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海外では常識!? アンダーヘアの処理をしている日本人男性って、どれぐらいいるの?

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イメージ画像(Thinkstockより)

 先のリオ五輪では、ブラジル人男性の極小ビキニが話題になった。アンダーヘアがはみ出していないかドキドキしたが、どうやら皆、きちんと処理しているようだ。ブラジル人に限らず、海外ではお手入れすることが“エチケット”という風潮があるとも聞く。

 ちなみに、カミソリ・髭剃りメーカーのシック・ジャパン(東京・品川区)が2015年、アメリカ在住の20~30代の男女各200人に調査したところ、女性の94.7%、男性の89.3%がケアしていると回答した。一方で、14年の同社による日本在住20代女性221人への調査では、お手入れ率が60.6%と低かった。

 また、ドイツで活躍するサッカー日本代表の香川真司選手がバラエティ番組で「下の毛は剃りますね。慣れたら、逆に生えているほうが気持ち悪い」と発言するなど、エチケットの欧米化も着々と進んでいるようだ。シック・ジャパンの独自調査によれば、現状でアンダーヘアを処理している日本人男性は全体の7%とのこと。おお、意外と多いのか。

 ここはやはり、現場の意見も聞きたい。レーザー脱毛を手がける、美容外科・青山セレスクリニック理事長の元神賢太さん(43歳)を直撃した。

「確かに、欧米のスポーツ選手やホワイトカラー層の間では、アンダーヘアを刈り整えるのが普通。見た目の問題のほかに、陰毛を巻き込まない、ムレやかゆみを防ぐ、などの理由もあります」

 さらに、アンダーヘアの処理を求める日本人男性は、実際に増えているともいう。

「この3年間で5~6倍に増えました。つるつるに脱毛するというよりは、密度を抑える減毛処理が一般的です。女性はハート形、男性はダイヤ形のデザインをご希望される方もいらっしゃいますね。当クリニックの場合は、Vラインの処理で、料金は約6万円です。私ですか? もちろん、きれいに整えていますよ(笑)」

 脱毛の施術は痛いというイメージがあるが、最近は、痛みが少ない「蓄熱式脱毛」が普及しつつあるという。

 とはいえ、数万円はちょっとお高いから自分で処理したい、という方のために、シック・ジャパンに「正しい処理法と、処理後のケア」について聞いてみた。

「いきなり剃るのではなく、短くカットしたのちに、シェービングジェルを塗ってから剃るのが基本です。カットはハサミではなく、切断面が平らになるのでチクチクしにくい、トリマーがおすすめ。最後は、保湿剤を塗ってください」(同社広報部)

 これらの情報を参考に、あなたも早速お手入れしてみては?
(取材・文=石原たきび)

<取材協力>
青山セレスクリニック http://datumou-tokyo.jp/mens/
シック・ジャパン https://www.schick-jp.com

「普通の汗」「冷や汗」「脂汗」は全部同じ成分だった! 意外と知られていない、汗のメカニズム

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イメージ画像(足成より)

 まだまだ暑い日が続く日本列島。汗っかきにとっては悩ましい季節だ。日中に外に出ようものなら、一瞬で汗だくになることも多い。噴き出る汗を何度も拭ううちにハンカチもびしょびしょになる。いっそ汗をかかない体がほしい――。そう思う人も少なくないだろう。

 しかし、汗の専門医として過去30年近くにわたって多くの患者を診てきた五味クリニック院長・五味常明氏は「汗は大いにかくべき」だと主張する。

「恒温動物であるヒトは、汗をかくことで体温調整をしているんです。もし汗をかかない体になると、代謝で発生した熱によって体温がどんどん上昇し、45℃前後で死に至ります」(同)

 五味先生によれば、汗の成分は99%以上が水。そこにわずかな量の塩分が含まれ、さらに微量なカリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、重炭酸イオンなどのミネラルや電解質が混じっているという。

「水に近ければ近いほど、体温調整の効率がよい汗です。よい汗の特徴はサラッとしていて、肌の上ですぐに乾く上に、におわないこと。逆に体温調整の効率が悪く、体に必要なミネラルを多く含むのが悪い汗で、ベトベトしている。舐めると、しょっぱかったり、酸っぱかったりします」

 舐めて味がしたら、健康面で黄色信号なのだ。ところで、暑い時にかく汗のほかに、緊張した時にかく冷や汗や脂汗もある。これらも、同じ成分の「汗」なのだろうか?

「汗には、暑い時にかく温熱性発汗、緊張した時にかく緊張性発汗、ストレスを感じた時にかく精神性発汗、辛いものを食べた時にかく味覚性発汗の4種類があります。冷や汗や脂汗は緊張性発汗と精神性発汗に当たりますが、成分はどれも同じですね」

 どうやら、サラッとした「よい汗」をかくための体調管理に留意しつつ、暑い夏はあきらめて汗を拭き続けるしかないようだ。

「ちなみに、かいた汗は全部拭いちゃダメですよ。汗は皮膚上で蒸発することで体温を下げる働きを持っています。全部拭いてしまうと余計に多くの汗が出て、いつまでも止まらないことがあるんです」

 皮膚面は、常にしっとりとした状態に保つのがベストなんだそうだ。また、制汗剤はワキや足以外の場所に使用すると、熱中症の危険性が高まるそうなので、ご注意を。
(取材・文=石原たきび)

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