「中国」の記事一覧(9 / 80ページ)

祖母が孫に犯行を強要? 中国で子どもを利用したスリが流行中


監視カメラの様子

 中国で、スリの被害が頻発している。在中日本大使館も、邦人に対する注意喚起を行っているが、敵もさる者。現地在住歴の長い外国人や中国人ですら、思わぬ隙に財布やスマートフォンなどをすられてしまうことがある。

 そんな中、ネット上に、スリの瞬間を捉えた映像が流出した。なんとそこには、老女とその孫と思われる男児の連携プレーによって、巧みに他人のスマホを盗む瞬間が映されていたのだ。

「南方網」(3月10日付)によると、これは四川省綿竹市内の商業施設にあるゲームセンターに設置された監視カメラが捉えた映像だという。

 バスケットボールのシューティングゲームで遊んでいる少年の背後に、手をつないで近づく老女と男児。老女は周りの状況をうかがうような不審な仕草を見せている。その後、バスケットゲームに夢中になっている少年の死角に入ると、少年の足元に置かれたスマホを指さし、男児の背中を押す。

 そして次の瞬間、男児はスマホを拾い上げると、老女とともに人混みに消えていったのだった。依然、少年はバスケットゲームに夢中で、被害に気がつく様子もない。

 怪しまれにくい幼い子どもをスリの実行犯として利用する事件は、ほかにも起きている。昨年12月には「青年網」が、スリ集団が実行犯役の子どもたちを雇い入れていたと報じた。

 湖南省永州市で、子どもを含む3~4人グループでショッピングセンターを訪れ、家族を装いスリを働いていた集団が検挙された。永州市内のシッピングモールでは、この組織に属する7歳の女児が、買い物客の荷物からスマホを盗み出す映像が記録されていた。  

 警察の調べに対し、女児の両親は、「娘は一人っ子政策中に生まれてしまった2人目の子どもで、戸籍登録するわけにいかなかった。学校にも通わせられず、スリの技術を教え込み、組織に貸し出せば儲かると思った。1日120元(約1,900円)、1年5万元(約80万円)で貸し出していた」と供述している。

 犯罪を強要された子どもたちを責めるわけにはいかないが、彼らの行く末が気がかりである。
(文=青山大樹)

不買運動に自動車破壊も……THAAD配備で中国が嫌韓ムード一色に!

<p> 韓国と中国の関係が、日に日に悪化している。きっかけは韓国が米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を決定したことで、中国は「地域のパワーバランスを壊す」と反発。国家旅遊局(日本の観光庁に相当)は北京市内の旅行代理店に対し、韓国への団体旅行の実施を中止するよう指示したという。</p>

<p> 市民の間では、韓国製品の不買運動や韓国製自動車が破壊される事件なども起こっている。3月6日には、国内トップの大型マート「RTマート」が、韓国製品の販売を全面中止。さらには、中国系ショッピングサイト「Tmall」や「jd.com」でロッテのフラッグショップが営業を中断。「華潤萬家」などでも、ロッテ製品が検索できなくなった。<br />
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中国起業ブームの厳しい現実……若手エリート起業家が転落→一家でテント生活に

<p> IT起業ブームが巻き起こっている中国。独自のネットサービスやアプリを開発し、一夜にして大金を手にする者も少なくない。</p>

<p> しかし、現実は厳しい。一時はいい暮らしをしていた高学歴の子連れ夫婦が、事業に失敗したことから財産を失い、公園でホームレス暮らしをしていると、中国のテレビ番組が伝えた。</p>

<p> 3月2日、広東省深センのケーブルテレビが伝えたところによると、この夫婦は市内の公園内に張ったテントに、3歳になる子どもと一家3人で暮らし始めて3カ月がたつという。</p>

<p> 夫婦は共に高学歴で、夫はコンピューター科学専攻で大学院を出てIT関連の仕事に就き、妻は医学部を卒業後、生物医学の翻訳の仕事をしていた。年収は2人合わせて、日本円で数百万円にまで達したこともあるという。都市部の平均収入が100万円強といわれている中国では、十分な勝ち組だ。<br />
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乗務中の美人CAが機内で“オナニー休憩”!? 動画流出で、ネット上はお祭り騒ぎ!

<p> スウェーデンの地方議会議員が、勤務中の「セックス休憩」を提案して話題となったが、中国では、航空会社のキャビンアテンダント(CA)が「オナニー休憩」を取っていたとして話題になっている。</p>

<p> 2月下旬、ネット上に全5本からなる動画が流出した。そこに映っているのは、CAの制服を着た女性だ。冒頭、ジャンプシートに座った状態で、スカートからすらりと伸びた太ももを接写するセクシーショットに始まったかと思うと、シャツのボタンを外して胸をあらわにしたり、股間を指でいじりながらあえぎ声を上げたりと、次第にエスカレートしていく……。</p>

イケメン配信者に横領した5,000万円を送金! 動画配信に翻弄される女たち

イケメン配信者に横領した5,000万円を送金! 動画配信に翻弄される女たちの画像1
裁判で横領した経緯について淡々と語る、会計担当の女

 日本でも、ユーチューバーが子どもの「なりたい職業ランキング」にランクインするなど話題になっているが、ネット利用人口が7億人に迫る中国では、動画の生配信がさらに過熱している。

「南方網」(2月26日付)によると、江蘇省淮安市にある政府系機関で会計業務を担当していた女が、280万元(約5,000万円)を横領したとして逮捕された。気になるのはこの大金の使い道だが、なんと女は、ネットで知り合ったイケメン動画配信者に全額送金してしまったというのだ。

 この配信者と、ネット上のオンラインゲームで定期的にプレイしていたという女は、彼の気を引くため、2015年9月頃から約10カ月間、複数回にわたり送金を繰り返していたのだ。現在、女は公判中だが、横領罪で実刑判決が下されるであろうと地元メディアは報じている。

 動画配信者に大金を注ぎ込んでしまうのは、成人女性だけではない。「網易新聞」(2月18日付)によると、上海市に住む13歳の女子中学生が親のクレジットカードを使い、25万元(約400万円)を男性動画配信者に送金する事件が発生している。この女子中学生は、この男性の歌声に恋心を抱き、1曲リクエストするたびに1,000元(約1万6,000円)を送金していた。

イケメン配信者に横領した5,000万円を送金! 動画配信に翻弄される女たちの画像2
家庭内暴力で、シリコンが胸からはみ出た女

 生配信で散財してしまう者もいれば、自ら配信者となって稼ごうと、プライベートを切り売りする女性もいる。同じく「網易新聞」(2月26日付)によると、セクシー動画配信者として知られている女性が、夫からの家庭内暴力で受けた体の傷を配信し、炎上騒ぎを起こしている。彼女がアップした動画の中には、豊胸手術をした胸を殴られ、シリコンが傷口からはみ出しているものもあり、ネットユーザーからは「アクセス稼ぎ目当てのイカれた女」とのコメントが寄せられている。

 一晩で数千万元が動く中国の動画配信の裏には、それに依存する悲しき女が存在しているようだ。
(文=青山大樹)

恋人も友人も作らず、ネットの世界に没頭……中国全土で2,000万人以上が“ぼっち化”

恋人も友人も作らず、ネットの世界に没頭……中国全土で2,000万人以上がぼっち化の画像1
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 中国で今、「空巣青年」と呼ばれる人たちが社会現象になりつつある。日本語に直訳すると「独居青年」となるが、単に一人暮らしを指すのではなく、そのライフスタイルを含めた造語で、いわば「巣籠もり青年」といったところだろうか。

 中国中央テレビのニュースによると、空巣青年は20~39歳で、大都市で仕事をしている地方出身者のことを指すという。賃貸住宅で一人暮らしをしており、友達と外で食事をしたり、遊んだりせず、仕事が終わればすぐに帰宅してインターネットの世界に没頭するのだ。他人の干渉を嫌い、孤独だが、自由な生活を好んでいるのだという。

 自宅では、スマホやPCなどをいじりっぱなしで、ほとんどの時間をネットやゲームに費やし、食事も当然ひとりだ。ただし、消費意欲は旺盛で、グルメやファッション、デジタル機器やガジェットなど、最新のライフスタイルを好んでいる。外出しないのにグルメやファッションに消費するというのは矛盾している気もするが、これは会社でのランチ時や、通勤時の服装にこだわる、という意味らしい。

 こうした空巣青年は現在、中国で2,000万人以上存在するといい、社会との関わりが少なく、殻に閉じこもる若者たちが増えることで、社会全体がコミュニケーション不全になるのではないかと危惧されている。また、空巣青年の約20%が「月光族(消費生活を謳歌して貯蓄がない人々)」か、あるいは少額の借金を抱えているという。

「上海でも、そういう若者はたくさんいます。仕事が終わればすぐに家に帰り、家に引きこもってネットでゲームや動画を楽しんでいる。夕食はスマホで出前サービスを利用し、生活必需品もすべてネットショッピングでそろえているので、外出する必要はない。休日は一歩も外に出ないという若者も多いですよ。こう言うと、なんだか引きこもりの変人のようですが、身なりも普通で、コミュニケーションも問題ない。ただし男性の場合、結婚は『カネがかかる』と諦めていて、童貞率も高いと思います(笑)。今はまだ、社会に与える悪影響があるとも思えませんが、こうした人たちが高齢化するとどうなるか、ちょっと心配です」(IT企業に勤める上海在住の日本人)

 中国中央テレビでは、「周囲に相談できる近親者や恋人もおらず、その寂しさをネット上の消費活動によって紛らわせている」と分析し、人との関わりを絶ち、孤独な生活が続けば精神も空虚になっていくと警鐘を鳴らしている。

 中国では近年、「蟻族(地方出身の、就職にあぶれた大卒者)」や「剰女(高学歴高収入の独身女性)」など、さまざまな属性の一群が誕生し、社会現象になってきた。空巣青年の増加で、中国社会はどう変貌していくのだろうか?
(取材・文=五月花子)

金正男氏に続き、金正恩にも影武者説が……日本の“北朝鮮報道”の正しい見方とは

金正男氏に続き、金正恩にも影武者説が……日本の北朝鮮報道の正しい見方とはの画像1
Facebookにあった正男氏の写真

 北朝鮮の金正男氏が先月13日、マレーシアのクアラルンプール空港で女2人に白昼堂々暗殺された。

 実行犯として逮捕・起訴されたのは、ベトナム国籍とインドネシア国籍の女2人だが、事件の背後には、当然北朝鮮の暗殺部隊がいる。

 そんな中、マスメディアは連日この問題を大きく扱い「ああでもない、こうでもない」と議論を繰り返している。大手紙社会部記者は「事件の真相はマレーシア当局もわかっていないのだから、我々日本のメディアがたどり着けるはずがない。こうなると、もう企画力勝負。現地のニュースサイトから情報を拾って、『こうなれば面白いなぁ』という見立てで、専門家にコメント取材するしかない」と苦笑する。

 すでに正男氏の最後の写真とされる1枚には、あるはずのタトゥーがなかったことから、影武者説が浮上しているが、今週発売「週刊現代」(講談社)では、正男氏だけでなく、暗殺を指示したとされる金正恩氏の影武者説も報じられた。同誌によれば、本物の正恩氏は数年前の交通事故で、すでに亡くなっている可能性があるという。

 ほかにも「週刊新潮」(新潮社)では、暗殺事件は北朝鮮の仕業ではなく、韓国の「秘密グループ」が仕掛けたものと報じられた。これは、そのまま現在の北朝鮮の言い分と同じだ。

 ある週刊誌記者は「もうなんでもアリです。暗殺というダークなネタは読者の引きもいいから、とにかく目立ったモノ勝ち。日本の公安部なんかに聞いても、金正男氏に関する情報は全く出てきませんからね。日本の諜報機関は、こういうときに弱すぎる。本気で金正男、金正恩両氏の“影武者説”を信じている人もいるくらいです」と話す。

 北朝鮮についての報道は、オカルト話の類いと思った方が良さそうだ。

豊胸手術で“可動式おっぱい”に!? 偽乳が背中にお引っ越し

<p> 中国広東省中山市の病院に、一人の中年女性が診察にやってきた。豊胸手術で大きくなったおっぱいが、今年に入ってから突然移動を始め、その痛みに耐えられなくなったのだという。地元の新聞「南方都市報」が伝えた。</p>

<p>今年46歳になる張さんは10年前、自分のペッタンコな胸にコンプレックスを持っていた。それを克服しようと、1万5,000元(約25万円)をかけて美容外科で注射式豊胸術を受け、AカップからCカップへと変身を遂げたのだった。</p>

<p> それから10年たった今年初め、突然おっぱいのあたりが腫れ始め、痛みを感じるようになってきた。近くの病院で鎮痛のための点滴を受けたものの効果はなく、公立病院で検査を受けたところ、胸部に入れられていた注入物が背中にまで移動していることが判明した。</p>

「“心づけ”を渡さなければ発車しない!」重病患者に賄賂を要求する“悪徳救急車”が横行中

「心づけを渡さなければ発車しない!」重病患者に賄賂を要求する悪徳救急車が横行中の画像1
空の祝儀袋を患者の家族に渡す看護師。中国では、赤は縁起がいいとされているが、重病患者を前に不謹慎すぎる

 日本では救急車の利用は当然無料だが、海外では有料なことも少なくない。そして中国の場合、正規の料金以上の出費を強いられることもあるようだ。

「重慶晨報」(2月20日付)などによると、広東省広州市に住む陳さんの父親は重病で、同市の病院に入院していた。しかし、病状が思わしくないため、別の病院に転院することになったのだが、高熱があり、点滴を受けていたことから、医師は救急車での搬送を勧めた。そこで陳さんは病院のホワイトボードに書かれた番号に救急車の申し込み電話をかけるも、一向につながらない。すると医師は「担当者の携帯電話」として別の番号を教えてきたという。

 そうして手配した救急車が到着すると、陳さんは目を疑うような光景に出くわす。乗っていた看護師が、なぜか空の赤い祝儀袋を2つ渡してきたのだ。心づけを渡さなければ、救急車を発車させないという。看護師いわく、これは運転手に渡すためのもので、これまで数々の患者が助かった縁起物なのだとか。まるでお布施を強要する悪徳宗教のようである。

 陳さんはカネなど払いたくなかったが、高熱でうなされる父親を一刻も早く転院させたかったため、妥協することに。110元(約1,800円)ずつを祝儀袋に入れ、看護師に渡した。一部始終を携帯電話のカメラで撮影していた陳さんが後日、その動画をテレビ局に持ち込んだことから、騒ぎは広まった。

 一連の報道に対し、ネット上では「ニセ救急車ではないか」という指摘が殺到。一方で、「破水した時に救急車を呼んだけど、搬送費に加え、応急手当の費用として数百元取られた。血圧を1回測っただけなのに」「数日前、骨折して救急車に乗ったら、1キロ以内の初乗りが150元(約2,400円)で、さらに20元(約320円)の看護代を求められた」など被害体験も寄せられた。

 前出の看護師の白衣には名札がなく、所属は不明。本当に看護師なのかどうかも怪しく、テレビ局の記者が問い合わせたところ、病院側は「当院所属の救急車ではない」と回答。調査してみると、この車両は外部の会社が所有するものであり、病院所有の救急車が不足した時に利用されるものであることが判明した。

 上海市で医療コーディネーター業に従事している日本人男性は、こう話す。

「救急車の番号を教えたのが担当医であることを考えると、医師もグルである可能性が高い。医師というと日本では高給取りですが、中国の場合は年収が10万元(約160万円)に満たないこともザラ。それでも医師が人気の職業なのは、賄賂など副収入を得る機会が多いから。ただ習近平政権による腐敗撲滅により、製薬会社や医療機器メーカーからの露骨な賄賂を受け取りにくくなっているのが現状。そうなると、一番の金づるは患者、ということになるわけです」

 中国でケガや急病という事態に陥った際には、救急車よりもタクシーを利用したほうが、結果的に安上がりかも?
(文=中山介石)

狂気の時代へ逆戻り!? ドロボー女が“人民裁判スタイル”で晒し刑に

文革時代へ逆戻り!? ドロボー女が人民裁判スタイルで晒し者にの画像1
公衆の面前で晒し者にされている女性の窃盗容疑者

 文化大革命期、数多くの政治家や知識人を抹殺した「人民裁判」が、まさかの復活だ。今月15日、中国四川省南充市で、まさに人民裁判が行われたと、現地のメディアが伝えている。

 それによると、40歳の女が団地の地下駐車場から電動バイクを盗み出そうとしたところを警備員に見つかり、警察に通報された。すぐに警察官が現場に駆けつけ、女を逮捕して連れ去ったのだが、その際、女の首には「私は泥棒です」と書かれた札がかけられていたという。

 いったい誰がこの札を女にかけたのかはわかっていないが、写真を見ると、警察官が女を連行するときも札がかけられたままになっている。

文革時代へ逆戻り!? ドロボー女が人民裁判スタイルで晒し者にの画像2
あまりの屈辱からか、地面に倒れ込んで苦悶の表情を浮かべる

 これについて、中国法曹界の専門家は「裁判せずに人を裁くことは決して許されることではなく、当事者が抗弁する権利を奪っている。人権および司法への冒涜だ」と話している。

 一方で、ネット民からは「さすがに、やりすぎだ」という声が上がっているものの、今回の行為への称賛も意外に多いようだ。

「この程度の犯罪じゃ、刑罰はたいしたことないだろ?」
「こういう泥棒が裁判を受けて有罪になっても、しばらくしたらまた戻ってきて盗むだけ。晒し者にすれば二度とやらない」
「泥棒なんて、物を盗んだ時点で、人権なんか放棄している」
「法曹界の専門家は、世の中のこと何もわかってないからな」

 文革期の人民裁判でも、有罪とされた人たちに「反革命分子」などと書かれた札を首にかけて晒し者にし、精神的苦痛を与えるという懲罰が頻繁に行われていた。そんな行為がいまだに行われているところを見ると、中国人の法意識というものは、当時と何も変わっていないのかもしれない。
(文=佐久間賢三)

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