公ニュート・スキャマンダーを演じるのは、『博士と彼女のセオリー』で第87回アカデミー賞主演男優賞に輝いたエディ・レッドメイン。ハリー・ポッターやハーマイオニーたちがホグワーツ魔法学校の授業で使っていた教科書“幻の動物とその生息地”を編纂した、魔法界きっての“魔法動物学”の魔法使い役に挑む。

 このたび公開された場面写真では、レッドメイン演じるニュート・スキャマンダーがスーツケースを手に頭上を見上げる姿が写し出されている。このスーツケースは魔法のアイテムで、危険な魔法動物たちを目一杯詰め込みスイッチを入れると、魔法使い以外には中身が見えなくなる仕組みになっており、スーツケースに入れておいた魔法動物が逃げ出したことをきっかけに、ニュート・スキャマンダーが米国魔法界と衝突し、追われる立場になる物語が展開される。

 そのほかのキャストには、『インヒアレント・ヴァイス』のキャサリン・ウォーターストンが、米国魔法省で働く魔法使いボーベンチナ“ティナ”・ゴールドスタイン役を演じるほか、シンガーソングライターのアリソン・スドル、『ファンボーイズ』のダン・フォグラー、『マイアミ・バイス』のコリン・ファレルらが揃い、『ハリー・ポッター』のハーマイオニーやロンといった、重要なキャラクターたちも登場するという。監督を務めるのは、『ハリー・ポッター』シリーズ4作を手がけたデイビッド・イェーツ。同じく、『ハリー・ポッター』シリーズの原作者であるJ.K.ローリングが初めて映画の脚本に挑戦している。

■公開情報
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
2016年冬 全国ロードショー
監督:デイビッド・イェーツ
原作・脚本:J.K.ローリング
ブロデューサー:デイビッド・ヘイマン、J.K.ローリング
出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、エズラ・ミラー、サマンサ・モートン、ジェン・マーレイ、フェイス・ウッド=ブラグローブ、コリン・ファレル
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:fantasticbeasts.jp

ジム・キャリーの真骨頂! 『帰ってきたMr.ダマー バカMAX』に見る、コメディアンとしての実力

【リアルサウンドより】

 ジム・キャリーを代表する作品のひとつが、1994年に公開された『ジム・キャリーはMr.ダマー』である。低予算での制作にもかかわらず、興行収入は2億5千万ドルという大ヒットを収め、監督であるファレリー兄弟ともども、ジムの名前を一躍有名にしたコメディの名作だ。94年といえば、ほかにも『エース・ベンチュラ』や『マスク』と、ジム・ キャリーの人気を確固たるものにした作品が次々と生まれている。当時の作品は、とにかくおちゃらけた役柄が多く、コメディアンとして貪欲に笑いを追求するジムの姿を見ることができた。『エース・ベンチュラ』で披露した、お尻の割れ目を口に見立てて腹話術をするシーンなどは、その下品さとバカバカしさにおいて、彼のユニークな個性が発揮されたワンシーンといえよう。現在公開中の『帰ってきたMr.ダマー バカMAX』は、そんなジムの初期衝動を感じられる作品だ。

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 『Mr.ダマー』シリーズは、ジム・キャリー演じるロイドとジェフ・ダニエルズ 演じるハリーのコンビが、周囲の人々に迷惑を振りまきながら、バカ丸出しの珍道中を繰り広げていくというロードムービーである。知恵もなければ、常識もないふたりのバカっぷりは時に死人を出すほどで、その過剰さが不謹慎ながらとにかく笑えるのだ。

 本作の冒頭で、ハリーが腎臓に重い病を患っていることと、実は子供がいたことが発覚する。そしてふたりは、ハリーの腎臓移植のドナーになってもらおうと、娘であるペニー(レイチェル・メル ヴィン)を探しに行くのである。前作の旅の目的は、ロイドの一目惚れ相手に会いに行くことだったが、今回はハリーと娘の再会を描いていくことになる。こう書くと“家族の再会”をテーマにした心温まるハートフルコメディのようにも感じるが、実際のところは娘の腎臓を狙っているのだから、まったく非常識な話だ。

 とはいえ、前作の20年後を描いた本作では、ロイドもハリーもいい歳のおっさんである。実年齢53歳のジムの動きには全盛期ほどのキレはないはずだし、60歳のジェフもバカを演じるには年を取り過ぎているように思うかもしれない。しかし、素晴らしいことに彼らは年齢を重ねてもなにひとつ成長していない。むしろ加齢さえもネタのひとつにしていて、観るものに同情の余地さえ感じさせないのである。

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 『帰ってきたMr.ダマー バカMAX』は、ほかのコメディ映画と比較しても、群を抜いてバカをやっている作品といえる。そのバカへの情熱は、原題の『Dumb and Dumber To』の“To”という表記間違い(本来は“Two”のはず)にも感じられる。『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』 を生み出したコメディの名手・ファレリー兄弟と、前作でも脚本を手掛けたベネット・イェーリンのほかに、『ふたりの男とひとりの女』『空飛ぶペンギン』でジムと映画を制作したスタッフたちが集結し、くだらないネタを詰め込んだ挙句、こうした“バカの百貨店”のような作品に仕上がったのだろう。冒頭からラストまで、ストイックなほどに下ネタのオンパレードであり、普通に考えたらアウトなブラックユーモアが連発されているのが、往年のファンには嬉しい限りだ。

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